主観的幸福感とは?ビジネスに大切?幸福感を示す4項目とは?

主観的幸福感とは、どのくらい幸せかを本人の主観をもとに測るものです。尺度を測る方法として、多くの研究では4つの項目が用いられます。社員の職場での幸福度を考える事が経営者や社内管理者に求められます。主観的幸福感の研究から人々の幸福度を高めるためにすべきことが見えてきます。

主観的幸福感とは?

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主観的幸福感とは、どのくらい幸せかを本人の主観をもとに測るものです。人の生活状況を最も良く判定できるのは生活している人自身です。そのため人が自分の幸福感を主観的に測ることは大切なことなのです。

主観的幸福の測定を行うには、生活に対する満足度の指標とどう感じているかという感情の指標を求める必要があります。そのために多数の質問への回答をもとにした、大規模で質の高い調査を行います。調査から得られた確実性の高いデータから主観的幸福感を求めていきます。

日本の主観的幸福感は、世界と比べると高くないといわれています。その理由は、日本人は楽観的な人が少ないからと考えられています。また宗教を信仰する人が少ないことも影響している可能性が指摘されています。

他にも主観的幸福感を用いた分析により、さまざまなことが見えてきています。

  • 日本では年齢が上がるにつれ幸福度は低下する
  • 結婚している人は幸福度が高い
  • 所得が増えることで上昇する幸福度には限界がある
  • 雇用主の経営に対する信頼は労働者の生活全般の幸福度に大きく影響する

主観的幸福感の研究をすることにより、人々の幸福度を高めるために行うべきこと、改善すべきことなどを考えることができます

 

主観的幸福感の4項目とは?

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主観的幸福感の尺度を測る方法として、多くの研究では以下の4項目を用いています。調査において用いられる際は、被験者がそれぞれの項目に関してどれくらい幸福だと感じているか回答していきます。

  1. 「個」の幸福度
  2. 人との関わりの幸福度
  3. 自己評価の幸福度
  4. 社会との関わりの幸福度

1.「個」の幸福度

「個」の幸福度は、自分のことを幸せであると感じるかどうかです。衣食住や趣味などに関してそれぞれ幸せといえるかどうか回答していきます。

【例】

  • 衣食住:良い家に住んでいる、質の良い食事をとれている
  • 趣味:趣味に費やすことができる時間やお金がある
  • 悩み事:悩み事がある
  • 健康:体が健康である、病気がない

2.人との関わりの幸福度

人との関わりの幸福度は、身近にいる人との関わりから自分が幸せであると感じるかどうかです。信頼できる人が何人くらいいるか、どれくらい信頼できるかなどから幸せといえるか考えていきます。

【例】

  • 信頼できる人がいる、相談できる人がいる
  • 愛情や繋がりを感じることができる人がいる
  • 普段連絡を取るなどコミュニケーションが取れている人がいる

3.自己評価の幸福度

自己評価の幸福度は、自分の能力をどう評価しているかです。自分の能力は高い感じている人は幸福度が高いといえます。

【例】

  • 頑張ったときには、周りから評価をしてもらえるほどの能力がある
  • 自分は期待されていることに、十分に応えるくらいの資質を持ち合わせている

4.社会との関わりの幸福度

社会との関わりの幸福度は、社会を幸福だと感じるかです。自分だけに限らず社会の様子から幸せかどうか考えていきます。

【例】

  • 自分の個性や能力を発揮できる社会であると感じる
  • 自分だけに限らず人々が不安なく生活できる社会であると感じる
  • 人々が助け合って暮らすことができる社会であると感じる

 

主観的幸福感はビジネスにとって大切?

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経営者や総務といった社内管理者にとって、社員の幸福を考えることは大切なことです。職場での主観的幸福感の主な構造には以下のようなものがあります。

  • 会社や経営者への信頼感
  • 自己の周囲への貢献度
  • 社員が互いに理解・協力しあえる環境

会社や経営者への信頼感とは、例えば福利厚生や、職場の男女平等が考えられます。会社や経営者が社員のことを考えていると伝われば、幸福度は高くなります。

自己の周囲への貢献度とは、自分が職場などに貢献できているかどうかです。自分の仕事や存在が周囲の役に立っていると実感できる環境を作ることで、社員の幸福度は高まると考えられます。

社員が互いに理解・協力しあえる環境を作ることは重要です。退職理由の代表としてあげられるほど、職場での人間関係は社員にとって大きな問題です。社員同士がお互いのことを理解していて、簡単に仕事の手伝いをお願いできるような職場が理想です。

職場での主観的幸福感を構成する要素は他にもあります。会社・経営者への信頼感や職場の環境を見直すことで、社員の主観的幸福感は上がっていくのではないかと考えられます。主観的幸福感が上がれば仕事をする態度にもプラスの変化が現れるでしょう。

幸福度のインタビュー調査を「綺麗なオフィスでやる場合」と「汚いオフィスでやる場合」でも、その回答に違いが出るという結果があります。綺麗なオフィスでのインタビューの方が全体的に回答が良い傾向になるようです。どんなオフィスで働いているかによっても幸福度は変わるのです。

 

幸福度に焦点を当てた政策

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主観的幸福感を測定し分析することで、何が人々の生活に影響しているか見えてきます。その結果、人々の幸福度を上げるために行うべきこと、改善すべきことなどを考えることができます。主観的幸福感の研究がいかに重要かがわかります。

一方、主観的な評価基準は人それぞれであり、数値を単純に比較できるものではないという意見もあります。調査を行う時の被験者の気分、心理状況が結果に影響を与えます。また、何かと比較していたり、社会や景気に影響されたりしている可能性もあります。

幸福度を測ることで、「一人ひとりがどういう気持ちで生活しているか」がわかります。人々の幸福度に焦点を当てることで、国や自治体の政策に良い影響を与えるかもしれません。主観的幸福感の研究は今後も進んでいくことが予想されます。

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