地方テレビ局で働くリアル②年収や待遇、働き方や生活は?

いつもご覧いただきましてありがとうございます。BraveAnswer編集部です。この記事はキャリアについての寄稿記事です。地方テレビ局に勤務されていた経験を持つAさんより頂いた、キャリア体験談を基に構成しています。2記事目の今回は、地方テレビ局で働く人の年収や待遇、働き方や生活についてのお話です。地方テレビ局で働く人の給与、東京や大阪の支社に異動した人の生活などが詳細に語られています。「地方テレビ局で働くリアル①」と併せてご覧ください。

給料は地元の景気や物価による

地方テレビ局 年収

東京支社に移動した地方局の職員たちは、自分たちの給料の低さに愕然としますそれはなぜだと思いますか?地方局を待遇面から見てみましょう。

地方局は東京のキーステーションテレビ局、略してキー局とは別会社です。一部キー局が株主になっているところもありますが、基本的には地元企業が出資する地元の会社なのです。そのため給与も福利厚生も地元の景気、物価に合わせたものになっています。

私がいた地元の場合、ランチに1000円を払うのはちょっと贅沢したいときという感覚でしたが、東京では当たり前ではないでしょうか。また地元にいれば結婚しない限り実家を出る理由がありませんが、東京では働き始めると一人暮らしを始めるという人が多いのに驚きました。私の地元の一番大きな駅前で(東京でいえば東京駅八重洲口みたいな所ですが)駐車場を借りても月5000円です。それでも地元の人にとってはちょっと高いなという感覚なのですが。

田舎は東京と比べて土地が安く、物価も低いので家賃や生活費といった固定費が安くすみます。こうした状況から地元企業の給与は大都市圏の大企業と比べて安いのです。地元の大企業で年収1000万円を超えるのは50代後半です。基本的に地方局も各県でばらつきがありますが、地元の水準に合わせた給与体系になっています。例えば、中規模の広島県や宮城県と比べると小規模の岩手県や秋田県の地方局の方が給料は安いです。

ただ、地元を離れて異動した際の福利厚生は手厚いです。今は景気の影響で手放してしまった放送局も多いのですが、東京に家賃がかからない社宅を設けています。社宅がなくても家賃補助という形で、ほぼ家賃全額だったり、15万円前後だったりを支援してくれます。まとめると給料は良くも悪くもなく、福利厚生は地元を離れる限りいいといったところです。

 

子供がいる家庭にとって異動は大変

地方テレビ局 年収

社員の働き方は部署によって大きく違います。放送運務に携わるマスターと呼ばれる技術部の社員は徹夜で交代制です。それ以外で遅くまで働いているのは広告枠や番組表を構成する編成部、突発事故や事件、企画や番組の制作に追われる報道・制作部といった部署の一部社員です。

ほとんどの社員は遅くても21時頃には会社を出ます。といってもダラダラと会社に残って、別に今しなくてもいい仕事をしているという印象です。こんなに楽な仕事でこれだけお給料を貰える会社は他にないと思います。

営業は1週間のうち何日かは広告代理店やスポンサーとの接待や飲み会が入っています。いわゆる飲みニケーションといわれるものです。今のご時世でお酒を飲んで仕事が決まるということは(一部ありますが)大部分はもうやらなくていいのではないかという感覚です。しかし営業部員は、こうしたお付き合いを上司から求められます。上司はそうやって育ってきたために、それ以外にやり方を知らないのです。

また営業部は東京や大阪の支社と地元を比べると、圧倒的に支社の方が楽です。地元の営業部は土日もイベントなどに駆り出されます。中古車フェアや物産展など広告出稿をもらったイベント会場に行き、スポンサーにご挨拶に行ったり、お手伝いをしたりします。一方、東京や大阪は在京のスポンサーの土日のイベントに顔を出すことは滅多にありません。あるのは広告代理店やスポンサー主催のゴルフくらいです。学生時代も地元で過ごした人は東京に友人があまりいないことが多く、同じ系列局の営業とゴルフに行ったり合コンに行ったりして東京生活を謳歌しています。

独身者にとってはいいのですが、子供がいる家庭にとっては異動は大変です。特に受験を控えていると、勉強の進み具合が東京と地元ではまったく違うので苦労しています。都内の高校に入学後、地元に異動が決まるとこれまた大変です。家族は東京に、父親は地元に逆単身赴任をしている人も多くいます。子供が高校生くらい大きいと、単身赴任して異動する人がほとんどです。

 

一般企業と比べて楽な仕事が多い

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総じてテレビ局社員の仕事は楽です。広告をいただくといっても、何もないところから広告を出してくれる会社を探すわけではありません。元から広告のニーズがある会社の予算の中で、どのくらいのシェアを得ることができるかという勝負なので、広告がいただけないということはほとんどありません。

「茹でガエル」を知っているでしょうか?冷たい水の中にいたカエルが知らないうちに温度が高くなっていることに気づかず、気づいたときにはもう手遅れで死んでいる。このような言い方をしたら申し訳ないのですが、一般企業と比べて楽に仕事をし、ある程度のお給料がもらえる会社は他にないと思います。

 

イメージと異なる地方テレビ局社員の仕事:編集後記

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今回明らかになった地方テレビ局社員の仕事や働き方は、今まで持っていたイメージとは異なる点が多々ありました

地元の営業部は懇意のスポンサーがいて穏やかに働き、大都市の支社の営業部はライバルが多く忙しそうに働いているイメージを持っていまいた。ただ実際には、地元の営業部は土日にイベントへ行きスポンサーに挨拶をして回るのに対し、大都市の支社の営業部は在京スポンサーには滅多にしない。大都市よりも地方の企業の方が、繋がりや関係性を重視しているように思えます。このように、地元の営業部の方が支社の営業部よりもかなり忙しいという、イメージとは逆の実態を知ることができました。

また、テレビ局社員は忙しく働いているイメージを持っていました。しかしAさんが「一般企業と比べて楽な仕事」と仰っていることから、一般的なイメージとは大きく離れているようです。ただ、職種によっては転勤や夜遅くまで働くこともあるため、それほど楽な仕事とは言い切れないでしょう。

次回の記事では、地方テレビ局で働く人のキャリアや将来性についてのお話をまとめてお送りします。

①人数・年齢構成・職種・仕事内容◀    ▶③キャリア・将来性

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