20代で読んでおくべき本「最強の働き方」書評

この記事は書評に関する寄稿記事です。40代ビジネスパーソンの方より頂いた、40代目線から見た20代のうちに読んでおくべき本の書評をもとに構成しています。今回は「最強の働き方」についてまとめました。一流のビジネスパーソンと二流のビジネスパーソンの違いは何でしょうか。何から始めれば一流に近づけるのでしょうか。

最強の働き方ってどんな本?

この本は、外資系金融機関やコンサルティング会社などで企業の戦略立案や資金調達などに携わり、プライベート・エクイティ・ファンドへの投資業務を行なっているムーギー・キム氏の著書です。

世界各国の一流と呼ばれるビジネスパーソンに接してきた経験から、一流の人たちに共通する働き方や生活習慣、考え方の視点を77の教訓としてまとめています。

その教訓のなかで大切なポイントを3つあげるとすれば、

  • 学歴の高さと仕事の良し悪しは全く別にものであること
  • 一流の仕事とは一流の基本の積み重ねであること
  • 日頃の生活習慣や視線の高さ(視座)が仕事の細部に表れること

です。

ビジネスパーソンとしてどのような考え方や態度をとるべきなのか、就活生や入社の浅いビジネスパーソンなどがモデルケースを知るためにうってつけの1冊です。

 

当たり前の本質

グローバルで活躍するビジネスパーソンはMBAホルダーであり、また外資系企業に勤め、そのノウハウは大きな影響力を持ちます。

ただキム氏自身も慶応大学を卒業してINSEADで経営学のMBAを取得しましたが、学歴の高さと仕事の成果は種類が全く違うという当たり前のことに気づかされたといいます。

一流の人はメールにせよ資料づくりにせよ、論理が明確で簡潔だと言います。要点が明確で、メッセージも力強いそうです。まさにコンパクトにインパクトを残す文章が書けます。

本質が分かっていない人ほど、自信がないせいか膨大な資料を作り、かえってポイントがぼやけてしまっています。一流の人は逆に本質をとらえているのでこうした日常業務でも普通の人と大きな差がついてしまいます。

そして一流の人ほど物事を先延ばしにせずその場で判断して決断・処理し、仕事を抱え込まないといいます。

例えばメールもすぐに返信するなど、いますぐできる仕事はすぐ片づけるという習慣が身についています。

それは鞄の中やデスク周りなども同じで、一流の人は整理力が普通の人にくらべて格段い高く、著者曰く仕事の生産性が全般的に高い傾向があるそうです。

ところがコンサルかぶれの二流の人ほど「MECEのフレームワークからすると…」などロジカルぶったプレゼンをすることが多いそうです。

こうしたロジックは解決策にたどり着くためというより、自分の仮説をもっともらしく説明するために使われます。

それよりも大事なことは、心の奥底からほとばしる「どうしても伝えたいこと」があるかどうかだと言います。この伝えたい核がなければ受け手は心を動かされることはありません。

メールにすぐに返信する、顧客の期待を常に上回ろうとする心構えを持つ。こうした当たり前の本質こそが最も大事であるというのがこの本の一貫したテーマです。

 

一流と二流の差

仕事の能力は、心がけていれば可能な自己管理で大きな差が出るそうです。

一流の人ほど早寝早起きで、余裕を持って行動しているので遅刻することもありません。逆に二流の人ほど不思議なくらい5分程度遅刻するものだそうです。

一事が万事で「何事もギリギリにならないと、ことが起こってからじゃないと動かない」という生活習慣上の欠陥がそうした行動に表れてしまうのです。

ビジネスの世界で人生を棒にふる最短ルートは、平気で待ち合わせに遅れたり、仕事のデッドラインを守らないことだそうです。

ほかにも一流の人は、仕事とプライベートのバランスが良く、ストレスを解消する術を知っています。自分の仕事の分野だけでなく、他の分野においても関心があるので人間的にも魅力がある人が多いと言います。

 

出世できないエリート

一方で仕事もでき、生活習慣も整っているのに出世しないエリートがいます。彼らの最大の特徴は「主体的なマインドセット」の弱さにあるそうです。

具体的には「起業家精神」と「目線を高める」という2つの要素が足りないそうです。当事者意識がないため仕事は常に受け身です。また主体性がないため仕事を提案することもありません。

一流のエリートは自己実現の考え方も普通のエリートとは違うと言います。

自分の人生でありながら周りが期待することに沿って生きようとする人が多くいます。いわゆる世間体を気にする生き方です。

苦労して勉強して経験を積んでいくにしたがって、責任が大きくなってどんどん人は不自由なっていきます。いくら年収が高く社会的ステータスが高くなっても、それが幸福な働き方だとは限りません。

 

自己表現とは?

著者見てきた一流のエリートは、肩書きや高収入といった社会的なステータスを捨てて、自分がやりたかったことにゼロから飛び込んだ人たちがたくさんいるそうです。

あらためて「自分は何のために働いているのか」を問うことが大切だと言います。

この本で言う自己実現とは「自分を自由にすること」です。好きなことに熱狂的に打ち込めるなら、今のキャリアや年齢にもこだわることはありません。

人生は有限です。

やりたいことをすぐにやること、やりたいことがいつでもできるというマインドを持つことが最強の働き方ではないでしょうか。

 

当たり前を当たり前に:編集後記

当たり前のことを当たり前にこなすのは当たり前のように感じますが、これが意外とできない人が多いです。例えばプライベートでも、必ず遅刻してくる人が身の回りにもいるのではないでしょうか。

一流の人は当たり前のことは当たり前にこなせる人です。その上でさらに自分なりの色を出すからこそ一流なのです。

最初から一流になることはできません。まずは目の前のことを確実にこなすことを目指すことをオススメします。

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