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2017.6.26
2017.6.26
「天は自ら助くる者を助く」
という言葉を聞いたことのある方も多いと思います。
この1文から始まるの本が「自助論」です。
サミュエル・スマイルズの1859年発行の著書です。
本のタイトルからもわかるように「自分が自分に対する最良の支援者であれ」ということを書いた成功伝集です。
欧米人300人の成功談を集めており、現在に至るまで150年にわたり読み継がれてきた不朽の名著です。
日本では、1871年に当時幕府の留学生だった中村正直が自助論を翻訳、
として出版されました。
「西国立志編」は出版から明治終わり頃までに100万部以上売れ、近代日本の基礎を作る上で大きな影響を与えたといわれています。
サミュエル・スマイルズ(1812年〜1904年)はイギリスの作家、医者です。
92歳まで生きました。
主著としては
などがあります。
またスマイルズは名言を多く残したことでも知られています。
では、自助論はどのような内容なのでしょうか。
自分で読んでみることをオススメしますが、ここでは分かりやすく内容をご紹介します。
スマイルズは自助論の中でこのようにいっています。
自分で自分を助けようとする精神こそ、その人間をいつまでも励まし、元気づける
そして
自分に対して「最良の援助者」になれ
自助論はこの精神に貫かれた内容となっています。
スマイルズは人生には暇な時間などなく、常に自分を前に進めていくことを説いています。
具体的には、
などという言葉がでてきます。
時間を正しく活用すれば、自己を啓発し、人格を向上させ、個性を伸ばしていけるということです。
意志を持って生きるというのは、われわれには一番身につけやすい習慣だ。だから、強く確固たる意志を持つよう努力しなさい
1日1歩でも前進する生活習慣を身につけよといっています。
芸術家として他に秀でようと思ったら、気が向こうと向くまいと、朝も昼も夜も一心不乱に制作に打ち込むべきだ。それはもはや楽しみの域を超え、苦行と呼ぶにふさわしい
自分の求めるものに価値がないと思わず、仕事は自分で得られる最大の資本だといっています。
など成功する考え方の基本も書かれています。
自助論は、才能を重視していません。
ある特定の分野に秀でたものだけに通用するものではなく、私たちひとりひとり誰でも有効な方法をまとめたことが、自助論が長く読まれる理由かもしれません。
つまり
ということが最大のテーマとなっています。
1日少しの時間、物事でいいから、何か自分に対して価値のあることを行うこと。
「何も生みださない生活」と決別する意思を持つことが大切です。
自助論の内容を見てきて、息苦しい精神論だと思う方もいるかと思います。
しかし、1番大事なことは自分を自分で助けることなのです。
現在、日本では「社畜」などの言葉が出てくるように、会社に対する精神論が力を得ているのかもしれません。
自助論の1番のテーゼは「自分が自分の最良の支援者になる」ことです。
自分が求めることを自分で知ることが大事です。
様々な環境があり、自分を振り返ることが難しいほど忙しいビジネスパーソンもいるかと思います。
しかし、1歩立ち止まって自助論を思い出してください。
きっとあなたの人生に新しい活路を見出してくれますよ。