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2016.12.25
2016.12.25
融資業務とは資金を必要とする顧客に対して、銀行が人々から預かったお金を貸し出す業務のことを指します。銀行の3大業務のうちの1つであり、銀行の主要な収益源の1つです。
また、融資業務は市場にお金を循環させる機能を持っており、日本経済の活性化に一役買っているといえます。
融資業務の対象顧客は個人と法人の2種類です。
融資業務の対象顧客
詳細は以下のとおりです。
個人顧客向けの主な融資業務はマイカーローンや住宅ローン、教育ローンなどの商品の提供です。通常、自動車や住宅を購入するにはまとまったお金が必要です。特に住宅は数千万円単位ですから1度に資金を用意することは難しいといえます。
そこで銀行は個人顧客に対してお金を利子付きで貸し出し、利子によって収益を確保しています。
もちろん、全ての人に無条件で資金を貸し出すわけではありません。本当に資金を返す見込があるか審査を行い、支払い能力が認められたら返済計画の作成業務を行います。
仮に貸出を行った際には毎月しっかり返済されているか管理する業務も含まれます。
法人顧客の資金調達方法の1つに銀行融資が挙げられます。企業は、社債や株式の発行による直接金融での資金調達方法と別に間接金融での銀行融資をもとに事業の拡大や設備投資の原資にしているため、大切です。
個人顧客と同様に支払い能力の審査や返済計画の作成などが融資業務に含まれます。
法人顧客を相手にした融資業務は個人顧客よりも貸出金が大きいので、事業概要や売上・利益、社長の方針など様々な指標の判断のもとに融資額を決定していきます。
顧客次第では日本や世界経済に大きな影響を及ぼす業務です。
融資対象別に銀行を見ていきます。
銀行一覧
メガバンクであっても融資の対象顧客は大企業よりも中堅中小企業の方が多いです。
ただ、地方銀行にはない全国的な店舗網や資金力、情報力などを備えているため、大企業とメガバンクは関係が深いです。そのため大企業向け融資に強いといえます。メガバンクではホールセール部門と呼ばれる部門が主に担当しています。
地方銀行は特定地域に店舗を構えているため、個別の顧客ごとに適切な融資アプローチを取ることができます。全国的なネットワークのあるメガバンクでは、個別地域の事情を踏まえた融資方針は取りにくいのです。
地方銀行は地域に根ざしたキメ細かいフォローを期待することができます。個人や中堅中小企業向け融資に積極的なのが地方銀行の特徴です。
日本政策金融公庫や商工中金などが該当します。法律を制定し、政府出資がある銀行のことを指します。政府系金融機関はセーフティネット機能があるのが特徴です。
セーフティーネット機能とは、融資を通して社会的、経済的環境の変化などによって一時的に業況の悪化している企業の経営基盤の強化を図ることです。例えば、2011年3月に発生した東日本大震災ではセーフティーネット機能が発動しました。
被災後の貸出は返済されないリスクを抱えるため、通常の銀行は貸出する可能性は低いです。
ただ、上記に挙げた政府系金融機関は日本経済の安定を目的としているので、こうしたリスクの高い貸出を行うことができます。もちろん全ての企業が対象というわけではなく、審査があります。
個人向け融資は大きなライフイベントに向けて融資するので、融資が個人の人生を左右するといえます。法人向け融資では企業の成長を左右するものであり、日本経済にも貢献すると言っても過言ではありません。
融資業務は銀行の収益源でもありますが、顧客に対しても大いに影響があるゆえに銀行の3大業務とされています。融資を行う担当者は適切な融資判断をして、健全な運営を徹することが求められます。