20代で読んでおくべき本「すごい人のすごい流儀」の書評

書評・レビュー

この記事は書評に関する寄稿記事です。40代ビジネスパーソンの方より頂いた、40代目線から見た20代のうちに読んでおくべき本の書評をもとに構成しています。今回は「すごい人のすごい流儀」についてまとめました。すごい人は自分をプロデュースしています。ブランディングという方法です。これを行えば誰でもすごい人になれます。

すごい人のすごい流儀ってどんな本?

この本はトップアスリートのマネジメントを行うエイベックス・スポーツの代表取締役社長、伊藤正二郎氏がご自身の体験をもとにタレントやスポーツ選手に共通する流儀をまとめたものです。

伊藤氏は人やモノの価値を高める、いわばブランディングの方法として3Cという技術を使っています。3Cとは「Concept(コンセプト)」「Consistency(一貫性)」「Continuity(継続)」の3つです。

これはアスリートなど特殊な世界にいる人だけに限った話ではなく、3Cを実践すれば誰でもすごい人になれると言っています。

これからビジネスマンとして成長していく若い世代に自分のブランディングの必要性について学んでもらうほか、会社に自分を売り込む就活生にも自分とは何かを知る機会にしてほしいと思い選んだ1冊です。

 

ブランディングが必要なのはなぜ?

そもそもなぜ自分自身のブランディングが必要なのかと言えば、より自分らしく生きていくためです。

ブランディングをすることで、自分がどんな人間でどういう思いや考え方を持っているかを周りのひとが知ります。そのことで会社ではやりたい仕事が任されるようになったり、何かするにしても同じ思いを持った人を集めやすくなったりします。

つまり自分から働きかけなくても自然と様々なことが舞い込むようになるのです。

自分は本当はこんな人間なのに理解されない。本当はこんなことがしたいのに誤解されている。こんな感覚を持っている人は「自分とはこんな人です」と言葉を使わずに伝える方法としてこの3Cを実践してみてはいかがでしょうか。

 

ブランディング1「Concept」

3Cの肝になるのは「Concept(コンセプト)」です。コンセプトは自分の強み、物事に対する姿勢、雰囲気、イメージです。ほかの人にはない優位性、差別化の源です。

コンセプトを表す言葉は文章ではなく単語がいいと言います。たとえば「カッコよくて、常に大きな夢を語り、多くの友人に慕われる男性です」としたとします。

このように長い文章にすると外見、主張、行動に反映させにくくなり、継続もしにくいそうです。またカッコいいという形容詞も言葉が表す範囲が広すぎてどんなカッコよさかわからないので、使うのは避けるべきだと言っています。

コンセプトは自分を一言で表したものです。長い文章よりもインパクトがあり、本質的な魅力を端的に表現できます。また単語ですから様々な場面に柔軟に対応できます。

自分とはどんな人間かを考えた結果短所だらけだったという人は、そのキーワードをひっくり返せばいいと言います。例えば「優柔不断」は、石橋を叩いて渡る「慎重派」。「内向的」な人は1人の時間を探し、内に秘める強さを「自ら伸ばせる人」。

短所だらけのコンセプトもポジティブな単語に置き換えれば長所ばかりの素晴らしいコンセプトになります。そこに正解はなく、優劣もなく、誰もがすごい人になる魅力を持っていると言います。

 

ブランディング2「Consistency」

次にコンセプトを決めたら外見、主張、行動に反映させ、全てにおいて一貫性をもたせることが重要だそうです。これが2番目のC「Consistency(一貫性)」です。

例えば外見。コンセプトが「明るさ」だとします。ネクタイがダークグレーだとコンセプトと外見があっていません。その姿をみた人はよくわからないという印象持ちます。

「明るさ」と言っているのに、厳しいことを言われて凹んで悲しげな表情をしては明るさが出ていません。むしろバカにしてるのか?と怒られるぐらい笑っていなければ一貫性がない人と思われてしまうのです。

 

ブランディング3「Continuity」

そして最後のC「Continuity(継続)」 。これを続けることでその人のコンセプトが認知、共感されるようになると言います。自分に付加価値があれば必ず「欲しい」と名乗り出てくる人が出てきます。だから継続することが大切です。

自分のコンセプトを反映し、一貫性のある生き方を続ければ、価値は必ず上がっていきます。

 

ブランディングは自分のプロデュース

起業した人やフリーランスで働く人は自分自身のブランディングの必要性を感じています。自分が商品の一部だからです。サラリーマンの人はどうかと言えばやはり自分をブランディングした方がいいと思います。

働いていると仕事を任せたいと思う人とそうでない人がいます。任せたいと思う人は自分自身を意識的でも無意識でもブランディングしています。

例えば任せたいと思う人は何も考えていないのではないかと思うくらい能天気でとにかく与えられた仕事をがむしゃらにします。

一方任せたくない人は普段から愚痴ばかりこぼし、あの人がこう言ったこの人がこう言ったと文句ばかり言っています。また仕事に対してもいやいや文句を言いながらしています。

普段自分自身が周りの人にどう映っているかを意識したことがあるでしょうか。意識するだけで周囲からの印象はがらっと変わります。

ブランディングは自分自身のプロデュースであり、周囲の人とのコミュニケーションツールです。3Cを実践し、自分を伝えることで多くの仕事をもらい成長していきましょう。

 

ブランディングで印象を変える:編集後記

同じことを伝えていても、受け取る側の印象が全く違うことがあります。暗い表情でボソボソ挨拶するのと、明るく笑顔でハキハキと挨拶するのではどちらが印象が良いでしょうか。これもブランディングの1つだと思います。

ブランディングとは自分をどう見せるかです。まわりからどう思われたいか考え、それに従って行動する必要があります。

ブランディングは様々なシーンで使えます。

例えば就活生なら、面接や説明会のときに自分をブランディングすることで相手にいい印象を与えることができます。営業をしているビジネスパーソンなら、営業先で好印象を残すことができます。

ただこれは、自分がどういう印象を与えたいか理解していなければなりません。まずは自分と向き合い、自分が周囲にどういう印象を残したいか考えてみてくださいね。