20代で読んでおくべき本「No. 1理論」書評

この記事は書評に関する寄稿記事です。40代ビジネスパーソンの方より頂いた、40代目線から見た20代のうちに読んでおくべき本の書評をもとに構成しています。今回は「NO.1理論」についてまとめました。人は潜在意識に基づいた行動をするといわれています。その潜在意識を壊すことができれば、できないこともできるようになるかもしれません。

NO.1理論ってどんな本?

この本は経営者は経営者やビジネスマンの能力開発指導を行う西田文郎氏の著書です。大脳生理学と心理学を利用して脳の機能にアプローチする方法で人の能力を最大限に引き出すという方法で、多くの企業で社員教育を行い成果をあげています。

この本で伝えているのは脳にインプットされた過去のマイナスな思考や感情をプラスに変えるための方法です。その大元になるのが日々感謝することだと言っています。

この著書をオススメする理由は2つあります。1つは自分自身の現状を振り返り、また未来の目標設定ができること。そしてもう1つは多くの企業で採用されているため、経営者と話す場面で話のネタになることです。

 

行動は潜在意識に支配される

よく言われていることですが、人の行動は潜在意識に支配されています。この本でも出てくるのですが、例えば東大出身の親を持つ東大生が多い理由は、親と同じ大学入ることは難しくない、当たり前だと考える傾向にあるからだと言います。

つまりできる子とできない子の違いは知能指数でも遺伝でもなく、頭の中にある思いだけだと言います。

当たり前だと思っている時点ですでに「できる」というイメージを持っていて、さらにワクワクという感情も生まれてくる。これが成功者の脳の働きだとしています。成功したからワクワクするのではなく、ワクワクしながら成功するというのがポイントです。

 

イメージを壊す

人は潜在意識の枠のなかで動いていて、それはまわりの環境や経験によって自然と作られてしまいます。その枠を「できる」とイメージして壊すことができるかどうか。それにはその目標にワクワクしているかどうかが大切だと説いています。

その目標設定の仕方を「3−1方式」と呼んでいます。3年後の自分をイメージし、1年後にはそのために何を達成するべきか。さらに2年後には1年後の目標を達成し、さらに3年後の自分の姿に近づくための目標を設定します。

将来の自分から今の自分を見ることができるかどうかが鍵だとしています。未来から見たとき、いまの困難が成功へのプロセスの1つとして受け止められるようになるからです。これがプラス思考で考えられている証です。

 

失敗をプラスに変える

何かを進めていくときは失敗がつきものですが、それをプラスに変えていけるのは自分がワクワクする未来から今の姿を反省するからです。

成功できない人ほど努力をしていると言っています。つまり努力を努力と感じている時点でダメなのです。素晴らしい未来、つまりワクワクするから自然とやってしまうという状態にならなければ成功しないのです。

 

ツキは他人が運んでくる

頭をプラスのイメージにするためにツイている人と付き合いなさいとも言っています。

「ツキの原則」として3つあげています。

  • ツキは他人が運んできてくれる
  • ついている人と付き合う
  • ツキのない人は絶対に避ける

そんな信心深い話と懐疑的になるかもしれませんが、目標向かっているときには説明がつかないことが起こるものです。

どうしても目標数字を達成したいけど締め日まであと3日しかない!どうしよう!そんなときにたまたま検討中だったクライアントから電話がかかってきて契約に至ったりした経験はないでしょうか。

これがツキです。自分がツイているというより、西田氏が言うように、ツキは他人が運んできてくれるものです。

こうして失敗しても未来から見てプラスと捉え、前に進む毎日を過ごし、徹底的に目標を簡単に達成してしまう脳に変えていきます。

 

究極のプラス思考

究極のプラス思考は感謝することだと言っています。感謝するということはまわりで起こることすべてが自分のためにあるという心持ちから来るものです。

人からひどいことを言われた。失敗した。一見マイナスなことですがそれが起きるには原因があります。それは自分です。まわりで起こることすべて自分の鏡だと言います。何か理由があって起きているのです。そう思えたときに初めて感謝できます。

最初は受け止められないかもしれませんが、徐々に思考が変わってくると嫌なことが起こった瞬間、ありがたいという感情が生まれてきます。そんな毎日の積み重ねが成功を生みます。

この著者の西田氏は西田塾という経営塾を主催していて、その会員が何千人もいるそうです。ここにどっぷりハマるくらいならもっと働けと言いたいところですが、経営者は孤独で何かにすがりたいものです。

経営者の悩みは3つだと言います。売り上げ、資金繰り、そして人材です。最後の人材育成に西田氏は多大な功績を残しているので、この本を読んで興味が出たらセミナーを聞いてみてはいかがでしょうか。

 

努力してもうまくいくわけではない:編集後記

日本人は「努力すれば必ずうまく行く」と考える人が多いように思います。ただそれは正しくはないのではないでしょうか。柔道漫画「帯をギュッとね!」には、以下のようなセリフがあります。

「オレは勝つために自分から苦しまなくちゃならないと思い込んでいたんだ」「でも、それは苦しんだ代償として勝たせてほしいという甘えた考えだ」出典:帯をギュッとね!

厳しい練習をした方が結果が出ると考えているメンバーが、楽しく練習したいというメンバーから考えを伝えられたときの発言です。

「努力=苦しいこと」をしたんだから勝たせてくれ、という甘えが「努力すれば必ずうまくいく」という考えを産んだように思います。

経済フロントラインによれば、元陸上選手の為末大さんは現役時代に成績が伸び悩んだ時期に「努力は夢中に勝てない」と感じたといいます。そこに気づいた為末さんは、純粋に走ることを楽しむようにになり、再びメダリストになることができました。

サッカーで世界最高峰のクラブチームであるFCバルセロナで10番を背負っていたロナウジーニョ選手は、試合中でも笑顔でプレーしていました。

努力を努力と思わず、プラス思考で捉えることができれば、その分野で一流になれるかもしれませんね。

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