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2019.11.11
2019.11.11
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アリストテレスは古代ギリシアの哲学者です。
アリストテレスは古代ギリシア哲学者の巨人として、ソクラテスやプラトンとならび後世に大きな影響を与えました。
ソクラテスはプラトンの師であり、プラトンはアリストテレスの師です。師弟関係が3代にわたって繋がっているのです。
古代ギリシア哲学の黄金時代といっていいでしょう。
アリストテレスは、西洋最大の哲学者と称されることがあります。
などの理由があります。
アリストテレスの哲学は権威の力も得て、その後1000年以上にわたり西欧社会で支持されたのです。
アリストテレスは、プラトンの作った哲学学校アカデメイアで学んだ哲学者です。
アリストテレスがプラトンに出会ったのはプラトンが63歳の時といわれていおり、比較的晩年の弟子ということがわかります。
アリストテレスは、プラトンの弟子といえども単純に追従せず、プラトンの作ったイデア論を批判することで、新しい哲学体系を作りました。
プラトンの作った地平を乗り越えることで、哲学の新たな地平を開いたといえます。
アリストテレスは多くの著作を残したとされていますが、現在残っているのは『アリストテレス全集』というものです。
彼が行った講義の講義ノートという形式です。その中には、多くの名言が残されています。
愛というものは、愛されることによりも、むしろ愛することに存する。
私は、敵を倒した者より、自分の欲望を克服した者の方を、より勇者と見る。自らに勝つことこそ、最も難しい勝利だからだ。
教育の根は苦いが、その果実は甘い。
人間は、目標を追い求める動物である。目標へ到達しようと努力することによってのみ、人生が意味あるものとなる。
アリストテレスはプラトンのイデア論を批判し、さらに発展させました。その大きな比重を持つ思想として形而上学(もしくは第一哲学)があります。
『形而上学(けいじじょうがく)』という著作として現在も読むことができます。
哲学において形而上学は伝統的な研究領域です。アリストテレスは形而上学の学問としての原点を作りました。
感覚や経験を超えた超えた世界のことを形而上といいます。反対に、実際に触れることができる、感覚的・経験的世界を形而下といいます。
アリストテレスは「存在の真の原因」を探るために、形而上と形而下の両面を追求しました。
アリストテレスの形而上学は
から実体を研究します。自然の研究の先に自然を超えた部分を考えるということを学問的に考えたのがアリストテレスなのです。
アリストテレスは、形而上学を第一哲学と呼んでいました。そして、第二哲学は自然哲学です。
アリストテレスがプラトンのイデア論を超えた部分はこの自然哲学を追求したことが大きいといえます。
プラトンのイデア論は、実際の世界には存在しないけれどみんなが共通して持っているイメージをイデアとしました。
国によって「善」とされることはそれぞれ違うけれど、共通に「善」というイメージは持っているのだということです。
プラトンは、その共通のイメージを「イデア」とし、あらゆるものに「イデア=共通イメージ」は存在するとしました。
しかしアリストテレスは、イデアは人間が頭の中で作り出した概念で存在しないとしました。
例えば、イデア論では
馬を見る |
---|
↓ |
頭のなかに存在する馬のイデアを通過する |
↓ |
馬だと認識する |
となります。
しかし本当に人類共通のイデアが存在するのであれば、赤ちゃんでも初めて馬を見たときに馬と認識できるはずです。
アリストテレスは、赤ちゃんは馬を馬として認識しておらず(例えば、4本足の顔の長い動物くらいの認識しかない)、4本足の顔の長い動物(=馬)を何度も見るうちに「馬」という「抽象化したカテゴリー」を作り上げているだけだと考えました。
イデア論を批判したアリストテレスは、ありとあらゆる自然の共通する性質や特徴を知識として体系化し、整理することで真の存在に近づこうとしました。
動物にかぎらず、宇宙や生物、気象、物理など多くの分野を細かく観察したのです。
これは、現在の学問のほとんどを網羅するもので、科学の基礎を作ったのはアリストテレスと言っても過言ではないのです。
アリストテレスの思想は、弁論や詩、倫理学、論理学、政治など、本当にありとあらゆる方向に向いています。
アリストテレスは、議会や法廷などで聞いている人を魅了し説得する、あるいは押し切るための実践的な「雄弁術」「弁論術」「説得術」も著作として残しています。
それは『弁論術』で触れることができます。
アリストテレスは『詩学』という著作もあります。
自然哲学のような科学的な側面もありますが、詩などの文学的な側面も人間や存在をとらえるうえで欠かせないものだったのです。
「人は政治的生物である」とする『政治学』という著作もあります。
共同の必要ない存在は「神」であり、共同できないものは「獣」とし、人間はあくまで社会的存在であるとしました。
アリストテレスは、人間は本性の部分で「知を愛する」と考えました。それは古代ギリシア語で「フィロ(愛)ソフィー(知)=フィロソフィー(哲学)」を意味しています。
ただ、哲学のみならず学問の原点を作り足したアリストテレスにも弱点があります。それは、哲学者としての権威が強すきたということです。
アリストテレスの哲学は、その後1000年以上も批判されることなく支持されました。
その中には
など、現在では間違っていると考えられるものも盲信されていました。
アリストテレスがプラトンにしたように、アリストテレスを批判し、超える存在が現れなかったのです。
アリストテレスの真実を追求しようとする姿勢は、ビジネスにも必要な能力です。冷静に考えて利益になることを実現するために、アリストテレスを知ってみてはいかがでしょうか。