用語解説

プライミング効果とは?例は?学習効率が上がる?応用するには?

プライミング効果とは、先行している事柄を見聞きしておくことで、後に学習する事柄が思い出しやすく、覚えやすくなる効果のことです。賢く利用すれば、学習効率も上がり、ビジネスにも使えます。ピザを10回いうゲームをしたことがある人も多いと思います。その裏には無意識に作用するプライミング効果というものがあるのをご存知でしょうか。この記事ではプライミング効果についてまとめました。

プライミング効果とは?

プライミング効果とは、先行している事柄を見聞きしておくことで、後に学習する事柄が思い出しやすく、覚えやすくなる効果のことです。

心理学では先行している事柄のことを「プライム」といい、後に学習する事柄を「ターゲット」といいます。

10回の問題

子供の遊びで「ピザ」という言葉を10回言ったあと「ひじ」を指して「ここは何?」という質問をするという問題があります。多くの人が触れたことのある問題だと思います。

答えはもちろん「ひじ」なのですが、「ひざ」と答える人が多いのです。

これがプライミング効果です。

ピザというプライム(先行刺激)が、ターゲットである「ここは何?(ひじを指して)」という質問の答えに対して無意識・反射的に影響を与えてしまうのです。

プライミング効果のポイントは無意識に先行する事柄を、後に学習する事柄に関連付けてしまうということです。

 

プライミング効果の例は?

10回の問題はプライミング効果のよい例でしたが、他にもいろいろな場面でプライミング効果の事例は見られます。

連想ゲーム

青という色で連想するものを答えるゲームをします。

先に関係のないところで自然の話をしていて連想ゲームをすると「海」「空」といった自然にまつわる単語が出てきやすくなります。

また、先に関係のないところで乗り物の話をしていると「信号」「ブルートレイン」といった乗り物にまつわる単語が出てきやすくなります。

野球の配球

プロ野球を見ていると、わざとピッチャーがバッター対しデッドボールスレスレの球を投げるときがあります。バッターはのけぞって球をよけます。

次にピッチャーは外角のバッターから遠いコースに投げるのがセオリーになっています。バッターは前に受けた体スレスレの球が頭に残っていて、外の球に対応しづらいからです。

これは、プライミング効果を利用した戦略といえます。

デッドボールスレスレの球がプライムです。先行した印象的な情報が頭の中に無意識に残り、後に来る情報(ここでは外のコースの球)に影響を与えてしまうのです。

 

プライミング効果で学習効率も上がる?

プライミング効果は学習の効率を上げるためにも利用できるといわれています。

プライミング効果は、先行する事柄を後から来る事柄と関連づけてしまう効果のことです。例えば数学などの問題で無意識に関連づける性質を利用できれば、初めて見た問題のように0から問題を考えなくて良いようになります。

つまり、問題にある共通性を見つける意識さえすれば、プライミング効果で勝手に関連づけて考えられるので効率が上がるのです。

問題の共通性とはいいかえれば基本のことです。

学習には基本があるので、基本をしっかりと学習して新しく学習することに関連づけることがプライミング効果を学習に生かすコツです。

この場合、基礎知識がプライム、応用問題がターゲットとなります。

 

プライミング効果を賢く使うには?

ビジネスの世界でもプライミング効果は昔から賢く使われています。

日本語で分かりやすくいうと「呼び水」です。何かを売りたい時にあらかじめ関連した話をしておくと、その商品に意識が向くということです。

コーンフレークを売るために

例えばコーンフレークを売るとします。

コーンフレークを売りはじめる数ヶ月前から、いかに朝食が必要かというキャンペーンをはります。大企業であればテレビ番組で特集を組んだり、雑誌で特集したりします。

そしてある日手軽に栄養まで取れるコーンフレークとして売り出すと、数ヶ月前にキャンペーンを見ていた人は朝食の必要性が頭の中に残っているのでコーンフレークに意識が向きやすくなります。

このように事前に情報を与えるだけで、意識のむき方が変わる傾向にあるのです。

 

プライミング効果を知る

マーケティングであればプライミング効果を利用している商品はたくさんあります。無意識のうちにマーケティングの思うツボにおちいっているかもしれません。

ただピザを10回いう問題も、何回もやれば学習してプライミング効果に引っかかりにくくなります。

プライミング効果を知ることで、利用もできますしひっかからなくもなります。まずはプライミング効果を知って、この効果が使われているものを意識することが引っかからなくなる方法なのです。

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