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2019.11.1
2019.11.1
クールジャパンとは、日本独自の文化が国際的に評価されている現象のことをいいます。クールジャパンは現在2つの意味で使われています。
クールジャパンは本来、日本のポップカルチャーのことを意味していました。特に海外で人気を集めているのは、若い世代で流行っているファッション文化やマンガ、アニメ、ゲームなどのオタク文化です。
ただ現在政府はクールジャパンを「海外に広めていきたい日本独自の製品や文化」という意味に拡大しています。日本食や伝統工芸、家電製品などを海外に広め、輸出や訪日客を増やそうと考えています。
さまざまな日本の文化が世界で評価されています。日本に訪れる外国人観光客の多くが、日本の文化を楽しむことを旅行の目的としています。
外国人観光客は日本で体験したい伝統文化が多いです。特に日本式の庭を見たり、温泉に入ったり、旅館に宿泊するといったものが人気です。古くから日本人に親しまれてきたものが海外でも評価を受けています。
外国人観光客が日本旅行で1番楽しみにしているのは日本食です。寿司や刺し身、天ぷらなどは海外にある日本料理屋でも特に人気があります。また海外ではラーメンや焼き肉の人気も高まっています。
着物文化だけでなく、日本の独自のファッション文化は海外から大きく注目されています。
原宿などでは、多くの人がさまざまなファッションに身を包んでいます。海外では多くの人が、自分のスタイルを自由に楽しむ日本のファッション文化に憧れているといいます。
日本のアイドルグループやアニメをきっかけに日本のファッションが注目されることもあります。
マンガやアニメ、ゲームを中心とする日本の「オタク文化」は世界中で評価されています。海外の書店には、多くの日本のマンガが並んでいます。
日本の文化として定着しているコスプレは、海外でもブームになりファンが増えています。
政府は、国内人口の減少やこれまでの産業のピークアウトにより内需が減少していくと考えています。そこで日本の魅力を海外に発信し、海外需要を獲得しようとしています。海外需要を日本経済の成長につなげることが政府のねらいです。
非戦略的に海外で評価されてきた日本の文化・産業を、戦略的に対外ビジネスとして展開していこうというものです。
海外展開において成果が出ている商品やサービスがある一方で、継続的なビジネス展開ができている事例は少ないです。中小企業の中には海外に拠点や連携先がない、銀行などからの資金調達ができない企業が多いです。そのため海外展開が難しいことが課題となっています。
課題解決のために、日本企業の海外展開を円滑にする目的でクールジャパン機構が設立されました。
クールジャパン機構は、日本企業の海外展開を円滑にするために2013年に設立された官民ファンドです。日本経済の持続的な成長を目的とし、日本の商品やサービスを海外に展開することを支援・促進しています。
クールジャパン機構は、政府や民間から出資された資金をリスクマネーとして事業会社などに供給します。日本アニメ産業の海外展開を行う企業、日本食の普及や日本の食材の流通を支援する企業などに資金が供給されています。
北米での日本茶カフェや欧米などでのラーメン店の展開のほか、訪日外国人関連の民泊支援も進められています。
クールジャパン機構の公式ホームページによると、投資対象は以下の支援基準に沿って判断されます。
クールジャパン機構から出資を受けようとする企業は、この3つの基準を満たす必要があります。
クールジャパンとは、日本の文化や商品が国際的に評価されている現象、あるいは海外に発信したい日本の製品や文化のことを指します。政府は減少していく内需を危惧し、クールジャパン戦略によって外需を高めて経済成長につなげようとしています。
日本の文化・産業をビジネスとして継続的に海外展開していくためには、評価されている理由や本当に求められているものを見極める必要があります。
2020年の東京オリンピックに向けて、日本の魅力を海外に発信する機会が増えてきます。政府のクールジャパン戦略に期待と注目が集まっています。