やりたいことって何だっけ?大学受験からやり直し建築士を目指すキャリア

この記事はインタビュー記事です。早稲田大学を卒業後、大手損害保険会社に就職するもわずか2年で退職し、建築家を目指したKさんのキャリアを紹介します。Kさんは大学時代は将来やりたい仕事はありませんでした。損害保険会社の営業で働く辛い日々の中で、建築士になりたいという想いが生まれたのです。自分の建築事務所を構えた今でも、辛い営業の日々がつながっているといいます。建築士になりたいという想いを抱いたKさんは、大学受験からやり直すことを決めました。「なりたい自分」が見つからず悩んでいる人にオススメの記事です。

自分の将来像について考え直す

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早稲田大学を卒業後、大手損害保険会社に就職するもわずか2年で退職したKさん。自分の将来像についてもう1度考え直し、彼が考えた「なりたい自分」は建築家でした。

これまでの人生から大きく舵を切った決断です。その決断が建築家としての今を生むことになります。その裏側には何があったのでしょうか。

 

将来やりたい仕事はなかった

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BraveAnswer(以下)BA編集部:早稲田大学では何学部だったんですか?

教育学部です。自分は早稲田の付属校出身です。付属校では成績上位者から難易度の高い学部を選ぶことができます。教育学部は上から4、5番目といったところでしょうか。とにかく勉強ができた方ではなかったということです。「将来こんな仕事をしたい」というのも当時はありませんでした。行けるところに行こうと考えていたのです。

BA編集部:なぜ建築家の道へ?

大学を卒業して損害保険会社に就職しました。これが毎日つまらない上に辛くて(笑)。毎日毎日新規顧客を開拓しては保険金の支払い対応をしていました。そんな毎日を過ごしていて、「これは俺がやりたかったことなんだっけ?こんなことするためにこれまで過ごしてきたんだっけ?」と考えるようになりました。

もともとデザインに興味があり、昔ながらのレトロな建物とかが好きでした。なので漠然と「そんな道に進めたらな」と思っていました。真剣に「建築家なりたい」という想いが強くなったのはそのあたりからですね。将来は大きな事務所の一建築士としてではなく、自分で建築事務所を構えたい。デザインから全てを設計したいと思いました。

そのためにはまず建築事務所に就職しなければなりません。ただそれ以前に建築の基礎を学んでないと就職できないんですね。将来のために自分の理想とする勉強ができ、好きな建築家を輩出している学校がいいと思いました。そこで東京理科大を受験することを決めました。受験は中学校受験以来で、しかも理系科目という自分の苦手分野でした(笑)。

 

これ以上ないくらい学びに学んだ

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BA編集部:まず受験勉強からやり直したのですか?

そうです。中学校受験しか経験していない自分にとってはかなり大変なことでした。高校は付属校ですし、大学もろくに勉強していないのでマイナスからのスタートと言っていいです。ただ本気で「建築家になりたい」と思っていたので、それほど苦ではなかったです。損保の仕事をしている時の方がよっぽど辛かったです。

勉強の甲斐あって、一発で大学に合格することができました。晴れてやりたかった建築の勉強をスタートできました。とてつもない勉強量でしたが、本当に毎日楽しく学んでいました。自分の卒業論文が優秀賞を受賞するなど成果を残すことができたので嬉しかったです。

建築事務所に入るには修士を取らないと厳しいので、大学院にも行きました。大学、大学院と親に資金援助してもらっていたので本当に申し訳ない気持ちでした。だからこそ「もうできない」と言えるぐらい学びに学びました。親には本当に感謝しています。

 

辛い日々がつながっている

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BA編集部:実際に働き始めてからはどんな印象でしたか?

自分で設計したものがどんどん形になっていくという喜びはこの上ないものでした。自分の設計したものが形になるまでには多くの人が関わっています。施工業者、電気技師、土木、水道といった人たちと会話しながら仕事をしました。そうじゃないといい仕事ができません。そのため建築の知識だけではなく、コミュニケーション能力が高くないといけないと感じました。これはどんな仕事でもいえることではないでしょうか。

BA編集部:晴れて自分の事務所を構えたわけですね。

20代前半で描いた目標が40代に入って実現しました。これから真価が問われます。これからのために、今まで勉強と経験をしてきたと考えています。

当然のことですが、会社を興したので仕事がないと何もないんです。そのため仕事を探す日々が続きます。営業ですね。知り合いのつてをたどって、仕事がないか聞きまわっている日々です。ここで損保のときの新規営業と今がつながりました。まさかあの辛い日々がここにつながるとは思っていませんでした。

おかげさまで何件か仕事をいただけるようになりました。我々建築家は「仕事の評価は仕事」といわれています。自分が設計した建築物の評価で次の仕事がまた依頼されるのです。それが「仕事の評価は仕事」という意味です。そのためにも1件1件自分で納得のいく仕事を心がけています。

 

世間一般の常識では考えられない力

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本気でやりたいことが見つかったときにはとてつもない力を発揮する。それは世間一般の常識など当てはまりません。やりたいからする、したいからする、とてもシンプルな考え方です。ただ普段は自分の心の奥底に眠っていて知る由もなく、何かきっかけがないと起き上がってきません。

Kさんは大学時代、学びたい学問も将来やりたい仕事もありませんでした。大学を卒業して損害保険会社に就職してからもつまらない毎日を過ごしていました。

そんなつまらない日々の中で、「なりたい自分」が沸々と浮かび上がってきました。「やりたいことが見つからない」「将来こうなりたい」と考えている人は、自分の好きなことや興味のあることを見つめ直してみてください。今の生活を変えるような、「なりたい自分」が見つかるかもしれません

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