歯科医院はコンビニより多い?元保険屋が見た40代で歯科医師の人生

キャリア

この記事は寄稿記事です。保険の営業職に勤めていた経験を持つAさんが見た、40代歯科医師の人生を紹介します。歯科医師は大学卒業後修行期間を経て、30代半ばから40代で開業あるいは親の医院を継ぐ人が多いです。国公立大学歯学部に比べて、私立大学歯学部は偏差値が低くかかる費用も2倍以上です。都心では歯科医院はコンビニより多いと言われます。歯科医師の数は年々増加しています。

卒業した大学で2つのタイプに分かれる

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歯科医師は卒業した大学で大きく2つのタイプに分かれます。それは国公立大学か私立大学かです。国公立大学の歯学部を卒業するまでにかかる費用は、生活費などを含めると約2500万円です。一方、私立大学の歯学部は約7000万円かかります。

親の年収が高くないと私立大学の歯学部へ行くことは難しいです。そのため私立大学歯学部に入学する人は、親が医師や歯科医師という人がほとんどです。

歯学部の偏差値ランキングによると、偏差値60以上の難関校はほぼ国公立大学です。それ以下にほぼ全てといっていい私立大学の歯学部が入ってきます。一番低い私立大学歯学部は偏差値43です。

日本はお金があれば歯科医師になれる政策を取ってきたのです。

 

コンビニより多い歯科医院

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なぜ日本はお金があれば歯科医師になれる政策を取ってきたのでしょうか。理由としては大きく2つあるといわれています。

1つ目は、歯科医師を増やす必要があったからです。戦後日本人の食生活が変わり虫歯になる人が増えました。ただ歯科医師の数が足りませんでした。

2つ目は歯科医師会の働きかけによるものです。つまり献金です。歯科医師である父親はどうにかして子供を歯科医師にしたいと思っています。ただ残念ながら子供は勉強がそれほど得意ではないことがあります。そんなニーズが高まり、戦後の歯科医師不足を大義名分に偏差値に幅を持たせてきました。

その結果歯科医師の数は年々増え続け、2010年度には10万人突破しました。歯科医院がコンビニエンスストアの約1.6倍という供給過剰問題が起きています。

 

大学卒業後は修行期間

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歯科医師は大概30代中ほどから遅くとも40代前半ぐらいまでに開業します。開業に至るまでは修行期間です。料理の修行のようなものです。

6年間大学に通い歯科医師の国家試験を受験します。合格すると修行場所である歯科医院に就職して腕を磨きます。多くの場合大学のOBが求人を出す歯科医院に勤め、さまざまな患者を診て自分の経験を増やします。

親が歯科医師であり、子供が私立大学の歯学部卒業という歯科医師は、一人前になるまで親元の歯科医院には就職しません。彼らは都心の歯科医院で技術や業務に必要なノウハウを学ぶ、いわゆる丁稚奉公をします。

そして技術と経験を身につけて親の元に帰ります。だいたい30代後半には親元に帰り、将来医院を継ぐための準備に入ります。このタイミングで医院の改装したり、設備を新しく変えたりする人が多いです。

親が医師でない場合は自分で開業資金を調達しなければなりませんが、親が歯科医師である場合はその必要がなく土地と建物があるというのは大きなメリットです。

 

治療方針で親子が揉める

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多くの場合、親元に帰ってきた子供は治療方針で親と衝突します。親世代は虫歯が出来たらまず削り、削れなかったら抜くという対症療法がベースの考え方です。

一方、子供たちは歯はなるべく残すことを重視しています。削ったり抜いたりするのではなく、歳をとっても自分の歯を残しておくように予防に重点を置いた考えがベースにあります。この点で親子が揉めることが多くあります。

親は自分のやり方でこれまで歯科医院を経営してきました。そのおかげで子供は大学を卒業し歯科医師になることができたという自負があります。親は「俺のやり方に口を出すな」と言うのです。

私が見てきた歯科医師の中には、親の歯科医院を継ぐために地元に帰ってきたものの、治療方針が違うと家を飛び出す人がいました。彼は別の場所で自分の歯科医院を開業しました。確かに同じ歯科医院に通っているにもかかわらず、担当する先生によって治療法が違うというのは大きな問題です。

 

歯科医師はお見合い結婚も多い

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都心は歯科医院が供給過剰なので田舎に帰って開業する人が多く、ここで結婚相手を見つけて家庭を持つ人が多いです。田舎出身の歯科医師は地元に帰ることを前提にしているからでしょうか。都心での修行期間にお付き合いしていた人とそのまま地元に帰って結婚することはほとんどありません。

仕事柄結婚相手は歯科助手というパターンが多いですが、お見合いで見つける人も多いです。親が歯科医師の場合地元ではかなり知られた存在のため、お見合い話を持ってくるおばちゃんが多いようです。

 

歯科医師のストレス解消法は?

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地元での歯科医院の経営がうまくいけば、最低でも年収2000万円はいきます。その上都心にくらべて物価が安いとなればお金が余ります。すると夜の街に繰り出すようになります。

歯科医師は普段は患者さんの口の中を見続けています。口の中を傷つけてはいけないので、歯科医師の仕事は神経を使うとともにかなりの肉体労働です。それを朝から晩までやっているので当然ストレスが溜まります。

仕事でのストレスを晴らすために夜の街に行きます。向こうからすれば地元ではかなりお金を持った人なので、VIP扱いのかなり太い客です。

地元の歯科医師なので何か問題を起こそうものならすぐに噂は広まってしまいます。そうそう悪さもできないのです。そこで歯科医師たちは日頃のうっぷんを夜の街で晴らしています。

 

歯科医院選びは慎重に

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歯科医師は国公立大学卒か私立大学卒かでタイプが異なるようです。私立大学歯学部は国公立大学歯学部に比べて偏差値が低く費用は倍以上です。どうしても国公立大学卒と私立大学卒では歯科医師としてのレベルの差があると考えてしまいます。

大学卒業後は歯科医院で修行し、40代になると開業をする人が多いようです。親の後を継ぐ人や自分の医院を開く人がいます。

しかし都心はコンビニエンスストアよりも歯科医院が多いという状況です。他の歯科医院と差をつけるために、治療の技術以外の面で集客力を高める努力をしている歯科医院も多くなっています

歯の治療が必要な場合、歯科医院を慎重に選ぶことをオススメします。

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