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時間選好率とは?高いと貯金できない?お金以外に当てはめると?

時間選好率とは、将来に消費することをあきらめ、現在に消費することを好む割合のことです。時間選好率が高い人ほど将来にお金を残さず、低い人ほど貯蓄額は増えます。自分の時間選好率はどれ程か知っておくのがオススメです。時間選好率はお金に関してだけではなく、健康や資源に関しても当てはめて考えることができます。自分がせっかちだと感じる人にオススメの記事です。

時間選好率とは?

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時間選好率とは、「将来に消費することによる満足度」より「現在に消費することによる満足度」を好む割合のことをいいます。時間選好率が高い人は、現在の消費によって得られる満足を好むとされています。

あなたは1万円をもらえる権利があるとします。「今1万円をもらうか、1年後に1万円をもらうか選んでください」と言われたら、どちらを選びますか。時間選好率が高い人は、今1万円をもらうでしょう。逆に時間選好率が低い人は1年後に1万円をもらう方を選択します。

時間選効率は人の性格を表すともいえます。時間選好率が高い人はせっかち、低い人は我慢強い傾向があります

 

時間選好率と貯蓄の関係は?

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時間選好率では現在に消費することと将来に消費することを比較します。将来に消費するというのは将来にお金をとっておくこと、つまり貯蓄と言い換えることができます。

ニッセイ基礎研究所は時間選好率と保有する金融資産の比較をするために、「金融商品に関するアンケート(2009)」を行いました。そのアンケートの結果、時間選好率が高くなるに連れて貯蓄は減少する関係が見られました。

多くの人が老後のためにできるだけ多くの貯蓄をしておきたいと考えているでしょう。しかし時間選好率が高い人は老後のために貯蓄するよりも、今使うことを優先してしまいます。時間選好率が低い人は問題なく貯蓄ができます。

また特徴としては、時間選好率が高い人は若年層に多いといわれています。逆に高齢になるほど時間選好率が低い人は多くなります。若いうちは老後のことより今たくさん遊びたいと考えるのは当然でしょう。高齢になるほど貯蓄に対する不安が高まり、貯蓄に対する意識が強まる傾向にあることがわかります。

高齢になるほど貯蓄に対する意識が強まることを考えると、退職金という制度は大きな意味を持っています。ただ退職金制度を導入していない会社も増えてきているようです。自分は時間選効率が高いと思う人は、退職金制度がある会社を選ぶことをオススメします。

 

時間選効率はお金だけじゃない?

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時間選好率はお金を使うかどうかという話だけではありません。時間選好率は喫煙や肥満といった健康についても当てはめて考えることができます。

喫煙はガンや呼吸器疾患などの病気の原因になることが、多くの研究から示されています。喫煙は将来病気になるリスクを高める行為であるといえます。将来の健康リスクよりも今楽しむことを優先させているとすると、喫煙者は時間選効率が高いのかもしれません。

肥満についても同じことが考えられます。暴飲暴食による摂取カロリーのオーバーは、肥満の原因の1つとされています。お肉や甘いもの、お酒など、よくないと思いながらもついつい食べすぎてしまう人は、時間選好率が高いのではないでしょうか。

地球にある資源の使い方も時間選好率で考えてみましょう。資源には限界があります。現代人が資源を使いすぎてしまうことは、将来の資源を現在で使っていると考えることができます。子供世代や孫世代、さらにその先の将来を生きる人たちの分の資源を使ってしまっているのです。現代人は将来、時間選好率が高かった人々と言われてしまうかもしれません。

 

自分の時間選好率を知っておく

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時間選好率には大きな開きがあるといわれています。最初に挙げた「今1万円をもらうか、1年後に1万円をもらうか選んでください」という例で考えます。

この例では今もらっても1年後にもらっても1万円です。それでは「今1万円をもらうか、1年後に2万円をもらうか」としたらどちらを選ぶでしょうか。1年後にもらう金額を増やして考えてみてください。今もらう金額の方が少ないにも関わらず、将来の2万円、3万円よりも今1万円をもらうことに価値を感じる人が多いと思います。

この感覚は少し危険な面も持っています。例えば今1万円を借りるために、将来2万円返す約束をしてしまいます。今の1万円の方が将来の2万円の価値よりも高いと感じるため、このような約束をしてしまいます。実際には借りる金額、返す金額はもっと大きいでしょう。

これまでに挙げたような貯蓄や健康に関しても、将来の消費よりも現在の消費の価値を高く感じてしまい誤った判断をしてしまうことがあります。対策として自分の時間選好率を知っておくことが大切です。

「今1万円をもらうか、1年後に1万円をもらうか選んでください」という例の、1年後にもらう金額を徐々に増やしてみてください。今もらうか1年後にもらうか、どこで同じくらいの価値を感じるでしょうか。

その結果、1年後にもらう金額が大きく、自分がせっかちだと感じた人は時間選好率が高いと考えてください。そして金銭に関しての選択をする際は、自分の時間選好率は高いと意識することをオススメします。

 

将来後悔しないような選択

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時間選好率とは、将来に消費することをあきらめ、現在に消費することを好む割合のことをいいます。現在に消費する価値を将来に消費する価値より高く感じるためです。時間選好率は人によって異なり、時間選好率が高いほどせっかちといえます。

時間選好率は貯蓄などのお金に関することだけでなく、健康面などにも当てはめて考えることができます。今楽しむことばかりに価値を感じるのは、あまりいい考えではないでしょう。自分の時間選好率がその程度か知っておき、将来後悔しないような選択をしてくださいね。

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