用語解説

現在志向バイアスとは?意味は?例や対処法は?マーケティングにも活かせる?

現在志向バイアスとは、未来の利益よりも目先の利益を優先してしまう心理のことです。対処するには現在志向バイアスや行動経済学を知り、論理的に考えることが重要です。あなたは夏休みの宿題を最終日まで残していた経験はありませんでしょうか。よくある場面ですが、現在志向バイアスが関係しているのです。この記事では現在志向バイアスについてまとめました。

現在志向バイアスとは?

いつもご覧いただきましてありがとうございます。BraveAnswer編集部です。

現在志向バイアスとは、未来の利益よりも目先の利益を優先してしまう心理のことです。

あなたは

  • 今もらえる5万円
  • 1年後にもらえる7万円

どちらかを選ばなければいけない場合どちらを選びますか?

未来の喜びというものはなかなか想像しにくいものです。逆に、目の前の利益があらわれたときに人の心は動いて行動に影響を与えてしまいます。

このような心理状態を、行動経済学で現在志向バイアスと呼ぶのです。

行動経済学

従来の経済学では人は合理的に行動するものだと考えられてきましたが、人の行動は合理的ではない心理的な作用に大きく影響を受けるということがわかってきています。

合理的な判断以外の経済行動の法則などを研究しているのが行動経済学なのです。

 

現在志向バイアスの例は?

現在志向バイアスは、日常の様々な場面で見ることができます。

現在志向バイアスの実験

アメリカのタイム誌によると、現在志向バイアスに関する有名なマシュマロの実験があります。

  • 子供をマシュマロが1個だけ置いてある部屋に入れる
  • 「帰ってくるまで食べなければマシュマロを2個あげる」と告げる

という実験です。

この実験では、ほとんどの子供が、帰ってくるのを待てずにマシュマロを食べてしまいます。

経済学的な合理性では、2個のマシュマロをもらう方が価値があるにもかかわらず、子供は目の前の甘さの方を選ぶのです。不合理的な行動に見えますが、この実験では目の前の利益を優先するという傾向が証明されています。

夏休みの宿題

夏休みの宿題を最終日まで残してしまうということも現在志向バイアスがかかっているといえます。

毎日少しづつ宿題をしていれば最終日が楽であるといことは誰もが分かっていますが、ついつい遊んで宿題を後回しにしてしまうのです。

老後のための資金運用

未来の利益の代表といえば、老後のための資金運用です。

老後の資金はほとんどの人は必要なことで、貯めれば貯めるほど、後が楽になるということは考えつきます。

しかし、今欲しいものを買ってしまったりしてしまう心理には、すべてではないにしても現在志向バイアスがかかっているでしょう。

年金の未納が増えている背景にも同じことがいえます。

現在志向バイアスで損してしまう?

老後の資金運用などの長い期間をかけて利益を得ようとする投資をする場合は、現在志向バイアスをより強く意識した方が良いかもしれません。

金融商品などでは、短期的な利益をうたう商品も少なくないからです。

「1ヶ月後には3%の利益が出ます」というような短期的な利益は、必ずしも安定した投資とはいえないかもしれません。目先の利益を提示された場合には、本来の目的を思いだしましょう。

 

現在志向バイアスの対処法は?

現在志向バイアスなどの心理は誰しもが持っているもので、完全になくすことはできません。

しかし、意識することで必要以上の損失をださないことはできます。

現在志向バイアスの対処法

  1. 現在志向バイアスを知る
  2. 論理的に考える

1.現状志向バイアスを知る

まず、現在志向バイアスを知るということが重要です。

人間は目先の利益を優先するものだということを知ることで、現在の自分がどのような状態かを判断することができます。自分の状態を見ることができれば対処をすることができます。

2.論理的に考える

現在の自分が目先の利益に傾いていると感じたならば、一旦冷静になって論理的に考えてみましょう。

  • この選択は本当に利益のあるものなのか
  • この選択は本当に自分の望んでいることなのか
  • 自分はどこに利益を感じているのか

など、得られる利益を論理的に考えることで、より自分に利益のある選択をすることができます。

 

現在志向バイアスはマーケティングにも活きる?

現在志向バイアスは人間誰しもが持っている心理なので、この心理をうまく利用できれば購買行動に結びつけられるといえます。

  • 「明日には効果が出はじめます」
  • 「申し込んだ当日から使える通信サービスです」
  • 新製品の発表当日から販売開始

など、すぐに得られる利益を強調することで、利益が目の前にあることを消費者に知らせることができます。もちろん嘘にならない範囲内での話です。

 

行動経済学を理解する

現在志向バイアスにかぎらず、行動経済学にはさまざまな心理効果があります。そのほとんどが人が無意識のうちにとっている行動に影響する心理効果です。

完全にコントロールすることはできませんが、行動経済学を理解することで、心理効果を利用することはできます。また、自分の行動の判断基準を増やすこともできます。

現在志向バイアスを知り、判断基準を増やしてみてはいかがでしょうか。

あわせて読みたい

カテゴリー