20代におすすめの転職エージェント全15選!選び方は?そもそも使ったほうが良い?転職サイトとの違いは...
2017.3.16
2017.3.16
いつもご覧いただきましてありがとうございます。BraveAnswer編集部です。
フローは英語で「流れ」を意味します。
経済では一定期間に流動する値の合計を表します。
例えば、
となります。
「流れ」という直訳だと、「1000円/月」がどう変化したかを表していると勘違いしがちなので注意が必要です。
「一定期間」における流れの「合計」であることを意識してください。
フローにはどのような指標があるのでしょうか。
家計を例にとって考えてみましょう。
家計においては以下のような指標があります。
【流入する資金(収入)】
【流出する資金(支出)】
「貯蓄」は一見すると蓄積を意味するストックに分類されるように思えますが、新たに行った貯蓄は一定期間内の変化なのでフローに該当します。
銀行口座に入っている金額はストックです。
同じ「貯蓄」という言葉でも、文脈によってフローとストックを区別する必要があります。
ストックは英語で「蓄積」を意味します。経済では一定時点での値を表します。
例えば年末に通帳を見て100万円の残高があれば、ストックは100万円となります。
「蓄積」という言葉を文字通りにとらえると、預金が毎月1万円ずつ減った年にはストックが「1万円×12ヶ月=12万円」のマイナスになるように思えるかも知れませんが、ストックは一定時点での「結果」を表しています。
上記した変化はストックではなくフローに分類されます。
ストックもフローと同様に家計を例にとってご説明します。
ストックとなる指標は以下の通りです。
一般的に「資産」と考えられているものの多くがストックに該当します。
ストックの増減はフローによって把握することができます。
フローがプラスであればストックが増加し、マイナスであればストックは減少します。
これまでにまとめたように、フローは一定期間内の変化、ストックはある時点における量です。
フローは特定期間における努力の成果と理解できます。
これに対してストックは現在までの努力の結果、積み上げてきたものです。
身近な例として資産額でストックとフローの違いを解説します。
Aさんは、親から受け継いだ遺産が1億円あります。
高額の遺産を相続したために、仕事を辞めて毎年500万円ずつ資産を取り崩していきます。
一方で、就職したばかりのBさんは年収500万円の仕事をコンスタントに続け、毎年100万円ずつ貯金しています。
最初の時点で
とします。
10年後のストックは
となります。
ストックだけ見れば、Aさんのほうが多くの資産を保有していることになります。
ただ10年間の収支フローをチェックすると、
です。
経済面だけに注目した場合、仮に経済的に安定したいと考える人がAさんとBさんの2人から結婚相手を選ぶとすればどちらを選ぶべきでしょうか。
フローとストックの観点から考えてみましょう。
高齢でもうあまり余命が長くないなら、資産(ストック)が多く1年当たりに使える金額が大きいAさんを選ぶのが得策です。
一方で、まだ若く余命が長いのであればフローの観点でより高く評価できるBさんを選ぶべきです。
このように、ストックとフローのどちらに注目するかによって評価が変わることがあります。
投資をする際に注目すべきはどちらの指標なのでしょうか。
長期的にリスクの少ない投資をするならストックを重視したほうがいい場合が多いです。
株式投資を例にとると、ストックには企業の利益剰余金や現金同等物などがあります。
これらの金額が多ければ、倒産リスクが少なく、配当等の株主還元も安定的に行われやすくなります。一方で負債が多い場合は注意が必要です。
中期や短期で利益を狙うならストックはあまり重視する必要はありません。
次期の業績が上向くかどうかを一定期間の売上高等のフローでチェックしたほうが利益に繋げやすいです。
業績上昇が報じられれば株価は上昇する傾向がありますから、フローを見て業績が右肩上がりになっている銘柄を探してみてください。
ストックとフローは両者ともに投資に役立ちます。
ただ若手ビジネスパーソンには比較的長期の投資がしやすいことを考えると、若手にはストック重視の投資がより適しているといえます。
一時的に資産額が減ってしまっても、しっかりしたストックがあれば持ち直しが期待できます。
ここでは株式投資を例にとって示しましたが、その他の投資を行う場合でも、十分なストックはリスク低減に役立つと考えておいてください。
フローは一定期間の変化、ストックは一時点での結果を表しています。
フローがプラスかマイナスかを見れば、ストックの増減を確認することができます。
フローとストックの考え方は投資にも活用できますが、就職や転職の際の企業の経営状況の判断などにも使えます。
フローとストックを理解して、様々なシーンに役立ててください。