2016年卒の新卒就活スケジュールは?経団連とは?選考は8月開始だった?

この記事の結論は、「就活の後ろ倒しによって就活が長期化し、学業に専念する時間が減った学生もいる。経団連が決めたスケジュールで就活をしないという選択肢もある」です。新卒採用のスケジュールは、2016年卒採用から後ろ倒しになりました。この記事では、2016年卒の就活スケジュールはどのように実施されたのかの詳細や経団連についてまとめました。

 

2016年卒の就活スケジュールはどう変わった?

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2015年卒の新卒採用までは3年生の12月に就活(=企業の採用広報)が解禁し、翌年4月頃から選考や内定出しがはじまるというスケジュールでした。

対して2016年卒の新卒採用は3年生の3月に解禁し、選考や内定出しは翌年8月からとなったのです。背景には「就活が長期化するのを防ぎ、学生が勉強に集中する時間を増やしたい」という理由がありました。スケジュール後ろ倒しには、経団連の意向が反映されています。

 

就活のスケジュール変更に影響力がある経団連とは?

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スケジュールの変更には経団連という団体が大きな影響力を持っています。

経団連とは「日本経済団体連合会」が正式名称の一般社団法人です。日本の約1300社ほどの会員企業で構成される組織であり、経済界の意見を取りまとめて政府にはたらきかける役割を担っています。

2015年11月現在、経団連の会長は東レ相談役最高顧問の榊原定征氏が務めています。副会長はアサヒグループホールディングス・東京海上日動火災保険・新日鐵住金の相談役、トヨタ自動車・日立製作所・JXホールディングス・野村證券・日本生命保険・三菱東京UFJ銀行・三井物産・日本郵船の会長、日本電信電話(NTT)・三菱重工業・住友化学の社長という、名だたる大企業の重役が務めています。

もちろん新しい企業や中堅・中小企業のなかにも経団連に加盟している企業はありますが、経団連は伝統的な大企業が中心となって構成している組織なのです。

 

就活のスケジュール、2016年卒はどうだった?

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3年生の3月に企業の採用広報が開始し、選考や内定出しが8月からとなった2016年卒の新卒採用スケジュールはどうだったのでしょうか。後ろ倒しによって実現したかった「就活の長期化を防ぐ」「学生が勉強に集中する時間を増やしたい」という目的は達成できたのでしょうか。

 

インターンシップ

3年生の夏休みにあたる8月や9月からインターンシップを開始するのが主流となりました。また、スケジュールの後ろ倒しの影響で、秋や冬に参加できるインターンが増加しました。学生の参加機会が増えたこと自体は良いことですが、「就活の長期化を防ぐ」という目的を掲げているにも関わらず、実質的な就活の開始時期はこれまでと変わりませんでした。

 

自己分析、業界研究、企業研究

3年生の3月に採用情報が公開されるまでに自己分析、業界研究、企業研究を済ませておくのが理想的なスケジュールでした。3月にエントリー解禁のタイミングでスムーズな動き出しができるからです。ただ、企業研究は企業説明会に参加し、多くの情報を得ることで進みます。同業界の企業説明会に複数参加することで業界構造がみえて、業界研究に繋がるのも事実です。就活の解禁が後ろ倒しになったことで、実質的に業界研究や企業研究をする時間は短くなりました。

 

就職ナビのスタート

就職ナビサイトのスタートは3年生の3月1日からでした。ただ、インターンシップの情報提供開始は3年生の6月にはじまります。就活をはやくはじめる学生は、実質的に3年生の6月に開始していることになります。

 

企業説明会

就活広報の解禁は3月からなので、企業説明会を3月中旬〜4月頃にスタートする企業が増えました。ただそれ以前に、業界研究会という名前で「実質的な企業説明会」を開催する企業も増えました。就活広報の解禁は3月になったものの、学生との接点ははやくからとりたいという企業側の考え方は例年と変わりませんでした。「業界研究会と企業説明会は違うの?両方出席するほうがいいの?」というように混乱をする学生が増えました。

 

エントリー開始

エントリー開始スケジュールは企業によって違いがありますが、5〜6月頃でした。エントリー開始の具体的は行動は、エントリーシートを提出することです。大量のエントリーが見込まれて選考に時間がかかる人気企業のなかには、エントリー受付期間を短くする企業もありました。この観点でもスケジュールの後ろ倒しは学生にとって不便を招きました。

 

選考

経団連の倫理協定上、選考は8月から開始です。このスケジュールは経団連の指針に賛同している企業にのみ適応されます。賛同している企業の中でも実際にはそれまでに選考を行い、誰に内定を出すかを決めている企業もあるといわれています。リクルートキャリアの発表によると、2015年8月1日の内定率は64.4%でした。経団連が定めた選考開始当日にも関わらず、100人に64人はすでに1つ以上の内定を獲得していたことになります。

 

内定承諾

選考は後ろ倒しになりましたが、内定式は10月1日に実施する企業もあり、はやい人では内定承諾はそれまでにしなければいけないスケジュールは変わりませんでした。「オワハラ」という新しい問題も発生しました。

 

教科書とおりに就活をしない選択肢もある

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今後就活を控えている学生におすすめの行動は

経団連が決めたスケジュールで就活をしないこと」です。

2016年卒の就活スケジュールの場合、長い人では3年生の6月から4年生の9月までの15ヶ月間、就職活動をすることになります。大学生活の約30%にあたる期間、就活のことを何かしら考えていることになります。

原因の1つは「経団連がイメージしている就活」と「採用現場で行われている就活」が大きく乖離していることです。2017年卒以降は、少し前倒しされる可能性がありますが、数ヶ月単位のようです。(2015年11月11日現在)

重要なことは、経団連が決めるスケジュールに関係なく、学生個人個人が「就職活動や自分のビジネスキャリアに対する自分なりの考え」を持つことです。考え方によっては、教科書通りの就活をしないという戦略もあります。

たとえば「経団連に加盟している企業には就職しない」と決めるのも1つの戦略です。ベンチャー企業であればインターンシップで成果を出せば、早々に実質的な内定をもらえることもあります。他の学生が1年以上就職活動に費やすなか、早々に卒業後の進路を決めてしまえることは大きなメリットといえます。就活をしなくて良くなった期間、学業に集中したり、卒業研究に没頭したり、インターン先での仕事に専念してビジネススキルを高めたりした方が良いと考える学生には、教科書通りに就活をしないことをおすすめします。

人が考える正解ではなく、自分が納得をいく道を選択する。誰かが決めた正解を探すのではなく自分なりの答えを決めるというスタンスが、キャリア選択の入り口になる就活においては特に重要なのです。

 

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