20代で読んでおくべき本「やる気のスイッチ!」書評

この記事は書評に関する寄稿記事です。40代ビジネスパーソンの方より頂いた、40代目線から見た20代のうちに読んでおくべき本の書評をもとに構成しています。今回は「やる気のスイッチ!」についてまとめました。ダイエットしようとしても三日坊主で終わってしまった、という経験をお持ちの人も多いのではないでしょうか。この本では、目標を達成するためにはどのようにして障害を乗り越えればいいかが書かれています。

やる気のスイッチ!ってどんな本?

この本は、経営者であり、かつてMLMマルチレベルマーケティングのアムウェイで成功した山崎拓巳氏による目標実現のための考え方をまとめたものです。目標に向けてさまざまな障害をどのように考えて乗り越えていくかをアドバイスしています

そのなかでもっとも大切なのは目標設定です。目標設定をどのようにするかによって紹介されているアドバイスがいかされます。そして今に集中すること。過去でもなく未来でもなく、今できることだけを無心にやることが目標達成の近道です。

 

目標は3段階で設定する

目標はA、B、Cの3段階に設定した方がいい。
A目標は、とんとん拍子にいったら達成するかも、というレベルの目標。B目標は、ちょっと背伸びをしたら達成できる目標。C目標は、最悪でもこれだけは達成するという目標。
最後のC目標の設定が今後を決定づける。持ち崩しても死守する。これは自尊心を守るため目標でもある。出典:やる気のスイッチ!

目標を設定すると、その過程でトラブルなど予期せぬことが起きます。それらの想定外のことをあらかじめ目標に組んでおく、想定外を想定しておくという考え方ともいえるでしょう。

ゆとりを持った目標設定をすることが大切です。例えば体調を崩してしまった、友人に誘われたなど想定外の出来事が起こったとします。そのときの対処法です。

自分の体調はすぐによくなるわけではありませんからどうしようもありません。そんなときにA目標だけですと軌道修正に迫られ、あーやっぱりダメかと精神的にダメージを受けます。

また急に友人に誘われたときなどは自分で設定した3段階の目標に返って考えてみます。友人との時間も大切だけどその時間を費やすことでC目標は達成できるだろうか。もし達成できなければ断り、達成できるのであれば会ってもいいでしょう。

大手広告会社のリクルートでも営業が目標数字を設定する際、AからDまで確度を設定するといいます。

必ず契約できるという顧客はA確度。逆に今回は厳しいという顧客はD確度と4段階に分けます。このことでどれぐらいの数字が積み上がるかが分かります。またあとどれぐらい目標数字に足りないかが分かるので、あと何件顧客にアプローチする必要があるか、具体的な対策を講じることができます。

今回紹介した3段階の目標設定と同じ考え方です。

 

自分との約束を守る

1番大切なのは自分の目標です。自分との約束を守ることが1番難しいとよく言われます。

元プロ野球選手の田口壮氏は、自分で立てた目標について興味深いことを話しています。田口氏は高校時代から野球選手を辞めるまで毎日欠かさず素振りをすると決めたそうです。

ときには雨が降ったり、雪が降ったりしたときも家の外に出て素振りをしました。またきょうはやりたくないなと思ったときは1度や2度ではなかったそうです。

そんなときでも外に出て1回だけ素振りをして家に戻ることがあったそうです。ですが素振りをしたことには変わりがないと。

自分の中に毎日1回だけでも目標を達成したという自尊心が芽生えたのではないでしょうか。こうやって自分との約束を守り続けた結果が野球選手として長く活躍できた要因のひとつではないかと思います。

 

答えのある質問を投げかける

質問を「答えが存在する質問」に変換してみれば、無意識は答えを探しはじめる。どうしたら…うまくいくんだろう?頼れる人とめぐり会えるんだろう?ワクワクするんだろう?もっと成果があがるんだろう?面白くなるんだろう?出典:やる気のスイッチ!

「(どうして)うまくいかないんだろう」より「(どうやったら)うまくいくだろう」と考えると主体が自分になります。うまくいくための方法を考え出す訳です。意識がうまくいくために向かっていきます。

カラーバス効果という心理学の言葉があります。人は無意識に求めているものを探し出すというものです。

例えばどうしてもベンツが欲しいという人がいるとします。意識にベンツのことがあるので街を歩いていても、コンビニエンスストアに並ぶ雑誌を見ても、ネットを見ていても、何をしていても頭の中が勝手にベンツを探します。

同じ行動をしていてもベンツに興味がない人は頭の中を素通りするだけです。きょうはやけにベンツが走っているなと感じるのはベンツが欲しい人だけなのです。

これと同じで、頭のなかがどうやったらうまく行くかを考えているだけで必要な情報が勝手飛び込んできます

同じように、この本では自分の望むことを頭に描こうと言っています。人は「こうなってはダメだ」というマイナスで考えてしまいがちです。そうではなく、いいこと、望むことだけをイメージするようにします。

 

今に気持ちを込める

やる気の正体は集中であって興奮ではない。今に心を存在させるもとで念となる。どんなに忙しいときでも、静寂を感じている人が、結果的に一番仕事が早い出典:やる気のスイッチ!

これは禅の考え方です。何も考えないとも言えます。10分目をつぶって見ましょう。それだけでもさまざまなことが心の中に浮かんできます。

わずかな時間ですら無心になることは難しいことです。過去を後悔するのではなく、未来を憂うことなく、今この瞬間だけに心を集中させるようにすることが大切です。

 

習慣づけがやる気を持続させる:編集後記

三日坊主という言葉があります。何か始めても3日で飽きてしまうように、何事も長続きしなき様子を表したものです。多くの場合それは自分との約束で起きます。何かしようと思っても、結局は何かを言い訳にしてやらなくなってしまうのです。

ダイエットや早起きなど、見に覚えのある人も多いのではないでしょうか。

自分との約束を守るためには、1回でもいいからやることが大切だと本書では述べています。これには無理のない目標設定をすることが大切です。

例えばダイエットをしようとしたとします。ライザップのようにお金を払ってトレーナーさんについてもらってダイエットするのでもなければ、自分の中でやろうと決めたことがあるはずです。

失敗する人の多くは、毎日30分走るといったような、いきなり高難度の目標を設定してしまいがちです。ただこれでは、1回できなかっただけでやる気が落ちてしまいます。

まずは習慣づけることが大切です。1駅分歩く事から始めてもいいかもしれません。運動したと自分で思えることを最低1つ行えれば、それでやる気は持続します。

この本を読んで、やる気について学ぶことであらゆる場面で応用することができますよ。

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