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鳥インフルエンザとは?人に感染する?生産者への支援や経済への影響は?

鳥インフルエンザとは、A型インフルエンザウィルスが鳥類に感染しておきるものです。鳥への感染が主で人間への感染はまだ少数といわれています。ヒトへの感染が流行した場合には世界的に拡大すると懸念されています。現在においても経済的損失は甚大なものです。あなたは鳥インフルエンザについてどんな知識をお持ちですか。今後さらに鳥インフルエンザは猛威をふるうといわれています。この記事では鳥インフルエンザについてまとめました。

鳥インフルエンザとは?

鳥インフルエンザとは、A型インフルエンザウィルスが鳥類に感染しておきるものです。

世界中で鳥インウルエンザが発生しており、その度に食用に飼われている鶏などの殺処分が大きな問題になっています。

現在のところ、ヒトへの感染・発症は東南アジアを中心確認されていますが、日本での発症はまだ確認されていません。

ヒトへの感染は?

ヒトに感染した症例を見ると、鳥インフルエンザに感染した鳥やその排泄物、死体、臓器などに濃厚に接触した場合のみに感染しており、ヒトからヒトへの感染力は極めて低いとされています。

ただウイルスの進化は速く、ヒトからヒトへの感染力をもったウイルスが生まれることが懸念されています。将来パンデミック(爆発的感染)を引き起こす可能性があるといわれています。

毒性は高い?

ヒトに感染した場合の感染者の死亡率は流行するごとに上がっており、毒性が高く、さらに進化しているといえます。

ただ鳥からヒトへの感染力は極めて低い上に、加熱すれば感染性がなくなるといわれています。

ワクチンは?

鳥インフルエンザの鳥用ワクチンは開発されていますが、ウイルス感染の完全回避はできず、発症を抑えるにとどまっています。

現在のところ、鳥インフルエンザが発生した場合は鳥を殺処分する他に有効な手段が見つかっていません。

 

過去の発生状況は?

鳥インフルエンザは1800年代から確認されています。

現在までに、世界各地でニワトリや七面鳥などの食用の鳥類への感染の流行が何度となくが起こっています。

日本での発生状況

日本においても、養鶏場で鳥インフルエンザが流行し、大量のニワトリを殺処分するという事例は次々と起こっています

農林水産省の公式ホームページの鳥インフルエンザの項目によると、2016年度は日本国内で、家禽(養鶏などの鳥類)で9道県12事例の発生が確認されています。

野鳥では、22都道府県218事例が確認されています。

あまり報道されていませんが、鳥インフルエンザが現在進行形で広がっていることがわかります。

出典:農林水産省「鳥インフルエンザに関する情報 平成28年度国内における高病原性鳥インフルエンザの発生・検出状況

 

生産者へ支援は?

鳥インフルエンザが発生した場合、養鶏場など大量に鳥を飼育している事業者は、資産である鳥を大量に殺処分しなければいけないという現実があります。

また、鳥インフルエンザは近年ますます流行の力を増しています。

そこで、政府は生産者への支援を始めています。農林水産省の公式ホームページによると「患畜処理手当等交付金」として手当てを出しています。

家畜伝染病予防法の規定により、と殺された家畜に対する手当金やその死体の焼却等に要した費用の全部又は一部を家畜等の所有者に交付します。また、口蹄疫、高病原性鳥インフルエンザ等の患畜等については、通常の手当金と併 せて特別手当金を交付し、評価額全額を交付するとともに、予防的に殺処分された家畜 に対して支払われる補償金などを交付します。出典:農林水産省公式ホームページ「患畜処理手当等交付金

感染が広がる中で、生産者を支援することは国内の経済を守ることにもつながります。

 

経済への影響は?

世界中で広がる、鳥インフルエンザは経済にも多大な影響を与えるとされています。

WHO(世界保健機関)によると、2013年に中国で発生した鳥インフルエンザの流行では食材市場などの規制が強まり、世界規模で見ると約65億ドルの経済的損失に達したとしています。

現在の鳥への感染だけでも毎年大きな経済的損失を生んでいます。ヒトへの感染が流行した場合にはもっと大きな経済的損失があるといわれています。

日本でヒトに感染した場合

厚生労働省の試算によると、日本で鳥インフルエンザのヒトへの感染が流行した場合、GDPの損失は約20兆円とされています。

同試算の中では世界の経済的損失についても触れられています。もっとも深刻に鳥インフルエンザが拡大した場合、世界のGDPの損失は約4兆4000億ドルとされています。

2017年1月のレートで約500兆円を超える額です。

出典:厚生労働省「新型インフルエンザ発生時の社会経済状況の想定(一つの例)

 

より早い対策を

鳥インフルエンザは現在においても多大な被害を世界中に与えています。また、少数ではありますが、ヒトへの感染でも高い死亡率で死者を出しています。

ウイルスに対抗するにはワクチンなどの対策がありますが、現在のところ特効ワクチンはできていないのが現状です。

ウイルスの進化はすさまじいものです。世界をあげて、より早い対策が望まれます。

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