20代で読んでおくべき本「不動心」書評

この記事は書評に関する寄稿記事です。40代ビジネスパーソンの方より頂いた、40代目線から見た20代のうちに読んでおくべき本の書評をもとに構成しています。今回は「不動心」についてまとめました。失敗することは誰にでもあることです。それに対してどう向き合うかで、成功するかどうかが変わります。

不動心ってどんな本?

この本はプロ野球の読売ジャイアンツ、大リーグのニューヨークヤンキースなどで活躍した松井秀喜氏の著書です。

松井氏は、生きる力とは成功を続ける力ではなく、失敗や困難を乗り越える力だと言っています。

松井氏が悩み考えてきた道程は、私たちにも学ぶべきものがあります。これからの人生をどのように生きていくか。とくに挫折に対してどのように対処していけばいいか。新社会人や若手ビジネスパーソンに読んでもらいたい1冊です。

 

松井秀喜ってどんな人物?

松井氏は石川県の星稜高校からドラフト1位で読売ジャイアンツに入団しました。高校時代にはその打撃のすごさから、相手チームが試合に勝つために5打席連続敬遠という作戦で松井選手と勝負をしなかったことが有名エピソードです。

この出来事が世間の注目を浴びるきっかけになったと松井氏はあとで振り返っています。

プロ野球選手になってからも期待通りに活躍しました。メジャーリーグでも、その年のナンバーワンを決めるワールドシリーズで日本人で初めてMVPを受賞するなど成功をおさめてきました。

 

失敗と向き合う

ただ松井氏は自分の野球人生を振り返り、ほとんどが失敗で、失敗の連続とどう向き合うかが大切だと述べています。

野球のストレスから逃げない、と言いましたが野球はストレスの連続です。尊敬する長嶋さんは口癖のように「野球とは人生そのもの」だと言います。本当にそうだと思います。人生も野球も失敗、そして後悔の連続です。その分優勝した時や思い通りのプレーができたときの喜びも大きいのです。失敗と上手に付き合っていくためには、やはり「どうにもならないこと」ではなく「今、自分にできること」に集中するしかありません。出典:不動心

プロ野球のバッターは、打率3割打てば一流と認められます。つまり一流選手でも、7割近くは打ち取られているわけです。他の仕事で成功率3割では成り立ちません。それぐらい野球は失敗のスポーツといえます。出典:不動心

ホームランを打った日でも球場からの帰り道に考えていることは、凡打した打席だったりします。「成功」よりも「失敗」との付き合いが多くなります。そう、野球は、失敗との付き合いなのです。失敗との付き合いが上手にできなければ決して長く活躍することはできないでしょう。出典:不動心

働くことも同じです。ビジネスが成功するその裏側には、何倍もの失敗があります。この失敗というストレスと上手に付き合っていかなければいけません。また失敗から普遍的な学びを得て次に活かさなければいけません。

心構えとしてはもちろん成功するために万全の準備をして事にあたりますが「できないことは当然、失敗して当たり前」と思って取り組むことがいいのではないかと思います。始めから成功するなんておこがましいという心持ちが大切です。

 

仕事が好きか

ひとつ重要なことがあります。それは目の前の仕事が好きかどうかです。その仕事を失ってしまうことが怖いかどうかがひとつの目安になるでしょう。

好きだからこそたくさんの失敗というストレスと付き合うことができます。好きだからこそ、その失敗を乗り越えて次にまた頑張ろうと思えるのです。

 

生きる力は失敗を乗り越える力

この本がオススメなのは、プロ野球という独特の世界に身を置いていた人の話ですが、われわれ一般人にもたくさん学びがある点です。

それは松井氏の生き方にあると思います。松井氏が一野球人としてではなく一社会人として何が大切かを考えながら生きてきたからだと思います。

僕は、生きる力とは、成功を続ける力ではなく、失敗や困難を乗り越える力だと考えます。一度のミスも、スランプもない野球選手などいるでしょうか。絶対にいません。プロ野球選手として成功してきた人々は、才能だけではなく、失敗を乗り越える力があるのだと思います。僕もそんな力を身につけたいと考えています。どんな技術やパワーよりも、逆境に強い力を持った選手になりたいと願っています。出典:不動心

悔しさは過去ではなく未来にぶつけると松井氏は言っています。どんなに優秀な成果をおさめたひとでも失敗しないということはあり得ません。さらに言えば失敗や成功という結果すらコントロールすることはできません

 

目標は行動で

僕は一歩ずつ階段登っていくタイプだと思います。急激にすごい数字を残すとか、すごい技術を身につけるとか、そういうことはないでしょう。一進一退を繰り返しながら、ちょっずつ進歩していくしかないと思っています。そしてきっちり階段を上がっていくためには、「夢」と呼べるような大きな目標だけでは足りません。今年の目標、今月の目標、今日の目標と、まずは身近な目標定めるようにしています。目標は数字ではなく、行動した方が目安になります。出典:不動心

目標を数字ではなく行動にした方がいいのは、数字は結果であって自分でコントロールできないからです。自分でコントロールできる行動に焦点をあてて1歩づつ目標をクリアして階段を上がっていく。大きな成功の道のりは今日の1歩なのです。

 

うまくいかないこととどう向き合うか:編集後記

「失敗は成功のもと」ということわざがあります。故事ことわざ辞典によれば「失敗してもその原因を追究したり、欠点を反省して改善していくことで、かえって成功に近づくことができるということ。」という意味です。

またエジソンは以下のように言ったとされています。

I have not failed. I’ve just found 10,000 ways that won’t work.

私は失敗したことがない。1万通りのうまくいかない方法を見つけただけだ。

うまくいかないことは必ずあります。むしろ思い通りにならないことの方が多いです。上記したことわざや名言は、うまくいかないことに対する向き合い方を表しているともいえます。

うまくいかないことに対してどのように向き合うかが、成功するかどうかのカギなのです。

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