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2019.11.15
2019.11.15
金融庁の銀行免許一覧によると、平成30年11月5日現在にて日本国内にある外国銀行は全部で56行あります。金融庁では投資銀行の表記をしないのですが、一般的には外資系投資銀行として知られています。
外資系投資銀行とは、外国法人もしくは外国資本をもとにして証券取引免許を持つ投資銀行のことを指します。
以下の企業は日本に拠点を構える主な外資系投資銀行です。
外資系投資銀行は主に六本木や大手町に事業所を構えています。
外資系投資銀行の主な仕事内容は以下のとおりです。
外資系投資銀行の主な仕事内容
投資銀行業務はM&Aにかかるアドバイザリー業務や資金調達業務が主な仕事です。
アドバイザリー業務は大企業や政府、公的機関に対してM&A、合併、業務提携、事業再編など顧客の今後を戦略的にアドバイスする業務です。
M&Aを手がける際には専門的なチームを社内で設立し、チームには税制や法務をカバーするために公認会計士や弁護士がいます。社内で選出した候補先の企業価値の評価、合併や買収・売却過程における交渉やストラクチャリング、買収に伴う資金調達といった引受業務などM&Aに関わる業務を手がけていきます。
多くの金額や高度人材を取り扱い、世界に多大な影響を及ぼし得る業務です。
世界中の金融市場における株式・債券・為替・コモディティ、証券化商品・デリバティブなど多岐にわたる分野で様々な商品やサービスを機関投資家から事業法人、金融機関、政府や政府関連機関などの顧客に提供します。
また、各プロダクトに精通した専任のトレーダーを配置し、安定した流動性を提供するとともにリスク管理を徹底し、顧客に対して取引戦略の提案・サポートを行っています。
マーケットの調査部門では、数多くの国のマクロ経済調査や企業調査を行っています。
直接的に収益を創出する上記2部門はフロントと呼ばれるのに対して、フロントのサポートや社内管理の部門をミドル・バックオフィスと呼びます。ミドルオフィスの方がフロント寄りの業務を行います。
ミドル・バックオフィスは決済、取引管理、契約書類作成から法務、人事、経理・財務、システム構築に至る幅広い業務を指します。バックオフィスは世界各国の支社、事業所と連携するために特に英語能力が必要とされています。
外資系投資銀行における平均年収や平均勤続年数の公表は日系企業と違ってありません。情報サイト「外資就活」によると、外資系投資銀行の平均年収の推移は以下のとおりです。
職種 | 平均年収 |
---|---|
アナリスト(1年目) | 750万円 |
アナリスト(2年目) | 900万円 |
アナリスト(3年目) | 1000万円 |
アソシエイト(1年目) | 1200万円 |
アソシエイト(2年目) | 1300万円 |
アソシエイト(3年目) | 1400万円 |
ヴァイスプレジデント(VP) | 1500万円~ |
マネージング・ディレクター | 2500万円~ |
一般的に外資系投資銀行は「アナリスト」「アソシエイト」「ヴァイスプレジデント」「マネージャー」といった役職があります。
入社して1年目から3年目までをアナリスト、入社して4年目から6年目までをアソシエイトと呼びます。ただ、個人の能力次第で飛び級で昇進したり、昇進に時間がかかったりします。
ベースとなる基本給よりも注目すべきはボーナスです。基本給は役職に向けて支払われますが、ボーナスは個人の能力や目標達成具合、景気次第で大幅に変動します。一時、ボーナスが数千万円にもなることがありました。
平均勤続年数については全くデータがありません。外資系投資銀行はフロントの解雇が日常茶飯事でありますが、能力次第では長く勤めることができます。
フロントと違ってミドル・バックオフィスは比較的に解雇が少ないとされています。社内管理は知識や経験を蓄積した人が行った方が効率的だからです。
外資就活「平均年収3000万?!外資系投資銀行で働くバンカーの給与|現役I-bankerが語る業界事情(1)」
これまで見てきたとおり、外資系投資銀行の業務の大きさと給与の高さは国内屈指と考えられます。外資系投資銀行は国内銀行とは異なり、昇進スピードも早いです。
ただ、長所ばかりではありません。業務の特性や給与の高さに比例して特にフロントが激務とされています。また、能力がなければすぐに解雇される可能性があるといったリスクが付きまといます。
外資系企業は日系企業とは全く異なります。十分に考慮したうえで就職活動に臨んでくださいね。