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日経平均株価とは?|初心者にわかりやすく推移、見通し、先物取引などを解説

日経平均株価とは日本の株式市場の代表的な株式指標の1つです。値動きが大きく、2013年より上昇しました。日経平均株価先物は日経平均株価の先行指数です。2017年には2万2500円台まで上昇するとの見通しがあります。この記事では、日経平均株価の特徴や推移、日経平均株価先物や見通しについてまとめました。

日経平均株価とは?

日経平均株価とは

  • 日本の株式市場の代表的な株式指標の1つ

です。

 

日本経済新聞社が計算しています。

景気と関わり深い株価を代表することから日本経済の温度計にも例えられます。

 

約2000銘柄(2016年12月13日時点)ある東証一部上場企業の中から225銘柄を選んで算定されることから、

  • 日経225

とも呼ばれます。

 

選ばれる銘柄は流動性の高い銘柄です。

流動性が高いということは人気の銘柄とも言い換えられます。

トヨタや電通、三菱商事など、日本人にとって馴染みの深い大企業が含まれています。

 

特徴

流動性の高い銘柄が選定されていることから、

  • 値動きの変動幅が大きい

です。

 

値動きが大きいということは景気変動の影響を受けやすいといえます。

具体的には為替の影響を強く受けます。

 

日本を代表する大企業ですので海外展開にも積極的です。

必然的に海外売上比率が高くなり、為替によって売上の影響を受けやすくなります。

 

少子高齢化によって縮小している内需に頼らないともいえますが、国際的な景気変動を考慮に入れる必要があります。

 

しっかり把握すれば年収アップにもつながる市場ともいえます。

年収アップを目指す方は、年収アップの方法をまとめていますので是非一緒にご覧ください。

 

問題

日経平均株価は必ずしも株式市場を表しているとは言い難いです。

 

日経平均株価に選定されている銘柄は東証一部全銘柄のうち、たった約11%です。

さらに日経平均株価は算出方法から、225銘柄の中でも値段が高い株の影響を特に大きく受けます。

 

2017年7月4日現在、時価総額上位5社は以下の通りです。

  • トヨタ
  • NTT
  • 三菱UFJ
  • NTTドコモ
  • ソフトバンク

上位5社の変動が日経平均の値動きに強い影響を与えています。

 

日経平均株価は中小型株の動きと異なることが多いのです。

 

 

日経平均株価の推移は?

2013年:アベノミクス

2013年に日経平均株価は大きく上昇傾向にありました。

アベノミクスによるものです。

 

日本政府が多くのお金を刷る金融緩和を行うことで、資金が株式市場に出回るようになりました。

円安になったことで、海外投資家からの投資が増えたことも1つの要因です。

 

2014年:消費税増税

2014年の日経平均株価は停滞傾向にありました。

主な要因は消費税率が8%に上昇したことです。

 

消費税増税によって、人々がお金を活発に使わなくなりました。

消費が停滞したことで、アベノミクスに下押し圧力がかかります。

 

投資家は消費停滞による企業業績の悪化を予測し、消費税増税を決定した2013年10月より株を売りに出しました。

消費税増税が日経平均株価の上昇を押しとどめたのです。

 

2015年:ハロウィン緩和と中国株の暴落

2015年前半の日経平均株価は再び上昇傾向にありました。

2014年10月に量的質的金融緩和(ハロウィン緩和)が行われたためです。

 

再び金融緩和がなされることで2013年と同じように株価が上昇すると投資家は考えました。

ITバブル期であった2000年の高値を15年ぶりに更新したほどです。

 

2015年後半の日経平均株価は下落傾向に転じます。

中国株の大暴落が原因です。

 

主な原油消費国である中国の株価が低下したことは、更に原油価格の暴落を引き起こします。

世界的な株価下落に見舞われました。

 

2016年:Brexitとトランプ

2016年の日経平均株価は再び停滞します。

2016年4月にはBrexitが起き下落傾向に拍車をかけます。

 

イギリスがEUから離脱する決断をしたことは自由主義の後退と捉えられました。

株式市場は混乱にまわれ、世界経済の先行きは不透明になったことで日経平均株価は停滞します。

 

2016年の後半にはアメリカ選挙でトランプ氏の当選を機に傾向が転換します。

トランプ氏の当選は、アメリカの経済政策への期待からアメリカ株の上昇をもたらしたのです。

トランプ相場は日経平均の上昇要因になりました。

日経新聞によると、2016年12月14日には日経平均株価は6日続伸し、4日連続で年初来高値を更新しました。

 

<日経平均株価の推移>

(出典:経済指標ダッシュボード、日本経済新聞社)

 

 

日経平均先物とは?

日経平均先物は日経平均株価の値動きを先取りしたものです。

 

次の3の倍数の月(3月、6月、9月、12月の第二金曜日)に精算されることから、その時点の株価を予想した価格になります。

将来の日経平均株価指数の値動きを予想して投資するものです。

 

理論的には現在の日経平均株価に金利を追加した価格になることから、日経平均先物と日経平均株価には大きな乖離はありません。

日経平均先物が日経平均と金利以上に高すぎていた場合、日経平均先物は下がり、日経平均株価が上がる力がはたらきます。

 

日経平均先物が下がった場合には、日経平均株価は下がります。

 

 

日経平均先物の種類は?

日経平均先物には大きく3つの種類があります。違いは取引されている市場です。

  1. 日経平均先物
  2. シンガポール日経平均先物(SG)
  3. シカゴ日経平均先物(CEM)

1の日経平均先物は日本市場(より正確には大阪証券取引所)で取引されている先物です。

2と3は、名前の通りそれぞれシンガポールとアメリカの市場で取引されている先物です。

海外での日経平均先物は日本市場に大きな影響を与えます。

 

各日経平均先物の立会時間

1.日経平均先物の立会時間

  • 日中 9:00〜15:15
  • 夜間 16:30〜27:00

2.シンガポール日経平均先物(SG)の取引時間

  • 日中 8:45〜15:30(日本時間)
  • 夜間 16:30 ~20:00(日本時間)

3.シカゴ日経平均先物(CEM)の立会時間

  • 8:00~20:15(日本時間)

シンガポール日経平均先物(SG)

シンガポールは世界的な金融大国です。

日本とはあまり時差がないため立会時間はほとんど同じですが、多額の資金で取引をするプレーヤーが先物の売買もしているため、大きな影響力を持ちます。

シカゴ日経平均先物(CEM)

シカゴはほぼ24時間取引されており、アメリカ市場に大きな出来事があるとまずシカゴ日経平均先物に影響します。

最近ではシカゴ日経平均先物を扱う証券会社も増えてきており、全ての投資家が注目しておくべき指数といえます。

 

 

日経平均株価の見通しは?

東洋経済新聞によると、日経平均株価は2017年の3〜5月までは昇基調をたどる見通しがされています。

マネックス証券は2017年12月には2万2500円に達すると予想しています。

出典:東洋経済新聞

トランプ次期大統領を始めとして世界的に景気対策推進の動きがあるからです。

一方でデフレ脱却を達成するまで日本は低金利政策を行うすることから、円安圧力がかかるといえます。

 

円安によって株高が予想されます。

日本銀行によるETF買い入れ枠拡大の効果も大きいでしょう。

 

みずほ総研による試算では日経平均株価は1000円〜2000円程度押し上げられているとされています。

今後もETF買い入れに下支えが期待できます。

その他にも原油価格が底打ちしたことは株式市場に良い影響を与えると予想され、日経平均株価は上昇するものと見られます。

 

 

日経平均株価は日本経済の温度計

日経平均株価に注目することで日本経済がより分かります。

日経平均株価は私達の生活に密接に関わっているのです。

 

日経平均株価が上昇すると直接的な影響としては株を保有する株主の利益が増えます。

投資家だけでなく、企業の行動にも影響を与えます。

 

株価が上昇すると企業の時価総額が増加します。

時価総額が増加することで、企業はお金を借りやすくなり、より大胆な経営をしやすくなるのです。

優秀な人材も集まりやすくなり、収益が増加する好循環も生まれます。

 

企業の売り上げが上がることで社員の給料やボーナスへと還元されることになります。

日経平均は日本経済の先行きを理解する助けになります。

日経平均株価について理解することで、投資や世界情勢に対する目利きに役立てることができるのです。

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