アメリカのGDPの推移は?諸外国と比較して何が見える?日本への影響は?

この記事の結論は「2016年10月現在のアメリカの名目GDPは約18兆6000億ドルで世界1位。成長率は長期的には減少傾向にあるが、近年回復の兆しが見え始めた。日本経済だけでなく世界経済への大きな影響力を持つ」です。アメリカは世界トップクラスの経済大国です。そのため影響力もワールドクラスといえます。この記事では、アメリカのGDP、推移と背景、特色や日本への影響、アメリカへの就職についてまとめました。

アメリカのGDPの推移は?

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アメリカのGDP

IMFによると、2016年10月現在のアメリカの名目GDPは約18兆5619億ドルです。世界1位のGDPを誇ります。日本の4倍以上です。

近年の世界に占める割合は横ばいで推移しています。内閣府の「国民経済計算(GDP統計)」によると、アメリカの名目GDPの世界に占める割合は2001年に約32.1%でした。以降は減少傾向が続き、近年では21〜22%で推移しています。

アメリカのGDPの推移の背景

2016年のアメリカのGDP成長率は長期的には減少傾向が強まっています。

個人消費は順調に推移しています。個人消費以外の内需の減少が原因です。設備投資や住宅投資、在庫投資、政府支出が減少傾向であることから、GDP全体の減少につながっています。

今後のアメリカのGDPは?

アメリカ商務省は2016年4〜6月期の実質GDP成長率は前期と比べて約1.4%の増加と発表しました。Bloombergが調査した市場予想の2.5%を大きく下回る成長率です。大和総研は2016年の実質GDP成長率は3年ぶりに2%を割り込む低成長となる公算と予想しています。

ただ近年は、低成長ではありますが賃金の上昇や雇用の安定から、リーマンショックからの回復の兆しは見えはじめています。IMFの予想では2017年の成長率は約2.2%に回復すると予想しています。先進国のなかでも高い成長率です。

アメリカのGDPは依然として世界1位の地位を維持していくと予想されます。

 

諸外国と比較したアメリカのGDPの特色は?

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世界経済への影響が大きい

アメリカのGDPの推移は世界各国のGDPの推移に対して大きな影響を与えています。

2008年にアメリカで発生したリーマン・ショックは世界規模の金融危機を引き起こしました。金融危機は2009年のギリシャ債務危機、その後の欧州債務危機にもつながっています。リーマンショック以降、世界全体の実質GDP成長率は低迷が続きました。

リーマン・ショック後、アメリカをはじめとする先進国で成長率が低迷する一方、新興国では高い成長率を記録しました。世界のGDPに占める割合は新興国が増加しているものの、アメリカが最大であることは変わりません

今後もアメリカのGDPの推移や経済力は世界経済に大きな影響をもたらすといえます。

高い個人消費

アメリカのGDPは個人消費の割合が高いです。GDPの個人消費が占める割合は約70%程度と世界有数の割合を誇ります。GDP世界第2位の中国が投資に占める割合が多いことと比較すると、アメリカでは特に消費の多さが目立ちます。

アメリカ経済は今後も個人消費主導であると見込まれます。個人消費に大きく影響する雇用環境は重要な要素です。アメリカの金融政策において雇用統計が重視される理由でもあります。

近年は金融政策の影響が見られる

リーマンショック以降、アメリカではGDP成長率の低迷に対応するため、金融緩和政策での経済の回復が図られました。

2008年12月にはアメリカで史上初のゼロ金利政策がとられます。市場への資金量を増やすために量的緩和政策も3度実施されました。ただ、2014年10月に量的緩和政策が終了してからGDP成長率は減少傾向にあります。GDP成長率を再び上げるために量的緩和政策が再開されるのではないかとの見方もあります。

アメリカの金融政策が世界中から注目されるのは、政策が世界経済への影響力の高いアメリカのGDPに影響するためだといえます。

 

アメリカのGDPの日本への影響は?

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アメリカのGDPの推移は、アメリカの経済力の1つの指標として日本にも大きな影響を及ぼします。日本の大きな貿易相手国であるアメリカは、日本の経済と密接に関係しています。

アメリカのGDPの増減は、多くの割合を占める個人消費の増減の影響が大きいです。アメリカのGDPが増加して消費が拡大すれば輸入が増えます。

アメリカのGDPが増加すれば、貿易相手国である日本にとって輸出の増加につながるといった直接的な好影響が期待されます。輸出が増えることで、日本の製造業の回復が見込まれます。

世界的に影響力の強いアメリカ経済の推移によって、間接的に日本経済が影響を受ける場合も想定されます。

日本企業の売上はアジアに占める割合が多い傾向があります。アメリカの経済の動向はアジア地域の経済状況にも大きな影響力をもちます。アメリカのGDP増大はアジア経済や日本のアジアに対する輸出に好影響を及ぼすと考えられます。

アメリカ経済が需要を回復することで日本の外需の伸びも期待されます

 

アメリカGDPから見るアメリカの就職

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アメリカのGDPが日本に及ぼす影響、世界に及ぼす影響は大きなものがあります。

大規模の経済大国であるからこそ世界中から注目され、多くの人材が集まります。人材の面では、最も環境の整った国の1つであるといえます。豊富な人材を抱え世界経済を牽引するアメリカでは新しいビジネスモデルがいくつも生まれています。

今までにないビジネスモデルは世界を動かすようなスケールの大きな仕事内容となることもあります。その分、競争は激しいです。第一線で仕事をしたいと考える人に合った環境にあるといえます。

近年のアメリカのGDPの動向から、アメリカ経済の成長は停滞していましたが、消費は順調に増加し始めました。金融政策が効き、リーマンショックからの回復の兆しが見え始めています。

景気が回復し立ち直りつつあるアメリカでの就職は今がチャンスであるといえます。

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