転職の面接で聞かれることは?必ず準備したい5つの質問への回答

転職

この記事の結論は「面接の成果は5つの質問への事前準備でほとんど決まる」です。転職したい企業が決まり、履歴書での選考が通過すれば次は面接での選考になります。面接官によって色々な質問の仕方がありますが、聞かれることの90%以上は「自己紹介」「職務経歴」「強み」「志望動機」「転職したい理由」の5つに集約されます。この記事では、それぞれにどのような準備をするべきなのかをご紹介します。(監修: 株式会社キープレイヤーズ代表取締役 高野秀敏氏)

面接で聞かれること5選

  • 1「自己紹介」
  • 2「職務経歴」
  • 3「強み」
  • 4「志望動機」
  • 5「転職したい理由」

面接で聞かれること1「自己紹介」

ビジネス 女性3

「自己紹介をしてください」と聞かれることがあります。

この質問への回答の基本は、自分の職務経歴のポイントをシンプルに伝えることです。職歴のポイントは「応募しているポジションを通じて、相手企業に貢献できること」に絞ってください。

例えば営業職のポジションへの応募なのに、企画力をアピールする人がいます。企画力は営業で成果をあげるための1つの要素にすぎないので、自己紹介でシンプルに職務経歴を伝える場面においては相応しくありません。

職務経歴のポイントは相手企業や面接官、応募しているポジション、何回目の面接なのかによってアピールポイントを変えるべきなのです。つまり、同じ時期に複数の企業の面接を受けているときでも、自己紹介で伝えるべきことは状況によって違うのです。

 

面接で聞かれること2「職務経歴」

面接官が職務経歴で確認したいことは「過去の実績」です。面接官が職務経歴書を読んでいることを前提に、職務経歴の全体観を端的に語りましょう。

「職務経験7年間のうち、2社経験しています」「1社目では同じ部署で同じ職種を3年間続けました」「2社目では営業を2年、経営企画を1年経験しました」など全体観を整理し、わかりやすく話してください。

職務経歴のなかで具体的な実績について質問がされたときは、必ず「数字で」語ってください。

営業であれば「売上金額」「達成率」、表彰実績を語る場合は「何人中のトップなのか」や「上位何%なのか」。

事務職であれば「自分がリードした効率化プロジェクトで年間数億円のコストカットした」「自分が作った営業ツールで営業部の生産性が何%上がった」という伝え方になります。

エンジニアであれば数字で語れる実績と一緒に、GitHubなどを用いて自分で書いたコードやサービスを見せられる準備をしてください。

デザイナーは自分の作品集(ポートフォリオ)を作成してください。自分の作品の中で今回応募する企業にマッチする作品をアピールできるような準備をすることがポイントです。

どの職種であれ、面接官が客観的に実績を把握できるように工夫して伝えるのが職務経歴の準備の基本なのです。

 

面接で聞かれること3「強み」

男性 PC メール

職務経歴という過去の実績を経験して「現在」どのようなスキルセットを持っているのかが「強み」の質問で問われます。「あなたのセールスポイントは」「あなたの採用するメリットは」などの質問も、「強み」を聞いている質問です。

ここでいう「強み」を噛み砕くと「自分がその企業に貢献する上での強み」です。企業への貢献とは、突き詰めると「売上を上げる」「コストを下げる」のどちらかしかありません。どちらかに繋がる「強み」を各企業ごとに準備して、アピールしてくださいね。

求人票が明確にある場合は、そこに求められている要件や要素を熟読し、自分がどう貢献できるかをアピールしてください。当たり前のことなのですが、ほとんどの人ができていないポイントです。

自分の強みがわからない場合は、親しい友人や同僚の3人程から時間をもらい、自分の強みについて聞いてみてください。「主観的な自分の強み」よりも「周囲が捉えている自分の強み」の方が、本質的なこともあるからです。

友人から聞いた自分の強みに併せて、転職エージェントにキャリアカウンセリングを施してもらえば、自分の強みについての準備は万全といえます。

 

面接で聞かれること4「志望動機」

ビル4

一部例外的な企業を除き「志望動機」は必ず聞かれます。この質問への回答を準備しないで面接に臨むのは、企業によっては失礼に値します。自分のキャリアを考えるうえでも、なぜこの企業に転職したいのかは熟考しておくことをオススメします。

職務経歴は「過去」を聞く質問、強みは「現在」を聞く質問だとしたら、志望動機は「未来」についての質問です。面接官は「なぜ入社したいのか」という質問を通じて「入社したらどういう価値を生み出してくれそうか」を判断するのです。

志望動機に正解はないですが「その企業に対するオリジナルな理由」を準備することを基本としてください。

志望動機を整理するポイントは3つあります。

1.業界の魅力

1つ目は志望先企業の業界の魅力です。その業界全体のトレンドからどんなところに魅力を感じているのかを整理します。業界の強み、弱み、機会、脅威をそれぞれ分析する「SWOT分析」のフォーマットがオススメです。

2.企業独自の魅力

業界の魅力を整理できたら、志望先企業が独自でもっている魅力について整理します。かがげているビジョンや業界のなかでのポジショニングから、その企業が独自でもっている魅力を整理します。上場企業であれば有価証券報告書に今後の展望が明記されていることもあるので、面接を受ける前には必ず有価証券報告書も確認しましょう。

3.仕事内容の魅力

応募するポジションの仕事内容について、自分がどのような魅力を感じるかを整理します。いままでの自分の職務経験と比較して考えるとまとめやすいですよ。

上記3点をそれぞれで整理し、この企業のこの職種に、このタイミングで転職する志望動機になるまで掘り下げた準備するのがポイントです。「その志望動機はだったら他の業界でもいいよね?」「同じ業界の他の会社にもあてはまる志望動機ではない?」「この職種である必然性は?」「いまじゃなくてもよくない?」というように、自分で自分にツッコミをいれながら磨いていってください。

志望動機についてのフィードバックは友人よりも、転職エージェントやその業界に勤めている人にもらうことをオススメします。より現実的で、実践的なアドバイスが得られるからです。

 

面接で聞かれること5「転職したい理由」

「志望動機」とは応募企業に入りたい理由です。「転職したい理由」はいまの会社を辞めたい理由です。「転職したい理由」にはポジティブな面とネガティブな面がありますね。あなたがどういう理由で転職を考えているのかは、あなたの価値観を知るうえでとても重要な質問なのです。

ポイントは

  • 「嘘をつかないこと」
  • 「ネガティブな面の言い方を考えること」

です。

嘘をついて入社をしても、入社後のミスマッチに苦しむのは自分自身です。また、入社後に面接時と一貫性がない行動をしてしまうと、社内での評価や評判が下がり、どんどん居づらい環境になります。

ネガティブな面の言い方を考えることは社会人としてのスキルとしても重要です。「給料があがらない」という理由は「成果がダイレクトに反映する給与体系で自分を高めたい」と言い換えられますし、「自分が管理職になるまで10年以上かかる」という理由は「成果を出し、管理職になって試してみたいことがある」というアピールに繋げた方が生産的です。

ネガティブな面の注意点ですが、現職の悪口は絶対に辞めましょう。あなたの印象がほぼ100%悪くなるからです。事実だとしても同情してくれる面接官はまずいません。「ノルマがきつい」「残業代がでない」「トップダウンである」などの理由は転職先も同じ環境の可能性があるので、仮にそう感じていても伝えないと決めた方がスマートです。

 

面接は事前準備ですべてが決まる

ノート Moleskine

冒頭にお伝えしたとおり、この5つの質問が面接の90%以上を占めます。この5つに関しては外したくないポイントを整理し、それぞれを端的に話す準備をしてから臨めば面接通過率を高めることができます。

この記事のアクションアイテムは

「親しい友人や転職エージェントに相談し、自分の強みの整理やキャリアカウンセリングをしてもらう」

です。忙しい本業との両立は大変ですが、面接の準備はプライベートの時間を削ってでもするべき「生産的な時間の使い方」だからです。