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2019.11.11
2019.11.11
いつもご覧いただきましてありがとうございます。BraveAnswer編集部です。
今回はハイデガーをご紹介します。
マルティン・ハイデガーは19〜20世紀のドイツの哲学者です。
とも表記されます。
主に
などを中心に多岐にわたって研究していました。
主な著書は
などです。
特に「存在と時間」は20世紀最高の哲学書と呼ばれており、高い評価を受けています。
に強い影響を受けていて、古代ギリシア哲学などの解釈を通して独自の存在論哲学を打ち立てました。
また著書の「存在と時間」で伝統的な形而上学を解体し、「存在の問い」を新しく打ち立てようと試みました。
そんなハイテガーは多岐に渡る成果から20世紀哲学の潮流における最も重要な哲学家の1人とされています。
またアメリカやイギリス、カナダ、フランス、日本などを中心に、世界中の哲学者や思想家へ広く影響を与えています。
精神医学に影響を与えているとも言われており、主に精神分析の分野に影響を与えました。
「存在と時間」とはハイデガーが1900年代中頃に出版した著書で、20世紀最高の哲学書と称されています。
ハイテガーが著書の中で問題の中心としたのは
ということでした。
これまでの哲学では存在している対象を認識しようとしてきました。
ところがハイテガーは存在そのものの意味を問おうと考えたのです。
そしてハイテガーは存在そのものを現象学的に分析する必要があると考えました。
現象学的に分析すると言うのは、簡単に言えば
ということです。
「存在と時間」において、ハイテガーはまず、
を考えました。
ここで注意したいのは「この世界」も現象学的に考えられていることです。
つまり私たちが普段「世界」と呼んでいる客観的な概念ではなく、今目の前に広がっている世界を根本的に考えているということです。
ハイテガーは
として規定し、
と言い換えました。
ということです。
「存在と時間」の前半部分は「世界内存在」を次の3つに分けて分析することで存在の本質を考察します。
簡単に要約すると
と表せます。
世界の中にある存在としてしか人間は考えることができないのです。
この本質を分析したのち、第2編では「死の現存在分析」を書いています。
なぜハイテガーが「死」について書いたのかというと、我々人間の「存在」が「死」によって終わるからです。
私たちは「死」を自覚した時に自分の将来全体を見定めやすくなり、可能性を求める本来のあり方に戻ることができるというのがハイテガーの考えです。
つまり、
ということです。
「存在と時間」に合わせて、ハイテガーの名言をこの記事の編集者の考えとともにまとめました。
課題が大きくなるほど悩みも大きくなりますし、偉大な結果には偉大な苦労が伴っているということを示唆しているのではないでしょうか。
ハイテガーも相当の苦労をしてきたことが感じられますね。
これは存在と時間の内容と重なりますね。
「存在と時間」の内容から考えると、これは存在の分析が「死の自覚」を必要としているという部分に共通します。
終わりがある「存在」である私たち人間は、その終わりを自覚するからこそ「現在」すなわち「生」を実感できるということですね。
ハイデガーの考え方はビジネスにも役立ちます。
全てを根本から考え直すというハイデガーの現象学的な考え方はビジネスの現場においても重要です。
既存の事柄について改めて考え直すことで新たなアイデアが生まれることもありますし、今までに気がつかなかった問題点を発見することもあります。
と問い直すことで、いつの間にか仕事や議論が脱線していた、という事もなくなります。
ビジネスでも、根本を意識することは大切なのです。
またハイデガーの「死の現存在分析」にもあるように、時間や期限を正確に認識して物事に取り組むことはビジネスにおいても重要になってきます。
人間は「死」という期限を意識することでそれまでの「存在=生」を充実させようとします。
ビジネスにおいても、タスクの期限=終わる時間を設定することで、タスクをより良くしようと意識するようになるのです。
ハイデガーの著書「存在と時間」は20世紀最高の哲学書と呼ばれ、世界中の哲学者、思想家、精神科医などに大きな影響を与えました。
ハイデガーが問題の中心として考えたのは「存在とは何か」であり、これまでの哲学とは少し異なります。
ハイデガーの考え方はとても奥が深く、他の著書や名言などもとても洗練されている内容です。
これから多様化していく社会に適応して行くためにも、私たちがハイデガーから学ぶことは多いのではないでしょうか。
根本を知るというハイデガーの姿勢をより詳しく知りたい方は「存在と時間」を手にとって見てくださいね。