現代哲学

ハイデガーの『存在と時間』、死、名言をわかりやすく解説!

マルティン・ハイデッガーとは19〜20世紀のドイツの哲学者です。哲学をはじめ現象学、形而上学、存在学などを中心に幅広く多岐に渡った研究をしており、その影響力は大きく、世界中の哲学者や思想家、精神科医にまで影響を与えています。そしてハイデガーの著書である「存在と時間」は20世紀最高の哲学書と称され、存在とは何かについて論じました。この記事では、ハイデガーや「存在と時間」、名言、ビジネスへの役立て方についてまとめました。

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 ハイデガーとは?

マルティン・ハイデガーは19〜20世紀のドイツの哲学者です。

  • ハイデッカー
  • ハイデカー

とも表記されます。

 

主に

  • 現象学
  • 形而上学
  • 存在論
  • ギリシア哲学
  • 言語哲学
  • 技術の哲学

などを中心に多岐にわたって研究していました。

 

『存在と時間』はハイデガーの著書

主な著書は

  • 「存在と時間」
  • 「形而上学入門」
  • 「現象学の根本問題」

などです。

特に「存在と時間」は20世紀最高の哲学書と呼ばれており、高い評価を受けています

 

  • フッサールの現象学
  • カントのドイツ観念論
  • キェルケゴールやニーチェの実存主義

に強い影響を受けていて、古代ギリシア哲学などの解釈を通して独自の存在論哲学を打ち立てました。

 

また著書の「存在と時間」で伝統的な形而上学を解体し、「存在の問い」を新しく打ち立てようと試みました。

 

世界中に広く影響を与えるハイデガー

そんなハイテガーは多岐に渡る成果から20世紀哲学の潮流における最も重要な哲学家の1人とされています

 

またアメリカやイギリス、カナダ、フランス、日本などを中心に、世界中の哲学者や思想家へ広く影響を与えています。

 

精神医学に影響を与えているとも言われており、主に精神分析の分野に影響を与えました。

 

存在そのものを問う『存在と時間』そして「死」

 

「存在と時間」とはハイデガーが1900年代中頃に出版した著書で、20世紀最高の哲学書と称されています。

 

ハイテガーが著書の中で問題の中心としたのは

  • 存在とは何か

ということでした。

 

存在そのものを問う

これまでの哲学では存在している対象を認識しようとしてきました。

 

ところがハイテガーは存在そのものの意味を問おうと考えたのです。

  • 従来の哲学→存在しているもの
  • ハイデガー→存在そのもの

そしてハイテガーは存在そのものを現象学的に分析する必要があると考えました

 

根本をみようとする現象学的な分析

現象学的に分析すると言うのは、簡単に言えば

  • 全ての先入観などを取り払って対象について根本的に考える

ということです。

 

「存在と時間」において、ハイテガーはまず、

  • 存在を規定する存在である私たち「人間」が「この世界」においてどのように存在しているのか

を考えました。

 

ここで注意したいのは「この世界」も現象学的に考えられていることです。

つまり私たちが普段「世界」と呼んでいる客観的な概念ではなく、今目の前に広がっている世界を根本的に考えているということです。

 

ハイテガーは

  • 現在に存在する人間を「現存在

として規定し、

  • 「現存在」が「世界の内に存在する」というあり方を「世界内存在

と言い換えました。

 

  • 私たち(現存在)がこの世界にいる状態=世界内存在

ということです。

 

3つの「世界内存在」

「存在と時間」の前半部分は「世界内存在」を次の3つに分けて分析することで存在の本質を考察します。

  • 世界の世界性
  • 共存在
  • 内存在

簡単に要約すると

  • 世界の世界性=現存在に存在の可能性を与える性質
  • 共存在=他者と共にある社会的存在
  • 内存在=現存在が世界の内を生きる存在仕方の本質

と表せます。

 

世界の中にある存在としてしか人間は考えることができないのです。

 

「死」によって終わる存在

この本質を分析したのち、第2編では「死の現存在分析」を書いています。

なぜハイテガーが「死」について書いたのかというと、我々人間の「存在」が「死」によって終わるからです。

 

私たちは「死」を自覚した時に自分の将来全体を見定めやすくなり、可能性を求める本来のあり方に戻ることができるというのがハイテガーの考えです。

 

つまり、

  • 「生誕」から「死」までの間が存在の全体像であり、全体をとらえることで存在の本質により近づくことができる

ということです。

 

ハイデガーの名言

「存在と時間」に合わせて、ハイテガーの名言をこの記事の編集者の考えとともにまとめました。

 

名言1

偉大に思索するものは偉大に迷うに違いない

課題が大きくなるほど悩みも大きくなりますし、偉大な結果には偉大な苦労が伴っているということを示唆しているのではないでしょうか。

ハイテガーも相当の苦労をしてきたことが感じられますね。

 

名言2

人は、いつか必ず死ぬということを思い知らなければ、生きているということを実感することもできない

これは存在と時間の内容と重なりますね。

「存在と時間」の内容から考えると、これは存在の分析が「死の自覚」を必要としているという部分に共通します。

終わりがある「存在」である私たち人間は、その終わりを自覚するからこそ「現在」すなわち「生」を実感できるということですね。

 

根本を見なおすことで自身のキャリアを考える

ハイデガーの考え方はビジネスにも役立ちます。

 

すべてを根本から考えなおすハイデガー

全てを根本から考え直すというハイデガーの現象学的な考え方はビジネスの現場においても重要です。

 

既存の事柄について改めて考え直すことで新たなアイデアが生まれることもありますし、今までに気がつかなかった問題点を発見することもあります

 

  • そもそもなぜその仕事をやっている?

と問い直すことで、いつの間にか仕事や議論が脱線していた、という事もなくなります。

 

ビジネスでも、根本を意識することは大切なのです。

 

タスク管理にも

またハイデガーの「死の現存在分析」にもあるように、時間や期限を正確に認識して物事に取り組むことはビジネスにおいても重要になってきます。

 

人間は「死」という期限を意識することでそれまでの「存在=生」を充実させようとします。

 

ビジネスにおいても、タスクの期限=終わる時間を設定することで、タスクをより良くしようと意識するようになるのです。

 

まとめ

ハイデガーの著書「存在と時間」は20世紀最高の哲学書と呼ばれ、世界中の哲学者、思想家、精神科医などに大きな影響を与えました。

 

ハイデガーが問題の中心として考えたのは「存在とは何か」であり、これまでの哲学とは少し異なります。

ハイデガーの考え方はとても奥が深く、他の著書や名言などもとても洗練されている内容です。

 

これから多様化していく社会に適応して行くためにも、私たちがハイデガーから学ぶことは多いのではないでしょうか。

 

根本を知るというハイデガーの姿勢をより詳しく知りたい方は「存在と時間」を手にとって見てくださいね。

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