銀行

【三菱UFJ信託銀行に就職】売上、年収、採用は?企業研究まとめ

この記事の結論は「三菱UFJ信託銀行の主要事業は2つ。そのうちの1つが信託事業。細かく6部門に分けられる。過去5年間連続して増収・増益を達成。キャッシュフローの状態も良好。平均年収においても増加傾向にある」です。三菱UFJ信託銀行は三菱UFJフィナンシャル・グループの信託銀行です。個人・法人の広大な顧客基盤を抱えています。この記事では、三菱UFJ信託銀行の事業内容や利益、株価や時価総額の推移、創業者と歴史、採用情報についてまとめました。

三菱UFJ信託銀行の事業内容は?

三菱UFJ信託銀行 就職

三菱UFJ信託銀行は三菱UFJフィナンシャル・グループの信託領域を担う銀行です。三菱UFJ信託銀行の公式ホームページによると2016年10月現在、三菱UFJ信託銀行の拠点数は国内にて支店を57店舗、出張所を2拠点構えており、海外にて5店舗、駐在員事務所を2拠点まで進出しています。

三菱UFJ信託銀行の採用公式ホームページによると、主な事業内容は以下の2つです。

三菱UFJ信託銀行の主な事業

  1. 銀行業務
  2. 信託業務

1.銀行業務

三菱UFJ信託銀行 就職

銀行業務は以下の4つに分類されます。

  • ①預金業務
  • ②貸出業務
  • ③為替業務
  • ④付随業務

三菱UFJ信託銀行は普通銀行の3大業務である「預金・貸出・為替」業務を信託業務と兼ねています。加えて有価証券の売買やデリバティブ取引といった付随業務を行っています。
以下の表は、2016年3月末時点での三菱UFJ信託銀行の預金残高と貸出実績です(連結決算)。

項目 地域 金額
預金 国内 11兆6272億5000万円
海外 1兆5527億7700万円
貸出 国内 10兆9551億800万円
海外 1兆9295億8500万円

参考までに紹介すると、同じグループに所属する三菱東京UFJ銀行の国内における預金残高は約106兆8460億円、貸出実績は約61兆4144億1800万円です。信託銀行は銀行業務をメインに行っているのではなく、信託業務と相乗効果を狙って行っていることがわかります。

2.信託業務

三菱UFJ信託銀行 就職

信託業務には6つの業務とそれを支えるシステム業務があります。

  • ①リテール業務
  • ②法人業務
  • ③不動産業務
  • ④証券代行業務
  • ⑤受託財産業務
  • ⑥市場国際業務
  • ⑦システム業務

①リテール業務

三菱UFJ信託銀行 就職

個人顧客を対象に資産状況やニーズに合わせた商品やサービスを提供する総合コンサルティング業務を行います。

リテール幅は預金、投資商品、ローン、不動産、相続とあらゆる分野に対応しています。三菱UFJ信託銀行のリテール業務では企画推進の部署が4つ、営業の部署が6つ、事務の部署が4つあります。

②法人業務

三菱UFJ信託銀行 就職

法人顧客を対象に、顧客が抱える経営課題に対する最適なソリューションを提供します。三菱UFJ信託銀行は上場を目指す企業から大企業と幅広い顧客を抱えています。ファイナンス業務を軸に「不動産」「年金」「証券代行」といった信託業務を組み合わせたサービスを提供できることが信託銀行の強みになります。

三菱UFJ信託銀行はRM(Relationship Manager)と呼ばれる法人営業担当者とPO(Product Officer)と呼ばれるソリューション提案の専門家集団を持ち、信託バンキングを担っています。

③不動産業務

三菱UFJ信託銀行 就職

不動産業務には大きく分けて「営業」「不動産受託・管理」の2種類あります。不動産業務は金融業界の中でも信託銀行にしか取り扱えない特殊な業務です。

【営業】

不動産の売買や賃貸借を仲介することが主な業務です。顧客は法人や投資家、デベロッパーなど幅広いです。単なる仲介はせず、戦略的な不動産の売買や賃貸借を提案し、顧客の経営指標の改善につながるコンサルティングを行います。

【不動産受託・管理】

不動産信託、J-REIT(不動産投資信託)などの管理業務を行います。受託した不動産の管理・運用や入出金の事務・決算、J-REITの運用事務など不動産に関連した業務を幅広く行います。

三菱UFJ信託銀行の不動産業務には企画推進の部署は1つ、営業の部署は2つ、管理・事務の部署は2つあります。

④証券代行業務

三菱UFJ信託銀行 就職

証券代行業務には大きく分けて「証券代行営業」「証券代行維持」の2種類あります。受託している上場企業数は約1600社あります。これは上場企業全体の約40%に相当します。また、管理を任せられている株主数は約2200万人です。

【証券代行営業】

顧客の資本政策の相談窓口として、顧客と連絡をとり企業価値の向上させる業務を通して、株主や投資家との良好な関係性を構築することを目指します。株主総会が円滑に進むように運営を代行するがあります。

近年では新規株式公開を目指す企業やM&Aに対する買収防衛策を講じるなどのコンサルティング業務を行います。

【証券代行業務】

株主名簿管理人として多岐にわたる株式実務を担っています。具体的には、株主名簿の管理や株主総会に関する事務、配当金の計算や支払いなどです。

三菱UFJ信託銀行の証券代行業務には企画推進の部署は1つ、営業の部署は1つ、事務の部署は2つあります。

⑤受託財産業務

三菱UFJ信託銀行 就職

受託財産業務には大きく分けて「年金業務」「資産運用業務」「資産管理業務」の3種類あります。

【年金業務】

年金業務では4つの部署がカバーしています。

  1. 年金信託部
  2. 年金カスタマーサービス部
  3. 年金コンサルティング部
  4. 年金営業担当各部店

1.年金信託部

年金信託部は年金制度管理や数理計算業務といった各種契約書類を作成しています。また、厚生年金基金制度や確定給付企業年金制度などの制度管理や財政決算、再計算を行います。

企業年金制度の根幹を司る部署となっており、年金コンサルティングの専門家への登竜門として知られています。

2.年金カスタマーサービス部

年金カスタマーサービス部は厚生年金基金や確定給付企業年金向け説明会などの企画立案を行います。また、確定給付企業年金制度などの年金規約案や行政宛各種届出書の作成・申請、顧客からの事務に関する問い合わせ対応といった事務の仕事を担います。

3.年金コンサルティング部

企業年金制度の変更ニーズに対するコンサルティングを行います。また、年金負債と年金資産を総合的に管理する視点からの年金ALMについてのコンサルティングも行っています。ALMとはリスク管理手法の一種です。

4.年金営業担当各部店

年金制度、会計制度、運用などの多岐にわたる高度な専門知識を活用して、顧客が気づいていないニーズも掘り下げて、ニーズに応えていくことを担っています。

【資産運用業務】

資産運用業務では2つのポジションが重要です。

  1. PM(Portfolio Manager)
  2. FM(Fund Manager)

1.PM(Portfolio Manager)
資産運用業務で最も顧客に近いところで営業部署と連携して顧客ニーズを的確に捉えた運用提案を行う仕事になります。

具体的には、受託資産の運用に関するコンサルティングや運用提案、顧客のポートフォリオの運用管理、運用状況の解説や説明資料の作成を行います。

2.FM(Fund Manager)
国内外問わず、株式や債券の調査・分析および運用、売買の執行を行っています。まさにアナリストの仕事です。他にも日本不動産の投資商品の運用、管理、処分などを行っています。

【資産管理業務】

資産管理業務は日本マスタートラスト信託銀行に委託されています。日本マスタートラスト信託銀行は三菱UFJ信託銀行、日本生命、明治安田生命、農中信託銀行の計4社が出資してできた資産管理に特化した信託銀行です。

国内外証券の約定処理、資金決済事務、残高管理事務、債券の元利金や株式の配当金・議決権などの権利事務、顧客向けの運用状況の報告書作成、各種税金の計算などの業務を行っています。

⑥市場国際業務

三菱UFJ信託銀行 就職

世界の主要な金融市場で国債、株式をはじめとする有価証券などへの投資や円貨・外貨の必要な資金調達によって、三菱UFJ信託銀行のバランスシート・マネジメントを担う業務です。また、外国為替、デリバティブなどのビジネスを展開しています。

⑦システム業務

三菱UFJ信託銀行 就職

グループ100%子会社の三菱UFJトラストシステムと一体となってオーダーメイドのシステムにも対応しています。実際に企業年金制度などは顧客によって状況やニーズが異なるため、システムをオーダーメイドに設計している場合が多いようです。

 

三菱UFJ信託銀行の売上や利益は?

三菱UFJ信託銀行 就職

売上

三菱UFJ信託銀行の有価証券報告書(2016年3月末)によると、2012年〜2016年度の過去5年間の経常収益(売上高)、経常利益、当期純利益は以下の表のとおりです。(三菱UFJ信託銀行連結の結果)

期間(通期) 経常収益 経常利益 当期純利益
2016年 7176億7200万円 2383億8000万円 1595億8300万円
2015年 6503億2600万円 2375億7000万円 1597億7300万円
2014年 6445億7200万円 2237億5200万円 1458億7200万円
2013年 6181億3700万円 1539億3400万円 1270億6000万円
2012年 6112億5700万円 1272億7300万円 804億8800万円

金融業界はマイナス金利政策や政治リスクの影響により苦戦が続く中、三菱UFJ信託銀行は経常収益、経常利益ともに2012年度から右肩上がりで堅調に伸ばしています。過去5年間で経常収益は約1064億1500万円(約14.8%)の増加です。

有価証券報告書(2016年3月末時点)によると、2016年の増収・増益は役務取引等収支の伸びが起因していると考えられます。役務取引等収支とは、金融サービスの提供による手数料収益からサービス提供にかかった費用を差し引いた金額です。2016年では国内にて約205億円、海外にて約16億円の増加が見られました。

ここ最近では、信託業界のみならず金融業界全般が手数料収入による増収・増益を目指しています。

また、受託財産部門が前年同期比で約78億円増加しました。企業年金に加入している人数は減少しているものの、企業年金制度の1つである確定給付企業年金の加入者数の増加が背景にあると考えられます。

キャッシュフロー(CF)

三菱UFJ信託銀行連結でのキャッシュフローは以下のとおりです。(▲はマイナス)

期間(通期) 自己資本比率 キャッシュフロー(CF)
営業 投資 財務
2016年 6.91% 5兆2559億1600万円 ▲2348億2600万円 ▲158億9700万円
2015年 7.59% 4兆7414億2200万円 ▲8865億6900万円 ▲1245億2100万円
2014年 8.06% 7951億8900万円 ▲1709億3800万円 ▲1023億7900万円
2013年 7.95% 1兆1756億6700万円 ▲1兆2445億2000万円 ▲669億5200万円
2012年 5.84% 1兆3438億4400万円 ▲1兆4696億4900万円 252億9400万円

三菱UFJ信託銀行の自己資本比率は改善の傾向にありましたが、2014年を境に自己資本比率が減少傾向にあります。

競合他社を見ると、みずほ信託銀行の2016年の自己資本比率が約7.33%、三井住友信託銀行の2016年の自己資本比率が約4.55%ですので、懸念を示す必要はありませんが今後も注目すべき指標です。

各キャッシュフローは過去5年間で大きな変化が見られます。

2016年の営業キャッシュフロー(CF)は過去5年間で約4兆円増加しました。営業CFとは本業での稼ぐキャッシュ(金額)を示しています。三菱UFJ信託銀行は過去5年間で営業CFがマイナスになっていないため高い収益力を備えているといえます。

投資キャッシュフロー(CF)は過去5年間継続してマイナスを記録しています。投資CFがマイナスの場合、投資などで出て行くキャッシュが多いことを示しています。有価証券報告書によると、マイナス計上は国内外の債券投資などによるものとしています。

2014年以降、自己資本比率が減少していることから自己資本を売却していることがわかります。その影響から投資キャッシュフローのマイナス幅が2014年以降小さくなったと考えられます。

財務キャッシュフロー(CF)においても投資CFと同様、マイナスを継続的に記録しています。財務CFがマイナスの場合、借り入れよりも返済や配当金払いで外へ出るキャッシュが多い状態を表しています。返済できることや配当金払いが多いというのは企業に余裕がある状態を示しているので財務CFはマイナスのほうが良いとされています。

有価証券報告書によると、「劣後特約付借入れの増加に伴い収入が増加する一方、配当金の支払等により、158億円の支出」と記載されており、配当金支払いに力を入れたことがわかります。

2016年のキャッシュフローは営業CFがプラス、投資CFと財務CFがマイナスというケースであり、ベストパターンの実績です。

 

三菱UFJ信託銀行の平均年収、勤続年数は?

三菱UFJ信託銀行 就職

有価証券報告書によると、2012年〜2016年の過去5年間の三菱UFJ信託銀行単体の社員データは以下の表のとおりです。

期間(通期) 平均年収 平均勤続年数 平均年齢 社員数
2016年 872万8000円 15.6年 42.9歳 6963人
2015年 868万1000円 16.6年 41.4歳 6879人
2014年 827万円 16.2年 41.0歳 6889人
2013年 817万3000円 15.8年 40.8歳 6999人
2012年 806万2000円 15.5年 40.6歳 7090人

三菱UFJ信託銀行は過去5年間で社員の平均年収を約66万6000円(約8%)増やしました。収益・利益の増加基調にあわせて、社員の平均年収も伸びていると考えられます。参考までに、競合他社である三井住友信託銀行は過去5年間で平均年収を35万6000円減らしており、2016年の平均年収は722万円でした。平均勤続年数、社員数は横ばいで、平均年齢は微増の傾向にあります。

社員数が微減傾向であるのに対して平均年齢は微増傾向ですので、ここ5年間はわずかながら若手ビジネスパーソンが離職していると考えられます。一方で2016年は社員数と平均年齢が増加、平均勤続年数が減少しており、中途採用があったと考えられます。

以下の表はセグメント別の社員数です。(単体データ)

セグメントの名称 従業員数
リテール部門 2923人
法人ビジネス部門 1545人
受託財産部門 1075人
市場国際部門 713人
その他 707人
合計 6963人

以上の表から、リテール部門に社員を重点的に配置していることがわかります。そのうち臨時社員数が1104人いて、構成は3分の1を占めています。法人ビジネス部門とは「法人部門」「不動産部門」「証券代行部門」の3部門を統合した部門です。

 

三菱UFJ信託銀行の現状分析や研究開発、課題は?

主要事業の現状分析

三菱UFJ信託銀行 就職

三菱UFJ信託銀行は6つの主要部門からなる信託業務を主要事業として行っています。

有価証券報告書によると、2016年度の信託報酬は前連結会計年度比で約44億円増加して約1040億円となりました。また、役務取引収益においても国内・海外合計で信託関連業務及び投資信託委託・投資顧問業務を中心に前連結会計年度比で約369億円増加して約2619億円となりました。

以上により、信託事業は好調であるといえます。

 

研究開発活動

三菱UFJ信託銀行 就職

有価証券報告書によると、研究開発活動の項目には「該当事項はありません」との記載があります。競合他社である三井住友信託銀行、みずほ信託銀行においても該当事項はありません。信託業界では一般的なことだとわかります。

ただ、三菱UFJ信託銀行は日本初の金融工学に特化した民間研究所の三菱UFJトラスト投資工学研究所(MTEC)を抱えています。MTECは有数の学識研究者を顧問として迎えており、最新の投資理論、数学、統計学、オペレーションズ・リサーチ、企業財務などの理論を駆使して資産運用モデル、リスク管理モデルなどの構築に取り組んでいます。これらのモデルは実際に三菱UFJ信託銀行で活用されています。

また、持ち株会社である三菱UFJフィナンシャル・グループが他の企業や研究機関などと共同でフィンテックに関する研究開発を積極的に行っています。三菱UFJ信託銀行は研究開発を持ち株会社や子会社に委託して、銀行業務及び信託業務に専念しているといえます。

 

対処すべき課題と対策

三菱UFJ信託銀行 就職

有価証券報告書によると、三菱UFJ信託銀行が置かれた環境は中国経済の先行き懸念などを背景に株価が世界的に下落する場面が見られたほか、原油などの資源価格の低迷が続く不透明な事業環境であることを指摘しています。

このような状況下で、三菱UFJ信託銀行はMUFGグループ共通の事業戦略に加えて以下の3つを実行していくとしています。

  1. 「Best Trust Bank for You」の実現
  2. 「三菱UFJ信託銀行のFiduciary Duty」の浸透
  3. 「三菱UFJ信託銀行コーポレート・ガバナンス方針」の推進

1.「Best Trust Bank for You」の実現

「Best Trust Bank for You」はすべてのステークホルダーから「Best」と評価される信託銀行を目指すとして掲げたものです。2015年4月から3年間を計画期間とする中期経営計画となっています。その実現のために基本方針を以下の3つ打ち立てました。

  • ①お客様からの評価向上・支持拡大
  • ②新商品・新マーケットへの展開
  • ③効率的業務運営

超低金利時代にあたって個人・法人問わずに顧客の資産運用ニーズは複雑化・多様化している中、三菱UFJ信託銀行が蓄積してきた資産運用実績・ノウハウを駆使して、顧客ニーズに応える新しい運用商品の提供や、グローバル規模での資産運用・資産管理サービス体制の構築に力を注いでいくとしています。

実際に、2016年4月には米国のファンド管理会社であるCapital AnalyticsⅡを子会社化し、資産管理サービスのラインナップを拡充し、世界第5位の規模になりました。

2.「三菱UFJ信託銀行のFiduciary Duty」の浸透

社員に求められる思考・行動様式です。相手から信頼を託され、代わりに専門性の高いサービスを提供する人をフィデューシャリー(Fiduciary)といいます。

フィデューシャリーとして社員は以下の3つを基本として行動し、高めるとしています。

  • ①「人」としての力・人間性
  • ②専門性・プロフェッショナリズム
  • ③お客さまの最適・最善のために行動する力

3.「三菱UFJ信託銀行コーポレート・ガバナンス方針」の推進

2015年9月に制定されました。三菱UFJ信託銀行は三菱UFJフィナンシャル・グループの中核企業として子会社の経営管理を行い、グループ全体の企業価値を高めていくとしています。また、以下の観点から監査等委員会設置会社を設置しています。

  • ①重要な業務執行の決定を取締役会から取締役社長へと大幅委任
  • ②取締役会および監査等委員会が連携し、効率的かつ実効性の高いコーポレート・ガバナンス態勢の構築
  • ③より一層の説明責任を果たしうるコーポレート・ガバナンス態勢の実現
  • ④執行役員制度の導入

①重要な業務執行の決定を取締役会から取締役社長へと大幅委任

決定権を取締役社長へ委任したことで業務執行の機動性を高めるとともに、監査等委員である取締役が取締役会決議に参加することで実効性のある経営監督態勢を構築することが期待されます。監査等委員は10人で構成されます。

④執行役員制度の導入

業務執行態勢の強化と責任体制の明確化の観点から導入されました。

 

三菱UFJ信託銀行の株価や時価総額の推移は?

三菱UFJ信託銀行 就職

三菱UFJ信託銀行の株価の公表はなく、持ち株会社である三菱UFJフィナンシャル・グループが上場しています。三菱UFJ信託銀行の発行済株式全てを持ち株会社の三菱UFJフィナンシャル・グループが保有しています。発行済株式総数に対する所有株式数の割合は100%です。

参考までに、三菱UFJフィナンシャル・グループの株式情報を記載します。

ヤフーファイナンスによると、2016年11月1日時点の三菱UFJフィナンシャル・グループの株式情報は以下のとおりです。

株価:547円
上場市場:東京証券取引所市場第一部、名古屋証券取引所市場第一部、ニューヨーク証券取引所
発行済株式総数:141億6885万3820株

三菱UFJフィナンシャル・グループの株価と時価総額(年度の最高値で換算)の推移は以下の表の通りです。

年度 最高値 最安値 時価総額
2016年 936.8円 431.9円 13兆2733億8200万円
2015年 811.0円 523.0円 11兆4909億4000万円
2014年 750円 515円 10兆6230億2100万円
2013年 592円 328円 8兆4774億5620万円
2012年 448円 318円 6兆4129億3490万円

三菱UFJフィナンシャル・グループの株価は過去5年間継続して最高値を更新して上昇傾向にありますが、2015年6月の936.8円を境に下落しており、現在500円台で推移しています。ただ、2011年に記録した最安値の318円から株価を3倍に上げることができることを示しています。今後の値動きに注目です。

 

三菱UFJ信託銀行の創業者と歴史は?社長は?

創業者と歴史

三菱UFJ信託銀行 就職
三菱UFJ信託銀行は三菱信託と川崎信託(後の日本信託銀行)のルーツを持っています。両行は1927年に設立されました。

三菱信託の創業者は岩崎小彌太(いわさきこやた)氏です。岩崎小彌太氏は三菱合資会社を事業ごとに分社化した際に三菱信託を設立します。他に発足させた会社に三菱造船(現在:三菱重工業)、三菱商事、三菱銀行(現在:三菱東京UFJ銀行)のグループ御三家に加え、三菱地所などがあります。現在の三菱グループ各社の基礎を創ったのが三菱合資会社の4代目社長であった岩崎小彌太氏といえます。

川崎信託の創業者は東京川崎財閥の創始者である川崎八右衛門(かわさきはちえもん)氏です。川崎信託は東京川崎財閥の信託部門として設立されます。川崎家は水戸藩第二藩主光圀の時代にとりたてられた名門であり、廻船事業を家業としていました。他に川崎八右衛門氏は北海道開拓や鉱山経営に従事します。

両行は戦後になると、復興期を支える銀行として「貸付信託」を導入して、機関産業向けに長期資金を安定的に供給し、個人の顧客向けには信託を長期貯蓄手段として提供していきました。1960年以降、日本の高度経済成長期に伴って変化する資産形成のニーズに対応するために、年金信託や公益信託、土地信託などの新たなサービスを提供していきます。

2001年に三菱信託銀行と日本信託銀行が合併したことにより三菱信託銀行が誕生しました。また、2002年にUFJ信託銀行が設立され、2004年にUFJ信託銀行の持株会社であるUFJホールディングスが大幅な赤字を計上したことで2005年に三菱信託銀行とUFJ信託銀行が合併して三菱UFJ信託銀行が誕生し現在に至ります。

 

社長

三菱UFJ信託銀行 就職

現在、三菱UFJ信託銀行の社長は池谷幹男(いけがやみきお)氏です。

池谷氏は慶応大学経済学部を卒業後、1981年に三菱信託銀行(現在:三菱UFJ信託銀行)に入社します。池谷氏は公的年金、企業年金の運用などの受託財産部門に携わり、役員職専務を経て2016年1月22日、親会社である三菱フィナンシャル・グループの指名で4月付で社長に就任しました。同時に三菱フィナンシャル・グループ取締役代表執行役副会長にも就任しています。

2016年9月27日時点で役員数は31人います。そのうち女性役員はいません。

副社長は受託財産部門長の岡本純一(おかもとじゅんいち)氏と人事部(CHRO)、 社員相談室、 経営管理部(CRO兼 CDO)、コンプライアンス統括部(CCO兼CLO)の成瀬浩士(なるせひろし)氏の2人です。

三菱UFJ信託銀行は受託財産部門への配属がキャリアステップに影響をおよぼす可能性が高いと推測されます。

 

三菱UFJ信託銀行の新卒採用は?

三菱UFJ信託銀行 就職

三菱UFJ信託銀行の公式採用ホームページによると、三菱UFJ信託銀行の募集職種・募集要項は以下の表のとおりです。

募集職種 総合職 基幹職
募集コース 全国コース 地域特定コース 広域コース 地域特定コース
連居を伴う異動 あり なし あり なし
初任給 大学院了:24万円 大学院了:23万1500円 大学院了:22万1000円 大学院了:21万4600円
大学卒:20万5000円 大学卒:20万円 大学卒:20万円 大学卒:19万5000円

総合職

総合職は様々な業務経験や専門知識を積んで、将来的には経営レベルのマネジメントを担う役員や部長店長を目指す職種になります。総合職全員が頻繁に業務・部門間を移動するわけではありませんが、全体を俯瞰して見ることが求められます。

基幹職

一定の領域を専門分野として位置づけ、その専門分野の管理職を目指す職種になります。本人の適性や希望を考慮して、業務・部門間を移動することもあります。

以下の表は、総合職・基幹職共通の募集要項です。

項目 内容
業務内容 リテール業務、法人業務、不動産業務、証券代行業務、受託資産業務、市場国際業務
勤務条件 8時50分〜17時10分(うち休憩1時間)
休日休暇 完全週休2日制、祝日年末年始、年次有給休暇(初年度12日、最高20日)、
5営業日連続休暇(上期・下期各1回)、勤続満15年の1ヵ月休暇、産前産後休業、
育児休業、慶弔休暇
賞与 年2回
社会保険 雇用保険、労災保険、健康保険、厚生年金
福利厚生 社宅・独身寮制度、従業員持株制度、財形貯蓄制度など
対象 学部・学科は不問

総合職全国コースでの採用で大学卒の場合、賞与を1ヶ月分と仮定すると初年度の年収は約287万円です。入行して2年目から年収が300万円以上になる可能性があります。関連記事にまとめた通り、20代前半で300万円以上を稼ぐ人は上位50%以内です。

 

三菱UFJ信託銀行の転職は?

shutterstock_104071613

三菱UFJ信託銀行の採用ホームページによると、以下の2つの募集があります。

  1. リ・チャレンジプラン(元社員向け)
  2. 関連会社採用

1.リ・チャレンジプラン(元社員向け)

元社員だった方で三菱UFJ信託銀行に復帰したい時に利用できる募集制度です。リ・チャレンジプラン専用の採用サイトを閲覧するには名前とパスワードが必要であるため詳細は不明です。

2.関連会社採用

2016年11月現在、関連会社1社の募集があります。以下の会社です。

  • 三菱UFJトラスト投資工学研究所

三菱UFJ信託銀行の「運用部門」や「リスク管理部門」やMUFGグループ会社が行う「株式、債券の運用」「デリバティブのプライシング」「市場リスクや信用リスクの管理」の業務に対して、最新の投資理論や金融工学の知識・技術を駆使して、定量的なソリューションを提供しています。

募集職種は以下のとおりです。

  • 研究員
  • ファイナンシャル・エンジニア

研究員

資産運用、リスク管理に関わる最新理論の研究とモデル開発金融工学分野での各種コンサルテーションを行います。

ファイナンス、確率・統計、計量分析等、金融工学に必要な基礎知識を持ち、プログラミングの素養のある人が求められています。

ファイナンシャル・エンジニア

資産運用モデル、リスク管理モデルのシステム開発・コンサルテーションといった業務や金融データベースの構築を行います。

Windowsでのシステム開発経験があることが必須であり、統計処理、数値計算、数理計画法などの素養のある方や株式、債券、財務などの分析・評価、データ管理、システム開発、データベース構築等の経験のある方が望ましいとされています。

 

さらなる飛躍のために

shutterstock_339685646

三菱UFJ信託銀行を取り巻く環境は数年単位で変化しています。欧米は政治リスクに影響を受け、中国や新興国経済の成長スピードは鈍化しており、世界経済は現在、不安定な状態です。

国内においても政府・日銀が掲げた物価の上昇は達成できず、消費も冷え込んだままです。今後の経済の見通しに不透明感が強く、事業環境はとりわけ厳しいといえます。

ただ、三菱UFJ信託銀行はこうした事業環境の中で増収・増益を達成し続けてきました。すなわち信託業界は不況の波に押されて伸びる業界と考えられています。銀行業を専門とする三菱東京UFJ銀行は苦戦を強いられているため、国内最大の金融グループであるMUFGグループの中でも存在感を高めています。

三菱UFJ信託銀行がさらに増収・増益を確保していくには事業環境を適切に見極め、中期経営計画を実行に移し、信託銀行ならではの多種多様な金融サービスを迅速に行うことが大切になると考えられます。社長の池谷幹男氏の経営手腕に注目です。

あわせて読みたい

カテゴリー