保険業界のGNPとは?生命保険会社に就職する人が知っておくべき3つの事実

この記事は寄稿記事です。保険会社に入社すると早々に地方の田舎に転勤になることは珍しくありません。親、兄弟、友人などに保険を売りに行くこともあります。地方に異動した新人社員の仕事は、営業所の社員の愚痴や悩みを聞くことです。保険業界の未来は明るくないといわれており、就職希望者は業界の動向や保険会社の実態に注目する必要があります。この記事では生命保険会社に就職する人が知っておくべき3つの事実についてまとめました。

生命保険会社は就活生に人気

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毎年学生の人気就職ランキングの上位50社に入ってくる生命保険会社。生命保険というネガティブな商品を扱うにも関わらず学生に人気があります。その理由は給料の高さや会社の安定性などではないでしょうか。

人気がある反面、仕事の内容は生命保険を売るというひとつのビジネスモデルから脱却するものではありません。日本の生命保険加入率は約90%で先進国第1位の保険大国です。この数字が物語るようにマーケットは頭打ちで、まるでオセロゲームのようにすでに他社で契約している保険を乗り換える営業活動が繰り広げられています。

 

保険業界の未来は決して明るくない

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今後人口が減っていくこともあり大手保険会社同士が合併するなど業界の未来は決して明るいものとは言えません。そんな保険会社に就職する人たちにあまり知られていない3つの事実をまとめました。

あまり知られていない事実

  • 入社するとまず家族、知人に保険を売りに行く
  • 入社後早々に地方に転勤になることは珍しくない
  • 地方勤務の新入社員は営業社員の愚痴や悩みを聞くのが仕事

 

保険業界のGNP

入社して早々新人研修が終わると試験を受けます。生命保険の一般課程試験といって、これに合格すると生命保険を販売することができます。車でいう免許のようなものです。試験自体は大卒レベルの学歴を持っている人であれば90点以上はとれる試験で、満点の受験生も多数出る割と簡単な試験です。

この試験に合格すると保険の販売に行きます。あなたならどこに売りに行きますか?そうです。親、兄弟、親戚、友人、身近な知り合いに片っ端から電話をかけてアポイントをとり、上司が同行して保険を売りに行きます。

保険業界では義理、人情、プレゼントをまとめてGNPという言葉を使います。親子、兄弟、友人という義理で保険を売り、人情で保険を売り、場合によっては差し入れや会社のグッズなどプレゼントを持って保険を売るということです。

そこには論理的な営業手法や商品の細かい説明はありません。「頼む。契約して」という義理のお願い営業、お付き合い営業です。そして新人の契約件数を競わせその成果を月曜朝のミーティングで発表し合い、讃え合います。

一方で契約した方はどうでしょうか。月々の支払いは1万円程度ですが、それが何十年と続く商品です。逆に言えばかなり高額になる商品なので、義理でしか売れません。そのため親、兄弟、親戚などに売りに行くという方法を昔から変わらずやり続けていると言わざるを得ません。

しかもこれが新人研修の一環なのです。このように保険会社に就職するとまず保険を販売に行きますので心してください。

 

異動は日本全国

保険会社の販売網は全国に広がっています。北は北海道から南は沖縄まで大手保険会社の支店がない都道府県はありません。余談ですが支店のほとんどが自社ビルでその資金力にも驚かされます。ただ毎年の固定資産税もかなりの額に登り、今後そのビルを手放すところが多くなると考えられます。

地方に旅行に行くとこんなところにも、という場所に支店があったりします。入社早々、そんな田舎に転勤になることは珍しくありません。学生時代の友人は保険会社に入社してすぐに青森県の五所川原市に異動になりました。

友人は「五所川原市は聞いたことも行ったこともなく行きたくない」と話していました。彼は3年いたのですが当然現地に知り合いはいません。毎日会社と借り上げ社宅の往復で、特に雪が深くなる冬場の寒さは寂しさを募らせると話していました。

そんな生活ですがいいこともあります。物価が安いのでお金が貯まります。また青森なら魚介類も豊富で、自然と食を満喫することができます。日本にもこんなに素敵なところがあるということを実感したそうです。ちなみにその彼は五所川原市のあと秋田県の横手市というところに異動になりました。

 

まるで居酒屋の店員?

大卒で入社し地方に異動する保険会社の社員は何をしているのでしょうか?

一言で言えば営業パーソンの労働管理です。営業パーソンといっても上は50代から下は20代前半と年齢はバラバラです。聞くところによると、保険の営業パーソンは離婚して1人で子供を育てている女性が支社の半分くらいいるそうです。お給料がいいからという理由で入ってくる人が多いといいます。

そんな事情があるため、新入社員の一番の仕事といえば営業パーソンの愚痴や悩みを聞くことともいえます。「今日の訪問先でこんな嫌なこと言われた」「あの人は契約するって言ってたのに口だけなんだよね」「息子と会話がないんだけどどうたらいいと思う?」など。

商品の勉強や営業の戦略を練るなど、仕事らしい仕事はほとんどしていないようです。女性は話す内容はどうでもよくて、ただ聞いてくれるだけでいいといわれています。まさにそんな状態でしょう。

支社に帰って来ればお互いに「あーでもないこーでもない」と仕事ではなく世間話に花が咲き、ストレスがたまるとたまに外にご飯に連れ出すそうです。これが保険会社の社員の現実です。

 

覚悟がないと続けるのが難しい仕事

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入社後早々に親、兄弟、親戚、友人、知人に保険を売りに行く、地方の田舎に転勤になる、主な仕事は営業の女性たちの愚痴や悩みを聞くこと。これは保険会社に就職する人にあまり知られていない事実です。保険の話をすると友人や知人と連絡がつかなくなることもあるそうです。かなりの覚悟がないと続けていくのが難しい仕事といえます。

人口の減少や少子高齢化、大手保険会社同士の合併など保険業界の未来は明るくありません。他社で契約している保険を乗り換える形で顧客を獲得するという営業活動が行われています。保険会社への就職を希望している人は、業界の細かな動向に注目し、保険会社の実態をよく調べてみることをオススメします


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