出世と家族のどっちが大事?元保険屋が見た40代広告代理店勤務の人生

この記事は寄稿記事です。保険の営業職に勤めていた経験を持つAさんが見た、40代で広告代理店に勤務するの人生を紹介します。広告業界は電通の一人勝ち状態です。40代で部長になれなければ管理職の道は閉ざされます。出世と家族のどちらを優先するか選択しなければならない時期です。出世のために家族を犠牲にするあまり、離婚してしまう人も少なくないようです。

広告業界は電通の一人勝ち

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広告代理店といえば電通が有名です。実際に他の会社を大きく引き離し、広告業界は電通の一人勝ち状態です。

博報堂、大広、読売広告社は電通に対抗しようと、広告枠を買う部署を統合して新会社をつくるなど経営の効率化を図っています。ただ電通との差は埋まりません。

業界1位の電通の売上約4.6兆円に対し、業界第2位の博報堂の売り上げは約1.1兆円です。国内の広告マーケットは今後縮小していくと考えられているため、両社とも海外に進出しM&Aを進めています。

 

会社の業績につながるものはすべて利用

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電通と博報堂では会社の規模が違いすぎるため、社員に求められるものも大きく違う印象があります。

電通はまるで軍隊のように上司の指示に忠実に従うことが求められています。一方の博報堂は社員数も少ないので1人何役もこなさなければなりません。その場に応じて柔軟に対応したり、自らアイデアを出して個の力で現状を打開する力が求められているように感じます。

電通の社員数が多い理由に、コネ入社が多いことが挙げられます。大手企業の創業者一族や政治家・スポーツ選手の子供などがいます。「会社の業績につながるものはすべて利用しよう」という思惑が見え隠れします。

余談ですが各政党の広告は担当が決まっています。代表的なものでは電通は自民党、博報堂は民進党です。そのため電通には自民党所属議員の子供が、博報堂には民進党所属議員の子供がいます。

 

同期の中で誰が一番先に部長になるか

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広告代理店の40代はすでに自分の出世コースが見えています。40代で部長になれなければ管理職の道は閉ざされたといっていいそうです。そのため40代で仕事よりもプライベートを充実させることに急に力を注ぎ出す人がいます。

同期の中で誰が1番早く部長になるかが1番の関心事です。各部所の中で最も成果を出している人が上に上がっていけます。

電通は露骨なこともします。例えば、あるクライアントを担当する博報堂の社員が得意先から高い評価を得ていたとすると、引き抜きにかかったりします。実際に博報堂から電通に引き抜かれて転職する人が何人もいました

 

広告代理店の営業は異動が少ない

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ある程度仕事ができる人であれば、1度営業部に配属されるとほとんど異動がないのが広告代理店の特徴でもあります。

あくまでも推測ですが、クライアントの宣伝部のメンバーが変わらないことが理由だと思われます。ずっと同じ人が担当しているので代理店の担当者がコロコロ変わると勝手が悪いのです。スポンサーと広告代理店はお互い以心伝心で仕事を進めています。

担当者が変わらないのはいいことなのかもしれません。ただ変わらなさすぎてつまらなくならないのかと思ってしまいます。広告代理店に入社すると若い頃はある程度異動を経験しますが、1度営業に定着するとそのままずっと同じクライアントを担当するものと思っていた方がいいでしょう。

 

40代の広告代理店勤務は異性にモテる

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広告代理店に勤務する人は、私生活が派手な印象があります。40代になると年収は1000万円を超え、異性からモテています

広告という時代を映し出す商品を扱うからか、流行にも敏感で流行りものやグルメなど幅広いトレンドを拾おうとします。そのため年収は高いものの、お金を使う機会が多くなかなか貯金はできません。

毎晩遅くまで仕事をして、そこから外に飲みに出かけ、帰宅は午前なんてこともちょくちょくあります。土日も上司に誘われゴルフに出かけ、そのまま飲みに行くこともよくあるそうです。

上司とのお付き合いはやはり出世のためです。

「役員は自分のことをどうみているのか」「会社は今後どんな方向で進もうとしているのか」「誰が昇っていけるのか」

ありとあらゆる会社の情報を得るために、休みの日もいとわずに上司に会いに行くのです。役員クラスの人たちも自分の周りに優秀な部下を置きたいと考えており、そのメンバーを誰にするか探っているのです。

 

家族はどう見ているか

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一方で家族は大変です。会えるのは朝のみです。土日もどこかへ出かけてしまいます。

子供はちょうど受験の時期です。多くの場合、子供の教育については母親が1人で調べたり手続きしたりしている状態です。そのためお父さんは家族から呆れられ、子供の受験が落ち着いたら離婚をしてしまう人も少なくありません

父親としてはすべて家族のためにやっているつもりでいるのですが、家族からは「自分のためにやっている」と見られています。

中年から壮年に差し掛かる時期に離婚することほど辛いものはありません。仕事ができても家族がいなければ、人生を生きていく意味が薄れてしまうでしょう。そんなことを実感する広告代理店の40代です。

 

出世をとるか家族をとるか

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広告業界に限らず、出世のために上司との付き合いを大切にする様子は他の業界でも見られます。しかしやはり家族からはよく見られていないようです。

広告代理店勤務の40代は今後出世できるかどうか、はっきりとする時期です。出世を目指すか、プライベートの充実に力を注ぐかに分かれるようです。

広告代理店に勤務する40代は出世と家族のどちらを優先するか、難しい選択をせまられることになります。

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