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法テラスとは?費用は無料?利用状況は?メリットとデメリットは?

法テラスとは、法律相談を一般の人ができるようにするために作られた法律相談総合窓口のことです。無料の相談窓口、弁護士の紹介、報酬支払いの立て替え制度など、法律利用にかんする様々な支援を行っています。何かトラブルを抱えた時に法的にはどうなんだろうと考えたことはありませんか。法テラスは気軽に法律相談ができる窓口です。この記事では、法テラスについてまとめました。

法テラスとは?

法テラスとは、敷居の高かった法律相談を一般の人ができるようにするために作られた法律相談総合窓口のことです。

正式名称は「日本司法支援センター」といい、国が母体となって2006年に設立した独立行政法人です。国が設置した法律相談窓口なのです。

以前はトラブルがあれば役所か警察に駆け込むしかなかった一般人のために法律の窓口を作ったわけです。いわば法律専門の町役場のようなものです。

法テラスの由来

法テラスは「日本司法支援センター」の愛称です。

  • 「法で社会を明るく照らす」
  • 「陽当たりの良いテラスのように皆様が安心できる場所にする」

という思いが込められています。

法テラスの業務内容

法テラスの業務内容

  1. 情報提供
  2. 民事法律扶助
  3. 犯罪被害者支援
  4. 国選弁護人関連業務
  5. 過疎地の司法対策

1.情報提供

法的トラブルに役にたつ情報を提供する業務です。

全国各地にある法テラス事務所で専門職員に法的トラブルについて相談することができ、相談内容に応じて適した機関や団体を紹介してもらうことができます。

インターネットや電話での対応も行っています。

2.民事法律扶助

お金がない人でも利用できるように、弁護士や司法書士に支払う費用や書類作成費用の立て替えを行う業務です。生活保護を受けているなど特別な状況に当てはまる場合は全額免除になることがあります。

立て替えてもらった費用は毎月の分割で支払っていくことになります。

3.犯罪被害者支援

犯罪被害者に対して支援弁護士や専門機関の紹介や情報提供を行う業務です。

4.国選弁護人関連業務

刑事事件において、被疑者および被告人になってしまった時に一連の刑事弁護体制を整える業務です。

5.過疎地の司法対策

過疎地域(法律専門職の少ない地域)で法律サービスが十分に利用できるようにする業務です。

簡単にまとめると、法テラスを利用すれば手軽に相談できてお金がなくても弁護士や司法書士に依頼できるということです。

 

法テラスの利用状況は?

法テラスの認知度は徐々に広がっています。

法テラスの公式ホームページによると、本部(東京)のほか、指定相談所を含めると全国150か所以上に事務所や窓口を設置しています。

2013年にはコールセンターの利用者数が200万件を超えるなど、利用者が着実に増えています。

法テラスの利用条件

法テラスは誰でも利用できるわけではありません。

法テラスは基本的にお金がない人のために設置された窓口なので、収入や資産に関する条件が設定されています。

  1. 収入が一定額以下であること
  2. 勝訴の見込みがないとは言えないこと
    ※和解、調停、示談等により紛争解決の見込みがあるもの、自己破産の免責見込みのあるものは、2.に含みます。
  3. 民事法律扶助の趣旨に適すること
    ※報復的感情を満たすだけや宣伝のためといった場合、または権利濫用的な訴訟の場合などは援助できません。

1.の収入に関する条件は以下のとおりです。

人数 手取月収額の基準 家賃又は住宅ローンを負担している場合に加算できる限度額
1人 18万2000円以下(20万200円以下) 4万1000円以下(5万3000円以下)
2人 25万1000円以下(27万6100円以下) 5万3000円以下(6万8000円以下)
3人 27万2000円以下(29万9200円以下) 6万6000円以下(8万5000円以下)
4人 29万9000円以下(32万8900円以下) 7万1000円以下(9万2000円以下)

注1:東京や大阪など生活保護一級地の場合()内の基準を適用します。同居家族が1名増加する毎に基準額に3万円(3万3000円)を加算します。
注2:申込者等が家賃又は住宅ローンを負担している場合、基準表の額を限度に負担額を基準に加算できます。居住地が東京都特別区の場合()内の基準を適用します。

資産に関する条件は以下のとおりです。

人数 資産合計額の基準
1人 180万円以下
2人 250万円以下
3人 270万円以下
4人以上 300万円以下

出典:法テラス公式ホームページ「全国の法テラス法律事務所

 

法テラスのメリットとデメリットは?

法テラスは利用者側に配慮された仕組みになっているといえます。

法テラスのメリット

法テラスのメリットは低所得でも弁護士や司法書士に依頼ができるということでしょう。立て替え制度があるために比較的手軽に法律専門家を利用できるようになりました。

また、弁護士報酬も低めに設定されている場合が多いということもメリットです。

これまで低所得で法律に明るくない場合には、何か法的トラブルがあった場合に泣き寝入りするしかなかった状況がありました。お金を持っている人ばかりに法律の恩恵が行くということは公平ではありません。

法テラスはそういった状況に穴を開けたといえます。

法テラスのデメリット

法テラスのデメリットをしいてあげるとすれば、弁護士を選べないということです。

ただ条件を満たしていれば3回までは無料相談ができるので、3回のうちで相性の合う弁護士を探すという方法をとってみても良いでしょう。

 

法テラスはどんな時に利用すべき?

法テラスには無料のコールセンターが用意されています。コールセンターでは、条件に関係なく法制度や法律手続きに関する情報の案内を行っています。

法的トラブルなのかわからない場合でも、まず法テラスのコールセンターに電話してみるのがオススメです。

注意すべきことは、コールセンターでは個別に弁護士や司法書士を紹介することはできないということです。

トラブルに関して何もわからない時に手軽な窓口を設置していることは有意義なことといえます。

 

多くの人に法律の力を

法テラスは、お金のある人にしか開かれていなかった法律の力を低所得者にも利用できるようにするための大きな力になっています。

まだ全員が知っているほど浸透しているとはいえませんが、着実に広がっていることは確かです。

困った時に法律を通した解決策の道が開かれていることは心強いものです。何かトラブルがあった時は法テラスのことを思い出してみてはいかがでしょうか。

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