用語解説

ブレークイーブン効果とは?スネークバイト効果とは?投資家は要注意?

ブレークイーブン効果とは、損失をすると、取り戻そうとして普段よりもリスクのある行動をとろうとする心理状態のことです。損失をすることで合理的な判断が鈍ってしまうということです。反対に、損をしてリスクを取らなくなる心理をスネークバイト効果といいます。ブレークイーブン効果は、投資などでも注意が必要な心理です。あなたは損を取り戻そうと動いたことがありますか?この記事ではブレークイーブン効果についてまとめました。

ブレークイーブン効果とは?

ブレークイーブン効果とは、損失をすると、取り戻そうとして普段よりもリスクのある行動をとろうとする心理状態のことです。

ブレークイーブンとは、費用と利益が一致することです。

「10万円持っているうちの2万円損したら、その2万円を取り戻したい」

という心理は誰もが持っているものです。

この損失を取り戻そうとする心理が、冷静な合理的な判断を邪魔してしまうのです。

競馬などのギャンブルで負けが込み、ついカッとなって有り金を全部入れてしまうという話はよくある話ですが、ブレークイーブン効果はまさにこの心理なのです。

数字の罠

  • 10万円から2万円の利益を得る
  • 8万円から2万円の利益を得る

のふたつを比較すると、10万円の資金があったほうが数字としては確率が上がることはすぐにわかります。

しかし、10万円の投資をして2万円の損をした時どう考えるでしょうか。

  • (10万に戻すために)8万円から2万円の利益を得よう

と考える人は多いと思います。

しかし、この時にリスクが高まっていることがわかります。

冷静に考えれば、

  • 10万円から2万円の利益=120%
  • 8万円から2万円の利益=125%

という計算ができるのですが、損をしてしまうと無意識に損を取り戻したいという持ちが合理的な思考より強くなってしまうのです。

 

ブレークイーブン効果の実験とは?

ブレークイーブン効果の実験としては、コーネル大学のリチャード・ターラー博士の実験が有名です。

リチャード・ターラー博士の実験

リチャード・ターラー博士は、87人を対象に2つの事象についてどちらが不満がたまるかを聞きました。

ケース1

駐車場で車をぶつけられた。

修理に200ドルかかった。

その日、宝くじで25ドル当たった。

ケース2

駐車場で車をぶつけられた。

修理に175ドルかかった。

2つのケースの出費は同じ175ドルです。

しかし、ケース2の方が圧倒的に不満がたまると答える人が多かったのです。

実験の結論

ケース1は、たとえ少しでも出費が戻ってきたことで不満が軽減されると考えられたのです。

 

スネークバイト効果とは?

ブレークイーブン効果と同じように、損失をした時の心理効果としてスネークバイト効果という効果も合わせて覚えておくのがオススメです。

スネークバイト効果とは、損失をした場合、そのまま損失がふくらむように感じて、リスクを取らなくなる心理です。

ブレークイーブン効果とスネークバイト効果的

ブレークイーブン効果とスネークバイト効果は逆の心理状態のように見えます。

しかし、損をしたことで合理的判断が鈍るという心理は同じといえます。

スネークバイト効果の場合、リスクを避けて投資を行わなければ、損失が確定します。

冷静に考えれば、合理的なリスクをとり投資を続ければ損失が確定するわけではありません。

ブレークイーブン効果とスネークバイト効果は表裏一体の心理効果なのです。

 

投資家は注意しなければならない?

これから投資をしようという方は、十分にブレークイーブン効果やスネークバイト効果を理解している必要があります。

つまり、人は誰しもが損をしてしまった時に合理的な判断が鈍る傾向にあるということです。

投資では、心理に引きづられることなく情報や確率を冷静に判断することが求められます。

ブレークイーブン効果やスネークバイト効果を知ることで、自分の心理状態を判断できる力が必要なのです。

 

行動経済学を学ぶ

ブレークイーブン効果やスネークバイト効果は、行動経済学の中で研究されているひとつです。

行動経済学では、従来の経済学では扱ってこなかった、人間の心理の不合理性が与える経済活動への効果をあつかっています。

ほかにも

  • フレーミング効果
  • おとり効果
  • アンカリング効果
  • ハーティング効果

など様々な心理効果があります。

行動経済学は今後もっと発展していくと思われる研究分野です。

ブレークイーブン効果など、行動経済学を学び、あなたの経済活動に生かしてみてはいかがでしょうか。

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