上司との関係が出世のカギ?元保険屋が見た40代銀行勤務の人生

この記事は寄稿記事です。保険の営業職に勤めていた経験を持つAさんが見た、40代で銀行に勤務する人の人生を紹介します。銀行に勤務する40代は、出世のために成果を残すこと、上司と良好な関係を築くことが求められます。転勤が多く、家族は苦労します。銀行への就職を考えている人にオススメの記事です。

いかにして出世ラインに乗るか

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銀行は今でも学閥が幅を効かせるなど、学歴でカテゴリー分けされます。そして同じ大学の出身者同士で交流し、会社の内情など情報交換するそうです。この頃になるとすでに自分が出世できるかどうかの道が決まっているといいます。

30代で本社勤務や海外赴任を経験していると、今のところ出世ラインに乗っているそうです。そして40代は支店長になるかどうかの試金石という位置付けの時期らしく、より一層社内営業が求められます。

銀行での出世には仕事ができるかどうかが重要です。しかしそれ以上に誰についていくか、誰に気に入られているかという社内政治が1番大切なようです。自分が気に入られている上司が出世していけば、自分も同じように引き上げてもらえます。一方その上司が支店長止まりの出世だと、自分の昇格も厳しくなります。

そのため転勤を繰り返す中で「どの上司が1番出世するのか」を見極める必要があります。平日の夜は職場の上司とお酒を飲み交わし、週末はかつての職場の上司とゴルフに行く。そんな毎日を繰り返します。交流を続けることが銀行で活躍するため最大にポイントになります。

40代で支店長になれずラインに乗れなければ、将来は取引先や関連企業に出向するのが通常ルートになります。最悪は早期退職を求められます。

 

支店勤務は上司と部下の板挟み

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仕事は支店勤務の場合、中間管理職として上司と部下との板挾み状態になります。

前年比をクリアするため投資や保険、融資といった商品をなんとかして販売しようと若手社員を鼓舞します。その方法は手段を選ばず、コンプライアンスに引っかかるような方法で新商品に切り替えさせることもあります。融資撤回をチラつかせて保険を売ったりもするそうです。

銀行は企業の財務情報をすべて握っています。本当は違反ですが、財務情報を基に支払い余力がある会社、業績が良い会社をピックアップして営業をかけるといいます。

銀行員の年収は40代で800万~900万円です。40代で年収1000万円には届きません。しかし何不自由ない生活ができるレベルといえます。銀行に勤めるぐらいですから、金銭感覚はしっかりしている人が多いと思う人も多いかもしれません。ただ実際は仕事のストレスからお酒を浴びるように飲み、散財してしまう人が多いようです。

 

転勤が多いと家族も大変

銀行員は同じ支店に長くても3年ほどしかいません。同僚も取引先も含めて癒着することを避けるためです。そのため40代になるまでに平均6回は転勤しています。

転勤が多いと家族は大変です。子どもが小学校に入っていれば転勤の度に転校しなければなりません。友達と離れ離れになり、また新しい環境で友達がいないところから生活していきます。転勤は子供たちにとって、目に見えない相当なストレスになっています。

転勤が多いと家を買うタイミングを計るのが難しいといいます。自分の出世の道が見える40代に家を購入する人も多いと聞きます。ただ40代で家を購入しようとすると、住宅ローンを組むにしても35年ローンでは75歳まで支払うことになります。ここがまさに悩みの種だと話していました。

転勤を繰り返すのは、自分が出世ラインに乗っているかいないかは関係ありません。例え家を購入し、定住先が決まったとしても転勤はあります。そんなときは家族を置いて単身赴任をします。

40代以降は地方に単身で転勤し始める時期でもあります。そして週末に家族がいる都心に帰り、子供たちとの時間を過ごします。

 

上司との関係と出世の道

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一流大学を出ているので結婚相手にそう不自由はしません。しかし結婚式にはほとんど仲人を立てるそうです。それは大概支店長です。

なぜ仲人を立てるかというと、やはり出世が関係しているといいます。支店長に仲人をお願いするという行為には「これから私の出世ルートもお願いします」というような意味合いを持っているそうです。そのため将来離婚しようものなら出世の道に影響がないわけがありません。

40代は業界問わず子供の教育が家族の一大関心事です。とりわけ銀行員にとっては「受験=定住元を決める」という重要な意味があります。

例えば都内で中学校受験し、合格すれば子供は都内近郊から通学します。父親が他県へ転勤になったからといって、一緒に転校するわけにはいきません。したがって小学校受験するか中学校受験するかにかなり頭を悩ませるようです。

多くの人が家族の教育問題を懇意にしている上司に相談します。上司の子供はすでに大学生以上である場合が多いので、今後の教育について参考にするそうです。

しかしここでも自分の出世のことが頭をよぎるといいます。つまりその上司の子供と一緒の中学校、一緒の高校を受験するということです。合格すれば子供同士が同じ学校を出たということで、また上司とお近づきになれるのです。

 

やりたい仕事をやるために出世する

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銀行員にとって40代は立派な社内政治家になれるかどうかが試される時期です。社内での立ち振る舞いが自分の出世を大きく左右します。上司と部下との板挾みで大変な時期です。しかし出世をするためには成果を残すこと、上司を目利きすることを忘れてはいけません。

出世することで自分がやりたい仕事ができるようになります。そのため上司との良好な関係性を築き、出世ラインに乗ろうとします。銀行員にとって社内営業は、自分が描いた将来像を実現するために大切なことであるといえます。

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