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2017.8.4
2017.8.4
オルタナティブ投資とは、
を指します。
「オルタナティブ(alternative)」は、「代替の、代わりの」という意味にです。
今まで伝統的な投資は
への投資でした。
既存の投資対象である株式や債券の「代わり」に、ヘッジファンドなどに投資することから「オルタナティブ投資」と呼ばれています。
「代替投資」と呼ばれることもあります。
オルタナティブ投資は伝統的だった投資対象の代わりに新しく投資対象が広がったことを示します。
金融市場が発達したことで生まれたものであるといえるでしょう。
オルタナティブ投資の投資対象は様々なものがあります。
などが代表的な投資対象です。
年収アップの大きな柱のひとつである投資も多様になってきているのです。
コモディティとは商品先物市場で取引される商品のことです。
などがあります。
商品先物の取引は手元にない商品を取引することです。
厳密には一定期日にあらかじめ決められている価格によって取引することを意味します。
先物取引での商品がコモディティです。
ファンドとは一般的に基金や資金を意味しますが、投資においては集めた資金を機関投資家が投資・運用する形態の金融商品を指します。
機関投資家とは、個人投資家以外の証券投資を行う機関で、生命保険会社や損害保険会社、信託銀行、普通銀行などをいいます。
再生ファンド(企業再生ファンド)とは借金が多い企業に投資をするファンドです。
借金が多い企業の中にも本業で稼いでいたり、優れた技術を持っていたりする企業があります。
企業が進める経営の改善に投資し、リターンを求めるものです。
建て直しを進める企業に投資することが特徴です。
ベンチャーキャピタルは、新興企業に投資を行うファンドのことです。
企業が成長する中でリターンを得る投資になります。これからの成長が見込まれる企業へ投資することが特徴です。
ベンチャーキャピタルや再生ファンドは、プライベート・エクイティ・ファンドに含まれます。
プライベート・エクイティとは、未上場の企業の株式を指します。
未上場企業の株式を取得することをプライベート・エクイティ投資といいます。
上場企業に対して行う場合もありますが、広義の意味ではプライベート・エクイティとは上場していない企業に対して投資することをいいます。
ヘッジファンドとは、私募で富裕層などの少数の投資家から資金を集めるファンドです。
誰でも参加できる市場で多数の投資家から資金を調達する公募で資金を集めないのが特徴です。
1つのヘッジファンドに対し、投資家が50人以下であることが一般的です。
ヘッジファンドでは様々な取引の手法で運用されます。
絶対的な収益を得るために市場の間で生まれる価格の不均衡や情報の格差に注目する手法が有名です。
市場にゆがみがあれば、大きなリターンを得られるものとなります。
オルタナティブ投資のメリット
オルタナティブ投資は、既存の投資対象と異なり私募で資金を集めます。
投資家が限定されることから、公募である株式や債券との連動性が低いことが特徴です。
市場の変動に左右されにくいことがオルタナティブ投資のメリットです。
株式市場や債券市場が低迷しているときにも収益を上げることが期待できるということです。
オルタナティブ投資によって広い範囲での投資が可能となります。
投資対象が広く、様々な投資の形態があるため、広い範囲で選択肢を考えることができます。
幅広い選択肢があるということは、異なる金融商品に対して分散投資を行うことが可能ということです。
一般的に、資産価値が低下する際に現金は他の金融市場に流れています。
トータルでは資金は減少していないといえ、経済成長とともに金融市場全体の資金量は増加しているといえます。
分散投資を行うことで1つの金融商品が暴落しても安定して利益を得ることができます。
分散投資をすることでリスクを抑えることができるのが、オルタナティブ投資のもう1つのメリットです。
オルタナティブ投資のデメリット
オルタナティブ投資は私募で資金を集めることが一般的です。
少ない人数から資金を集めるため流動性が低くなってしまいます。
流動性が低いということは、現金が欲しくて売りたい時に買い手が現れにくいということです。
換金性に問題があります。
更には価格の変動が大きく、望まない価格での取引をする可能性が高くなります。
広い範囲での投資が可能となるオルタナティブ投資ですが、商品が多いことは商品が複雑になってしまうというデメリットにもなります。
複雑であるにも関わらず開示している情報が不十分であることから、どのように運用されているのかについて分からないことが問題となります。
投資の最小額が膨大であることから情報が不明瞭であることは不安に繋がります。
長期的な投資になる場合が多いこともオルタナティブ投資のデメリットとなる場合があります。
再生ファンドやベンチャーキャピタルの性質上、オルタナティブ投資は長期での投資となります。
投資期間が長い場合、その途中でリスクが発生する可能性も高まります。例えばベンチャーキャピタルなら、成長しそうな企業へ投資したにも関わらず、企業の経営が傾いたり倒産した場合などでリスクが発生します。
リスクがある分リターンは大きいものの、短期投資のように1日で多くの利益を上げることはできません。
オルタナティブ投資によって高いリターンを求める傾向は、今後も強まっていくものと考えられます。
ただ、投資対象が広いオルタナティブ投資の市場動向は複雑な状況です。
今後はそれぞれの投資対象ごとに特徴的な推移が続くものと思われます。
ニューバーガー・バーマン・グループによる「ニューバーガー・バーマンの投資プロフェッショナルによる市場見通し」によると、2015年の時点でオルタナティブ投資のプライベート・エクイティ市場は、過去12ヶ月で堅調な推移となっています。
再生ファンドやベンチャーキャピタルは今後も増えていくと予想されます。
ヘッジファンドでは2015年の上半期は堅調でしたが、下半期は近年で最悪とも言われています。
大和総研の「2015年度オルタナティブ投資アンケート結果」によると、日本の金融法人ではヘッジファンドの採用が減っています。
アメリカの利上げによって新興国の市場が混乱したことや原油安の影響で運用成績が低迷したことが原因です。
世界経済の不透明性が増すなか、ヘッジファンドの占める割合は低下していくものと思われます。
出典:大和総研グループ「金融法人及び年金基金におけるオルタナティブ投資、バーゼル規制の実態調査」
国債などに幅広く投資を行う債券アンコンストレインドを採用する動きが多くなっています。
経営破たんなどの条件が認定されたときに株式に転換したり債務の返済が猶予される証券(コンティンジェントキャピタル)も増加中です。
債券アンコンストレインドやコンティンジェントキャピタルの採用が増えたのは、金利上昇リスクと低利回りへの対策とされています。ヘッジファンドに替わり、今後のオルタナティブ投資を牽引するものとして期待されます。
資産設計する際には、金融商品の特徴をよく考えて運用することが重要です。
ヘッジファンドなどを投資対象にしていることから、オルタナティブ投資に対して投機的な印象を持たれています。
ただ実際は、分散投資を目的にしていることや長期投資のために用いる運用であることからリスクを抑えるための金融市場の発達によって新しい投資先です。
オルタナティブ投資と一口に言っても様々な種類があり、種類ごとに異なる特徴を持っています。
オルタナティブ投資は私達でも行うことが可能です。
投資必要額自体は大きいものの手の届かないものではありません。
オルタナティブ投資に対する理解を深めて新しい選択肢を増やすことで、より賢明な資産運用を行ないましょう。