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2017.2.15
2017.2.15
確実性効果とは行動経済学の心理効果のひとつで、確率が0%もしくは100%などの確実性の高いものに価値を感じる心理効果のことです。
確実性効果は、気づかないうちに日常生活のあらゆる場面で見ることができます。
また、マーケティングでもよく意識される効果で、スーパーマーケットなどの商品でもしばしば見かけます。
行動経済学とは、従来の経済学ではとらえきれなかった人間の不合理性を考慮した経済学です。
それまでの経済学は人間は合理的なものということを前提としていきましたが、経済活動でも「心の揺れ」が影響してくることがわかってきて生まれたのが行動経済学なのです。
何かをする時に
との2択であれば100%の方を選ぶ人が多いと思います。
ならば、0%の方をまず検討することでしょう。これが確実性効果のおおまかな心の動きです。
お金などが絡んできたらさらに顕著にこの効果があらわれてきます。
経済活動においては、確実性効果は顕著にあらわれてきます。
あなたならどちらを選びますか。前者を選ぶ人が多いのではないでしょうか。
もらえる金額が少なくても確実にもらえる方を選ぶ傾向があるのです。
これは日用品などのキャッチフレーズなどにもよく見かけることができます。
「90%以上の方に満足していただいています」などのキャッチフレーズがついている場合、多くの消費者は関心を持つことでしょう。
ゲームについて考えてみましょう。
の2つがあります。
お金を払えば10%成功率を上げることができるとします。同じ10%ですが、後者の+10%で100%になる方が多くお金を払う傾向があります。
他にも100%に近いものを買う例として
0%に近いものとしては
などがあります。
いずれも費用対効果は低いものですが確実性が高いのが特徴です。
確実性効果はリスクとあわせるとより効果的になります。
人はリスクを避けたいと思う傾向が強いものです。リスクを提示し、そのリスクの確率を低くするためにお金を払いたくなるものなのです。
例えば、ものを売るときにメリットだけを提示してもよっぽどのニーズがないかぎり確実性効果はありません。人はリスクを提示して初めてリスクの起こる確率を意識し、確実性効果が生まれるのです。
確実性効果とリスクを上手に使うことで、消費者の心を動かすことができるのです。
投資において確実性効果は意識しなければならないものです。
多くの商品で確実性効果が利用されていますが、金融商品に関しても同じことがいえるからです。
確実性の高いものに人は関心を持つ心の動きを説明してきましたが、現実の世界では本当に確実なものはありません。
多くの商品は、確実ではないものをより確実なものに見せかけているのです。
これは、本当に効果があるものもあるので悪いことではありません。ただ確実性効果を利用しているということを意識することをオススメします。
投資活動において確率は大きな判断基準です。そして、確実性効果は確率の判断に無意識に影響を与えていることもわかったと思います。
投資においては確率をいかに冷静に判断するが重要です。
元本保証ということを掲げる投資詐欺もあります。確実性効果を理解して、心理効果に左右されない判断力を養いましょう。
確実性効果は、誰もがもともと持っている心の動きです。避けることはできませんが、確実性効果が多くの場所で使われており、日常的に触れていることを理解しましょう。
確実性効果があるということを意識することが、より自分の意思で動くためには効果的です。確実性効果を知って、日常生活やビジネスに活かしてみてはいかがでしょうか。