20代で読んでおくべき本「一生を賭ける仕事の見つけ方」書評

この記事は書評に関する寄稿記事です。40代ビジネスパーソンの方より頂いた、40代目線から見た20代のうちに読んでおくべき本の書評をもとに構成しています。今回は「一生を賭ける仕事の見つけ方」についてまとめました。自分の一生を賭ける仕事を見つけるためには、過去を振り返ることが大切です。

一生を賭ける仕事の見つけ方ってどんな本?

この本は外資系監査法人トーマツグループのトーマツベンチャーサポート株式会社で経営支援をしている斉藤祐馬氏の著書です。

斉藤氏はさまざまなベンチャー企業を見てきて、一生を賭ける仕事とはミッションから生まれてくると言っています。

一生をかける仕事を見つけるポイントは3つあります。

まず自分が経験した山や谷といった原体験からミッションを見つけること。

次にミッションを語り続けることによって多くの人が応援してくれること。

そして自分のスキルやキャリアを高めるのではなく、自分にしかなし得ないミッション志向で物事を考えていくこと。

ミッションに従って働くことは食べるためではなく、ライフワークへ変換することです。就活生や転職を考えているビジネスパーソンなど、自分がやりたいことは何かわからない人たちに読んでもらいたい1冊です。

 

原体験にミッションのヒントがある

多くの人は人生を賭けるに値するミッションがわからずにいます。そこで最初のステップは自分の原体験を見出すことです。そしてミッションのタネは、原体験の山か谷のどちらかにある事が多いと言います。

山と谷の振れ幅が大きい人ほど、ミッションを生きる原動力も強くなる傾向があるそうです。起業する人は大概強烈な原体験と熱量を持っているといいます。

例えば著者は原体験として、中学2年生のときに父親が脱サラして旅行代理店を開業し、経営で苦しんでいる姿を見てきたことをあげています。

そんなときに学校の図書館で独立事業者をサポートする公認会計士という見出しを見て、将来公認会計士になろうと誓ったそうです。

しかし当時の公認会計士の合格率は8%台で3回連続で不合格になり、4回目でついに合格しました。不合格になった時の絶望感、体調を崩すほどのプレッシャーなどを経験したことが人生の谷だったと言っています。

トーマツに就職が決まってからも思い描いていたようなベンチャー支援の業務がなく、斉藤氏は平日の夜と週末を利用して個人的にベンチャー企業の経営者を訪ね歩くようになりました。

それから3年、トーマツベンチャーサポートという会社が立ち上がりました。

 

ミッションの決め方は?

世の中には誰かが挑むべきテーマがあります。そのテーマは必ずしも自分がやる必要はありません。それでもなお挑まなければいけないテーマこそが自分のミッションになります。

そのときに気をつけることは、5年、10年は取り組めそうなテーマを選ぶことです。これだけ長い期間になると心の底から納得できるものでなければ頑張り続けることが難しくなるからです。

会社もすぐに利益が出るわけではなく、しばらくは耐えしのぎ、浮上のきっかけをつかむことができれば成長企業のスタートラインに立つことができるものです。

だからこそ最初に登ろうと決めた山(テーマ)の登り方は変えてもいいが、山そのものは変えてはいけないと言っています。

 

起業で大切なこと

この本では、起業当初の苦しい時期を乗り切るために必要なのは覚悟や心構えで、これをマインドと言っています。

また起業には

  • マインド
  • ビジネスを組み立てて遂行する経営スキル
  • 組織内外に豊かな人脈を持つネットワーク

これら3つの資質が求められると言います。

ビジネスモデルとは自分のミッションやアイデアからお金を生み出す戦略や計画といったロジックのことを指します。それは自分たちだけのためにあるのではなく、むしろミッションに共感、賛同し、応援してくれる協力者を募るためのものです。

出資を募るためにまずマーケットに可能性があり、そこでどう差別化していくかが問われます。

新規事業が軌道に乗るまでの苦しい時期に、著者は同じように熱量の高い人と会いミッションを語り続けることで自分を鼓舞してきたそうです。

ミッションは人に語れば語るほどブラッシュアップされ、自分の熱量もさらに上がり、さらに共感を集めて人を巻き込んでいくことができるそうです。

 

ミッションの伝え方は?

ミッションの伝え方は「My-Our-Now」という3つのポイントを意識するといいそうです。

自分のミッションを語っているだけだと「My Story」ですが、これを聞き手の視点に合わせて課題や価値観を共有すると「Our Story」になり、重要度が高まります。

そしてなぜ今やらなければいけないのか(Now)を示すことがさらに重要です。重要度と緊急度を兼ね備えたテーマだけが人に行動を促すことができると言います。

 

ミッション志向へ

スキルやキャリアを高めるだけでは他の誰かがやっても変わりはありません。しかし、自分にしか成し得ないミッションを歩む人生は変えられることはありません。

自分の仕事を生活の糧を得るためのライスワークと捉えるか、自分の夢や目的を実現するためのライフワークにするかで人生の充実度はまったく変わってきます。

キャリア志向からミッション志向へ。自分が心を動かされるミッションは何か。就活や転職の企業選びの前に考えて見てはいかがでしょうか。

 

過去を振り返る:編集後記

自分の人生を賭けるほどのミッションを見つけ出すのは容易ではありません。この本ではミッションの見つけ方の1つの方法として、原体験を思い出すことを挙げています。

これは就職活動のときに行う自己分析に似ています。

強み、弱み、欲しいもの、満たしたいもの、世界観、すべては過去から形成される出典:絶対内定2017

自己分析は、自分の過去を振り返ることで自分の中の「コア」を見つけ出し、未来を描く行為です。自分のミッションを見つけ出すために、まずは過去を振り返ることから始めてみてください。

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