20代で読んでおくべき本「思考は現実化する」書評

この記事は書評に関する寄稿記事です。40代ビジネスパーソンの方より頂いた、40代目線から見た20代のうちに読んでおくべき本の書評をもとに構成しています。今回は「思考は現実化する」についてまとめました。本書は世にある全ての自己啓発本の元になったと言われる本です。深層心理に働きかけることで、夢を実現することを説いています。

思考が現実化するってどんな本?

この本はアメリカの作家ナポレオン・ヒルが書いた本で、世界で7000万部を売り上げました。

ナポレオン・ヒルは成功哲学の祖と言われています。すべての自己啓発本はこの本から始まっていると言われるほど有名です。

英文のタイトルは「Think and Grow Rich(頭を使って豊かになれ)」で、それが意訳されタイトルの「思考は現実化する」になりました。

思考を現実化するために、自分の願いを明確にして達成した姿を毎日思い描くこと、具体的な行動計画を立てて改善しながら実行していくことが重要だと言っています。

また不安になっても積極的な気持ちになるように意識し、今の自分に与えられている以上の働きをしていくことを心がけようと提案しています。

思いを毎日描くことで自分の潜在意識に働きかけることを最初に唱えた本です。

7つの習慣や引き寄せの法則など、名著と言われる啓発本のすべての要素が入った本ですので、特に若手ビジネスパーソンがまず最初に手に取る自己啓発本としてオススメします。

 

オススメの章

この本は18章からなっています。なかでも重要だと感じた章をご紹介します。

テーマ 内容
第1章 成功のための基本的な考え方。思考は現実化しようとする衝動を秘めている。目標や願望を持つことがすべての達成の第一歩である。心で考え、できると信じたことは実現できる。
第2章 願望の設定はあらゆるものの達成の出発点である。
第3章 信念は深層自己説得によって強化することができる。
第4章 願望を繰り返し感情を込めて読む。それを繰り返し行うことが大切である。
第12章 潜在意識は海面下の王国である。積極的な考え方を潜在意識に埋め込むことで、願望は全て達成できる。人は自然に消極的な考えになるので、積極的な感情を意図的に潜在意識に入れていくことが重要である。
第13章 頭脳は宇宙が宿る小さな器である。「潜在意識」「創造的想像力」「深層自己説得」の3つを活用することで頭脳の働きを劇的に高めることができる。
第16章 失敗も生き物である。10回以上失敗しても努力が続けられれば、あなたの心の中に天才が芽生え始めている。どのような現実であれ、失敗と受け止めなければこの世に失敗はない。
第18章  自分でコントロールできる唯一の「思考」を変え、否定的な考えをやめ、健康を保つ。

 

思考に願望を浸透させる

この本が繰り返し訴えているのは、自分の思考に願望をすりこむことで潜在意識に浸透させることです。潜在意識に浸透させるとは、要するにそうなるのが当たり前の状態になることです。

例えば甲子園の常連校で野球をする選手たちは、甲子園に行くことが当たり前だと思っています。ですが大学に行くことは難しいと感じています。

一方進学校で野球をしている生徒たちは、大学に進学することが当たり前だと思っています。ですが甲子園に出場することはかなり厳しいと感じています。

この差が生まれてくる理由は、自分ができると信じていることに差があるからです。願望の差なのです。望んでいないだけなのです。

もし甲子園の常連校の生徒が大学進学を望み、自分潜在意識の中に進学が当然だというレベルで願望が浸透したら願いは叶えられます。

なぜなら甲子園に行くことも大学進学も自分が強く望んでいることという意味で願うことは同じだからです。

どちらかと言えば大学進学の方が望みは叶いやすいでしょう。勉強は自分でコントロールできるからです。甲子園は相手チームがあってのことですから自分でコントロールできる部分が限られています。

 

カラーバス効果

カラーバス効果という言葉を聞いたことがあるでしょうか。心理学用語1つです。カラーバスは色を浴びるという意味で、自分が意識していることほど関係する情報が自分のところに舞い込んでくるようになるという効果のことです。

以下のような実験があります。

  1. 目を閉じて一昨日のお昼に食べたものを思い出して下さい
  2. 目を閉じたまま昨日のお昼に食べたものを思い出して下さい
  3. 目を閉じたまま今あなたがいる場所の茶色いものを思い出して下さい。茶色であれば何でも結構です。できる限り思い出して下さい。
  4. 目を開けて下さい。

どうでしょうか。あなたがいまいる場所にある茶色のものが目に飛び込んできませんでしたか。これがカラーバス効果です。人は自分が意識していることは自然に取りこもうとします。

例えばベンツを買いたいと心のそこから思っている人は、街を歩いているとやたらベンツが目に入ると言います。他の人は意識していないのでそれほど感じていません。

つまり自分で日頃考えていることが現実に起こるというのは心理学的にも実証されていることなのです。ですから普段何を感じ何を望んでいるかがとても重要です。本気で願う自分の理想の未来を毎日描き、深層心理に焼き付けましょう。

 

深層心理に働きかける:編集後記

カラーバス効果を感じたことがある人は多いのではないでしょうか。この記事の編集者はラーメンが好きですので、街を歩けばラーメン屋がよく目につきます。

同様のことは、自分が達成したいと考える目標に関しても言うことができます。例えば転職したいと考えている人は、電車の広告で転職サイトや転職エージェントの広告ばかり目につくかもしれません。

このように、自分の深層心理に刷り込まれた思考は普段の思考にも影響します。

情報サイト「今日も生きてます!」によれば、羽生善治棋士は「人間は自分にとって必要なことのみ覚える能力がある」と言ったとされています。これもある意味で深層心理の1面ではないでしょうか。

意図的に深層心理に働きかけることは簡単なことではありません。この本を読んで、深層心理に関して学んでみることをオススメします。

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