20代で読んでおくべき本「こころに響く小さな5つの物語」書評

この記事は書評に関する寄稿記事です。40代ビジネスパーソンの方より頂いた、40代目線から見た20代のうちに読んでおくべき本の書評をもとに構成しています。今回は「心に響く小さな5つの物語」についてまとめました。5つの物語を通して、どのように生きていけばいいか、道しるべを与えてくれる本です。もちろん人によって学ぶものは違います。この記事では学びの1例を示しています。

心に響く小さな5つの物語ってどんな本?

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人としてどう生きていくか。何を大切にしなければいけないか。そんな人間学を学ぶ一冊です。

成長していく過程で、20代ぐらいまでは与えられる幸せを感じることが大切だと言われます。そして結婚して家族を持つことや仕事で部下が入ってくる時期になると、今度は与える時期になると言います。

これまでたくさん与えられた人ほど何か返したいという思いが強くなるそうです。ですから目上の人たちは目下の人たちにたくさん愛情を注いでたくさん与え続けることが大切です。

 

担任の先生と少年の物語

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この本はタイトル通り5つの物語が語られています。その中に、たった1年間だけ共に過ごした担任の先生と少年の物語があります。そこにはそのたった1年の縁を生かし、与え続けた先生と与えられ続けた生徒の物語が描かれています。

家族の不幸を少年が襲い、そこで出会った先生との縁に無限の光を感じた少年。その縁を拠り所に少年はそれからの人生を生きることができたという内容です。

少年の変化をたまたまではあるのですが感じ取った先生。そして先生に無限の可能性を感じついていった生徒。教師に携わる人はもちろん、一般企業に働く人たちにも何かを感じとって欲しい物語です。

 

物語に学ぶ上司の役割

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恩師に言われた今でも心に残る言葉。そんな救われた経験が誰しもあるのではないでしょうか。とりわけ子供の頃は学校という狭い空間しか目に入らないため、視野が狭くなっています。そこでの先生が語る一言というのは、生徒に対する影響度が計り知れなほど大きなものになります。

また子供と家族との時間は実は限られていて、1番一緒にいられるのは幼稚園、保育園に入る前です。それ以降は学校であったり、習い事であったり、また社会人になれば会社であったりと何らかの集団に属します。

だからこそ、集団の環境をどれだけ良くするかが目上の人の役割です。特に20代30代の人に感じて欲しいのは上司の立ち振る舞いです。自分の職場にこんな先輩になりたいと思える人がいるでしょうか。

今回取り上げた物語のように、目上の人が話す何気ない一言や何気ない出会いが人に大きな勇気を与えることがあります。それが人生を変えることにつながることもあります。逆にその一言が後輩を絶望の淵に追いやることもあります。

いま若手でもいずれ自分が管理職になり人に指示したり、また部下の悩みを聞いたりする立場になります。そのときに自分だったらこうしようというモデルケースを今のうちに学んでおくのがいいでしょう。

仕事は1人で進めていくものもありますが、世の中に大きな影響を残す仕事というのは大人数でやるものです。そのとき部下に対して愛情を持って接することができるかが上司の役割です。

 

イチローの物語

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今回ご紹介したこの本には他にも「夢を実現する」というタイトルで、大リーガーのイチロー選手が小学校5年生のときに書いた作文があります。いたるところで取り上げられているので読んだことがある人も多いのではないでしょうか。

内容を要約すると、以下のようになります。すごいところは、プロ野球選手になるために必要なことを小学校の段階で具体的に考えていることです。

夢は一流のプロ野球選手になることで、その夢を実現するためには学生時代から活躍してドラフトで選ばれる必要がある。そのために練習し、友達と遊ぶ時間もなかったが惜しくはない。全国大会で他の選手をみたけど成績も自分が一番だと思う。この調子で野球を続ければきっとプロ野球選手になれるのでそのときはお世話になった人を試合に招待したい。

大人の印象です。自分のことを客観的に見ることができています。そして親御さんの影響なのでしょうか、お世話になった人を招待したいとまで書いています。

夢を語るときにはその方法まで具体的に持っていなければただの妄想にすぎません。どうやったらその夢が実現できるのか。そのために何が必要なのか。論理的に淡々と語られています。

 

物語に学ぶ子供の可能性

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いまでこそ働く年齢は20代になってからですが、昔は今でいう小学生で働き始める子供がたくさんいたと言います。ですから今よりも大人びた子供がたくさんいました。早くから社会に出て大人たちに揉まれているので、仕事には何が必要で何が必要でないか、その要諦を学ぶには1番いいそうです。

この作文を読んで5年生でこんな文章が書けるんだと驚いた人が結構います。しかしそれは子供がもつ計り知れない可能性をある意味閉ざし「子供」とはこういうものといったバイアスがかかっているからです。

小学生の高学年になれば自分で考えて学ぶこともできるようになっています。子供を子供扱いせず、早い段階で1人の大人として接することが子供の成長には欠かせないのではないでしょうか。

 

若手にとっての上司、上司にとっての若手:編集後記

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上司は、20代の若手ビジネスパーソンにとって重要な存在です。今後の成長は上司に影響されると行っても過言ではありません。

にも関わらず、就職活動の際にOBOG訪問など、実際に働く人を知らずに企業を決めてしまう人が多いように感じます。この記事の編集者が就職活動をしていた際にも、OBOG訪問を行わない就活生がいました。

インターンや会社説明会では聞けないような話を1対1ですることで初めて分かることもあります。ついていきたいと思える上司の存在は、メンタルの意味でもスキルの意味でも大切です。

上司の人は、そんな若手ビジネスパーソンに対して先入観やバイアスを外して評価することが大事です。「子供を子供扱いせず、早い段階で1人の大人として接すること」でより成長させることができるのではないでしょうか。

この記事を読んで心に響く5つの物語を読みたくなった人は、ぜひ手にとって見てくださいね。


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