イノベーションの起源は?なぜ重要?起こすメリットとは?①

イノベーションは大きな経済発展を期待できます。イノベーションは景気循環に関係しています。イノベーションは多くの人にチャンスや希望を与えているのです。最近イノベーションという言葉をよく耳にしますが、正確な意味を知っていますか?この記事では、イノベーションの起源や重要性、メリットについてまとめました。

イノベーションを提唱した人物とは?

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イノベーションについて理解を深めるにあたり、まずはイノベーションを提唱した人物について説明します。

イノベーションという言葉を生み出したのは、オーストリアの経済学者シュンペータです。シュンペータは経済発展にとってイノベーションが欠かせないと主張しました。

イノベーションは日本語では「技術革新」などと訳されます。ただイノベーションが意味する内容は「技術革新」という文言よりも広い範囲を指しています。

なぜなら、イノベーションには新たな技術が生み出されるという比較的軽度な革新だけでなく、発明等の大幅な革新も含まれているからです。シュンペータが重視したイノベーションも、大幅な革新です

 

イノベーションはなぜ生まれたのか?

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従来、経済発展は人口の増加等によって起こると考えられていました。確かに、日本でも高度経済成長期には人口増加が経済成長の一因となっていました。人口増加のほかにも、気候変動などが経済発展を後押しするケースがあります。

ただイノベーションを起こしさえすれば、人口増加や気候変動といった外的要因に依存せずとも、大きな経済発展を実現することは可能です。

「経済成長」が意味するのは、GDP(国内総生産)の伸び率です。したがってGDPを増やすことができれば、経済成長が実現できます。

GDPを増やす方法の1つとして、製品の付加価値を高める方法があります。イノベーションによって新たに革新的な製品が生み出されれば、製品の付加価値は高まります。製品の希少価値が高いため、需要が少なく、高い価格でも販売が可能だからです。

これまで生み出されてきたイノベーションとしては、インターネットやデジタル技術などが挙げられます。これらの技術は必要に迫られて生み出されたとは言えません。日々研究を重ねている中で生み出された画期的な技術です。

こうした技術が生まれる背景には、研究の充実が挙げられます。多種多様な研究が行われることにより、イノベーションが引き起こされる可能性が高くなっています。

日本は技術の模倣が得意と言われています。ただすでに先進国となり、人口減少社会に入った日本では、技術の模倣だけで経済成長を続けることは困難です。

日本に今必要なのは、イノベーションの増加ではないでしょうか。イノベーション創出のためにも、企業や大学等における研究の更なる充実が求められるでしょう。

 

イノベーションは景気循環にも関係する?

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イノベーションは突然起こるものです。ただイノベーションが景気循環と関係している可能性も指摘されています。

景気は好景気と不景気を繰り返します。「好景気→不景気→好景気」といったサイクルが起こる周期がいくつか観察されています。周期のうち、最も長いとされているのが50年周期です。50年周期の景気循環サイクルは、コンドラチェフの波と呼ばれています。

コンドラチェフの波が発生する要因として、戦争や資源などのほかに、イノベーションが挙げられることがあります。具体的に約50年ごとにどのようなイノベーションが見られたのかを確認してみましょう。

19世紀前半には、鉄道や紡績技術が広がりました。繊維工業が急速に発達したほか、鉄道を利用した輸送が可能となり、景気が上向くこととなりました。

19世紀後半には鉄鋼業が急発達しました。日本でも日清戦争後の賠償金を活用して官営八幡製鉄所が建設されました。

20世紀前半には、自動車が普及を始めました。アメリカのT型フォードなど、大量生産に適した自動車が生み出され、人々は新たな移動手段を確保しました。

20世紀後半には、クーラーやカラーテレビといった家電製品が多数普及しました。日本でも3C(カー・クーラー・カラーテレビ)が普及し、高度成長を如実に示すものとなりました。

そして、現在21世紀前半には、IT技術が著しく発展しています。すでにインターネットが多くの国で普及している状況です。先進諸国を中心に、スマートフォンが普及したほか、オンライン決済などの新技術が登場しています。

2008年のリーマン・ショックで景気は大きく落ち込みましたが、ここからIT分野におけるイノベーションをきっかけとして好景気がやってくるかもしれません。

 

イノベーションが重要な経営学上の理由とは?

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イノベーションは経営学においても重要です。理由は2つあります。

1つ目は、イノベーションを起こせば、競争が少なくなるからです。経営学において、利益を上げるためのポイントとして「競争しないこと」が指摘されています。

革新性に乏しい製品開発であれば、他社との競争が生じ、価格が下落します。結果的に企業が得られる利益は少なくなります。その一方で、イノベーションを起こせば市場を一定期間独占できます。そのため、多くの利益を上げられるのです。

2つ目は、中小企業が大企業に打ち勝つチャンスが生まれるからです。通常ならばスケールメリットが働き、生産量の多い大企業が競争において優位に立ちます。

ただイノベーションを起こす機会は大企業だけでなく、中小企業にも等しく開かれています。さらには個人ですら、イノベーションを起こすことが可能です。イノベーションは大企業など既存の大きな勢力に対抗したいと考える組織や人々に希望を与えてくれるのです。

 

チャンスをものにする

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ここまで記してきたとおり、イノベーションを起こせば大きな経済発展を期待できます。

企業はイノベーションを起こし、競争を避けることで多くの利益を得ようと努力するでしょう。一見すると起こる時期を予測しづらいイノベーションですが、周期的に発生しているとする考え方もありました。

イノベーションは中小企業や個人でも起こすことが可能です。つまり、多くの人にチャンスや希望があることを意味します。そうはいっても、なかなか一筋縄ではいきません。

実際問題、世の中にイノベーションを起こそうとしている企業はかなりの数ありますが、頭角を現しているのはごくわずかです。与えれれた機会をいかに活かしきれるかどうか、またタイミングを逃さないことが非常に重要になるでしょう。

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