クリティカルシンキングの例題は?どのような思考方法がある?

クリティカルシンキングは物事を受動的に捉えるのではなく、自ら批判的な考えを持つ方法です。代表的な4つの方法があります。それぞれの特徴を把握して上手く使いこなしてみてください。この記事ではクリティカルシンキングの代表的な4つの考え方をまとめました。

クリティカルシンキングとは?

クリティカルシンキングは、様々な場面で役立つ考え方です。

物事を受動的にとらえるのではなく、自ら批判的な考えを持つ考え方です。

クリティカルシンキングをするためには、論理的な考え方をする必要があります。

そこで、どのような考え方があるのかチェックしてみましょう。

ここでは4つの考え方を取り上げています。

それぞれの内容や長短をしっかり理解しておいてくださいね。

 

クリティカルシンキングの考え方1「帰納法」

まず、帰納法についてです。帰納法では、複数の事実をもとに結論を推測します。

具体例で帰納法の考え方について確認してみましょう。

円高になると輸出企業Aの株価が下がりました。輸出企業Bの株価も下がりました。輸出企業Cの株価も下がりました。

したがって、輸出企業Dの株価も下がっただろう、と推測します。

帰納法では、事実の数が多ければ多いほど結論が正しい可能性が高まります。

しかし、どれほど多くの事実をもとに推測したとしても、誤った結論が導き出される可能性は否定できません。

現実には想定外の出来事が発生する可能性がゼロではないからです。

帰納法は次に示す演繹法のように、論理を積み重ねなくても結論を導くことができます。

したがって、帰納法に基づいた結論を過信しないように注意が必要です。

 

クリティカルシンキングの考え方2「演繹法」

次に、演繹法についても理解しておきましょう。演繹法は「えんえきほう」と読みます。

演繹法は、論理を積み重ねることで結論に達する考え方です。

「AならばB、BならばC、よってAならばCである」という三段論法は演繹法に基づく考え方です。

では、演繹法の考え方について、具体的に確認していきましょう。

円高になると輸出企業の株価が下がります。日経平均株価の構成銘柄には輸出企業が多いです。

したがって、円高になると日経平均株価が下がります。

演繹法では、各部分の論理が正しければ結論も正しいことになります。

一方、1ヶ所でも論理に誤りがあると、正しい結論が導かれません。

上に示した例では「円高→日経平均が下落」という結論に達しています。

実際にも円高によって日経平均が下がることは多くあります。

しかし、100%ではありません。

円高になったのに日経平均が下がらない場合には、論理の一部が成り立っていないのです。

例えば、円高になったものの、好決算が発表されたため輸出企業の株価が上がったなどのケースが考えられます。

演繹法の考え方をマスターすれば、想定外の結論に達した際、想定外となった理由を把握しやすくなります

論理がどう展開されるのかを考える習慣をつけておくことをオススメします。

 

クリティカルシンキングの考え方3「仮説思考」

仮説思考についても知っておくと、クリティカルシンキングがやりやすくなりますよ。

仮説思考とは、名前からわかる通り、仮説に基づいて思考を進める方法です。

クリティカルシンキングでは先入観を持たないことが大切です。

しかし、何の考えもなく思考をスタートさせると、どうしても時間がかかってしまいます。

意思決定に十分な時間が取れない場合は、効率よく思考を進める必要があります。

仮説思考では、あらかじめ想定される結論を仮説として立てます。

そして、仮説が正しいかどうかを批判的な視点から判断していくのです。

重要なポイントは、仮説が正しいと思いこまないことです。

仮説はあくまでも仮説であって、まだ立証されていない考えだと常に意識しておく必要があります。

さもないと、クリティカルシンキングのタブーである先入観を持つことになってしまいます。

仮説を立てれば、仮説を支持する事実を効率よく探すことができます。

クリティカルシンキングにおいて思考できる時間が限られている場合は、仮説思考によって効率よく意思決定をすることをオススメします。

 

クリティカルシンキングの考え方4「ズームイン・ズームアウト」

ズームイン・ズームアウトとは、物事を考えるときに、あえて詳細に踏み込んだり、逆に内容をあいまいにしたりすることです。

ズームイン

ズームインは、思考を進める中で徐々に物事の核心に迫っていく方法です。

最初は曖昧に考えておきます。

派生的に生まれる考えや他者の意見を取り入れながら、結論に近づいていきます。

最初に持っている情報やアイデアが少ない場合に活用できます。

ズームアウト

一方、ズームアウトでは最初に詳しい情報やアイデアを提示します

とはいえ、最初の情報やアイデアが正しい結論とは限りません。

思考を深めたり、議論を交わしたりする中で、徐々に結論の幅を広げます。

そして、結果的により多くの意見を取り入れながら、より良い結論につなげるのです。

 

臨機応変に使い分ける

クリティカルシンキングで活用できる思考法を4つ紹介しました。

いずれの思考法にも長所や短所があります。

それぞれの特徴を把握したうえで、最適な思考法を選べるようにしましょう。

また、複数の思考法を用いても構いません。

よりよい結論を導けるよう、クリティカルシンキングの思考法を有効活用するのをオススメします。

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