20代で読んでおくべき本「原因と結果の法則」の書評

書評・レビュー

この記事は書評に関する寄稿記事です。40代ビジネスパーソンの方より頂いた、40代目線から見た20代のうちに読んでおくべき本の書評をもとに構成しています。今回は「原因と結果の法則」についてまとめました。なにかうまくいかない時、他人のせいにしていませんか。原因を全て他人のせいにしていては、何も変えることができませんよ。大切なのは変えられるものを変えることです。

原因と結果の法則ってどんな本?

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この本はイギリスの作家ジェームス・アレンの著作で1902年に出版されたものです。数ある自己啓発本の古典やはしりとも言われています。すべての自己啓発本はこのアレンの考え方を基にしていて言い回しや具体例などをくっつけたものに過ぎないと言う人もいるほどです。

この作品の言いたいことはタイトルそのままです。人格や環境、成功といった外側に表れる結果は、すべて内側にある原因によってつくられているということです。自分を取り巻く環境を変えるためには、内側にある原因、要は自分を改善しなければいけません。

それは自分の中にある「思い」がもとになっています。ただ人はその思いとは裏腹に「望んでいる良い結果と調和しない思い」をめぐらせてしまう傾向にあるとアレンは言っています。

 

疑いや恐れは信念の敵

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自分のことを振り返ってもそうですが、人は目標を立てて実行する過程でさまざまなことを考えてしまうものです。失敗したらどうしよう、目標について人にいろいろ言われた、本当にこの目標を自分は達成したいのだろうか。

アレンは言っています。

疑いや恐れはその信念にとって最大の敵です。よってそれらを抱き続けているとき、あるいはそれらの抹殺を試みていないとき、人間は自分の前進を自らことごとく妨害しているのに等しいことになります出典:原因と結果の法則

自分が望む結果を出すために、その目標に向けて「思い」を集中させることが重要です。憧れや夢物語ではない、自分にとって価値のある理にかなった人生の目標に「思い」を集中し続けるだけだと言います。

 

原因はどこにある?

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何かうまくいかないことがあると原因は自分にあると思うことはなかなかできません。親が悪い、上司が悪い、景気が悪い、政治が悪い、天気が悪い、きょうの運勢が悪い。このように考えていると結果は変わるでしょうか。

例えば転職を考えていた人がいるとします。転職する理由のひとつが職場の人間関係で、上司が無能だからこの環境だと自分は成長できないと考えていたとします。

この人は転職して何か変わるでしょうか。おそらく新しい職場でも自分が成長できない原因を自分以外の何かのせいにします。ビジネスがうまくいかないのは景気が悪いから、成績がよくならないのは先生の教え方が悪いから、日本がよくならないのは政治が悪いから。

すべての原因を他人や周りの環境に求めている時点で結果は何も変わりません

上司が無能でも自分が成長できる方法を探し、実行すればいいだけです。景気が悪くても自分の行動を変えてビジネスがうまくいく方法を考えて実行すればいいだけです。先生の教え方が悪いのであれば、教え方がうまい先生を調べて塾に通えばいいだけです。日本が良くなるために自分が何ができるかを考えて実行すればいいだけです。

 

変えられるものと変えられないもの

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何事も変えられるものと変えられないものがあります。景気や先生はそう簡単には変えられません。変えられないものに不満を抱いていてもしょうがないです。変えられるものは何か。それは自分です

こんな言葉があります。「考えが変われば行動が変わる。行動が変われば習慣が変わる。習慣が変われば性格が変わる。性格が変われば人生が変わる。」これはもともとヒンドゥー教の教えにある言葉で、それを日本の住職がアレンジしたものです。

何かを変えるためには「自分の考え」を変えることからすべてが始まります。結局人は弱い生き物で欲に流されてしまうことがあります。「今日これをする」と決めていても、やっぱり今日は疲れたから明日でいいと思ってしまうのです。

自分の考えや思いを変えるためには、欲を意識する必要があると思います。何かを判断するとき、楽な方にいかないように気をつけるのです。欲に負けないようにしなけば結局は自分は変わらないのです。逆に言えば変わらない自分でいることを望んでいるのです。

そもそも立てた目標が自分にとって本当に価値あるものなのか。誰にも譲れないものなのかどうかが最も重要です。あとはそれに向かって突き進む力があるかどうかが問われています。自分の人生の主導権は当たり前ですが自分にあります。未来を変えていくためにはお金は必要ありません。自分の思いひとつ、そんなメッセージがこの本にはつまっています。

 

コントロールできるものは何?:編集後記

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自分を奮い立たせるために自己啓発書を読む人は多いと思いますが、この本はそのバイブルとも言える本です。多くの自己啓発書はこの本の考え方が元になっているといわれています。

結果の原因は自分にあるという考え方は、様々な場面で言えることだと思います。

例えば就職活動のグループディスカッションで結果が出なかったとき、全てグループのメンバーのせいにしていたら何も変わりませんよね。メンバーは変えられないものです。その中で自分がどのようにアクションするかで結果が変わります。

例えば企業の経営がうまくいかないとき、世界情勢が悪いと言っても何も変えることができません。方針を変えるか、事業を見直すか、新たなニーズを探すか。変えられるのは常に内側です。

大切なのは、コントロールできる問題とそうでない問題に分けることです。コントロールできない問題に時間を割く必要はありません。コントロールできる問題に対して最善策を尽くすことが、原因を変える方法なのです。

原因と結果についてより深く知りたい人はこの本を読んでみてくださいね。

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