限界生産力とは?限界生産力逓減の法則とは?どう役立つ?

限界生産力とは、生産要素の投入量を1単位増加させたときに生産量がどれくらい増えるかを表します。生産者である企業の行動を説する上で重要な経済用語です。限界生産力から私たちの賃金が決められているのです。ここまで知っている人はなかなかいないのではないでしょうか。この記事では限界生産力の定義、限界生産力逓減の法則、生産性と賃金についてまとめました。

限界生産力とは?

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いつもご覧いただきましてありがとうございます。BraveAnswer編集部です。

限界生産力とは生産要素の投入量を1単位増加させたときに生産量がどれくらい増えるかを表します。

 

具体的に考えましょう。

あるパン工場があるとします。

工場の従業員は5人です。1人あたり1日で生産できるパンの個数は100個と仮定します。

この状況でパンの生産を行うと

  • 「5人×100個=500個」

で工場全体の1日あたりのパンの総生産量は500個となります。

 

ここで生産要素の投入量1単位増やした場合を考えます。

ここでは生産要素は従業員になるので従業員が1人増えたという意味です。

 

従業員が1人増えると1日あたりで生産できる個数が

  • 「6人×100個=600個」

となり、工場全体で600個生産できるようになります。

 

労働投入量を増やした前と後では工場全体の総生産量が100増えています。

この増加分が限界生産力です。パン工場の場合では限界生産力は100となります。

 

限界生産力逓減の法則とは?

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限界生産力逓減の法則とは、生産要素の投入量を徐々に増やしていったときに、生産量は全体として増加するがその増加分は次第に小さくなるという法則です。

 

これもパン工場の場合を考えましょう。

パン工場の従業員を6人、7人、8人と増やしたからといって、総生産量も比例して段々と大きくなる、というわけにはいきませんよね。

 

実際は従業員の増加とともに比例してパンの総生産量が増加するのではなく、増加分が緩やかになります。

パン工場がとても小さく、従業員の定員が10人の場合、11人になると作業スペースがないため、一人一人の仕事の効率が下がる可能性も考えられます。

 

だからといってパンの総生産量が減るわけではありませんが、一人あたりの生産効率が下がることにより限界生産力が段々と減っていくのは間違いありません。

つまり、従業員が1人増えることに、パンの生産量の増加分は小さくなっていくのです。

 

限界生産力はどう役立つ?

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結論から言うと、限界生産力の考え方は雇用賃金を設定する上で非常に役に立ちます

上記でも説明したとおり、限界生産力とは生産要素の投入量を1単位増加させた時に生産量がどれくらい増えたかを表します。

 

コスト等の条件を考えないとして、企業にとって生産量が増えたということは、収益が伸びることを意味します。

従業員の賃金は収益から割り当てますから、限界生産力がどれくらいかによって賃金は自然に決まるのです。

 

もし限界生産力に見合わない賃金で従業員を雇用している場合、その企業は赤字になり倒産してしまいます。

つまり、限界生産力を上回る賃金は払えないことを意味します。

 

だからといって限界生産力と同じ賃金を支払うだけでは企業側にメリットはありません。

企業側は従業員を雇うときに、その従業員に支払うであろう賃金以上の利益を見込める者のみ雇う事になります。

雇われた従業員は賃金以上の利益を発生させる必要があるのです。

 

日本の生産性と賃金

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内閣府のデータによると、国際的にここ20年近くで大幅に労働生産性が上がっています

日本、ユーロ圏、アメリカの中でも最も労働生産性が上がったのはアメリカです。

1995年からユーロ圏や日本の労働生産性が約1.2倍上がっているのに対し、アメリカは約1.4倍まで労働生産性が上昇しました。

 

製造業の生産性はあまり高くないものの、事務職の生産性が極めて高く、世界規模のサービスをいくつも提供しているため、全体として高いレベルの労働生産性になったと考えられます。

 

一方で、日本は「ものづくり大国」と呼ばれるほど製造業の分野に関して世界的に見ても非常に生産性が高いです。

1970年以降、生産ラインへのロボットの導入をはじめとする様々な生産の自動化によって労働生産性は向上したと言われています。

しかし、国家間で比較した日本の労働生産性は2014年時点で先進国7カ国中最下位の水準です。

それだけでなく、他国では労働生産性の上昇に伴い雇用賃金も大幅に上昇傾向があるのに対し、日本は雇用賃金が年々減少傾向にあります。

これは低賃金と長時間労働が習慣化している日本社会を大いに表しています。

 

限界生産力は経済の基本知識

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限界生産力は経済学において企業の行動を考えるうえで基本的になことになります。

経済知識は自分で学ぼうとしない限り身につくことはありません。

世の中の仕組みを把握する上で、経済学の知識は少なからず役に立ちます。

 

私たちの身近なところまで関わることが多い分、少しでも経済知識がある方が無難です。

情報に流されず自分で判断できると力を養うためにも、入門でも良いので本屋で経済学の本を買って学ぶことをオススメします。

 

「学び」を広げる

ちょっとしたことでも、経験したり、知識を得ることで「学び」を広げることはより人生を自由にしてくれます。

もちろん「学び」を広げることに早い遅いもありません。

何かを経験して興味を持ったこと。壁にぶつかって必要だとわかったこと。そう感じた時点で「学び」はスタートしています。

 

インターネットの普及により「学び」をサポートしてくれる環境は整ってきています。BraveAnswer編集部が調査しただけでも、これだけの学びをサポートしてくれるサービスが存在します。

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