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外資系生命保険営業のリアル⑨辞めたから言える20代が入るべき生命保険は?

この記事はキャリアについての寄稿記事です。外資系生命保険の営業職として10年間勤務された経験を持つAさんより頂いた、キャリア体験談を基に構成しています。9記事目の今回は20代が入るべき生命保険についてのお話です。20代で生命保険に加入するメリットや辞めたから言える注意すべき保険について詳細に語られています。

保険は万一のときのお金の調達手段

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保険とは、「万一のときのお金を調達する手段の1つ」です。20代にそんな問題はないという人がほとんどだと思いますが、そんなことはありません。

自分に万一のことが起こったら、葬儀代、病院代、奨学金や車などのローン、親への仕送り、また車椅子生活になってしまったら生活費、老後の資金、結婚していれば養育費などのお金の問題は起きませんか?どれか1つでも不安に思うならば保険のことを考えた方が、他のお金の調達手段を選ぶよりも効率がいいかもしれません。

では「20代だからこれがいい!」という生命保険があるかというと、実はありません。なぜならいろんな商品があり、人それぞれ考え方が異なるからです。例えば、万一はいいから老後に備えたいという人は年金タイプのものがいいですし、車椅子が不安だという人は掛け捨ての保険料が安くて大きな保障タイプのものがいいわけです。ただ共通して言えるのは、20代のように若くして保険に入ることにはメリットがあるということです。

 

20代での保険加入にはメリットがある

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まず歳をとってから加入するよりも保険料が安くなります。これは万一が起こるリスクが低いからです。例えば、貯蓄性もあり保障期間が一生涯という終身保険があります。25歳から65歳までの40年間保険料を支払う場合と35歳から30年間保険料を支払う場合では、後者の方が支払い総額が多くなります。前者は月額1万4000円ほど、後者は2万1000円ほどと、若いときの方が総額60万円ほど安くすみます。

さらに保険料が安くすむ場合があります。それは健康状態が良好だと、保険料が値上がりする可能性が低いことです。同じ性別で同じ歳の人が同じ生命保険に加入すれば、毎月の保険料は同じです。しかし、同じ性別で同じ歳の人でも同じ健康状態とは限りません。例えば、Aさんは健康診断で何の問題もなかったとします。一方、Bさんは血圧が高かったとします。すると同じ保険料ではリスクの度合いが違うので、保険会社としてはBさんの保険料をAさんよりも高くしないと帳尻が合わないのです。このように健康状態によって何の問題もない人と比べて、最大3倍開きが出るケースがあります。若いときはその可能性が低いということです。

 

自分で情報を集め、信頼できる相談相手を探す

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また、20代で入るべき保険は前項で述べたように人それぞれなのですが、これだけはやめておけということがあります。それは会社に来る馴れ馴れしい保険のおばちゃんと、容姿端麗なセールスパーソンから保険に加入することです。特に日本社の保険に加入する際には注意が必要です。

みんながみんなそうではないのですが、日本社のセールスパーソン、セールスおばちゃんは保険の知識がほぼないといっても過言ではありません。例えば、保険金が下りたときの税金の話を振ったら、確実に訳のわからないことを言います。無礼な言い方で申し訳ないですが、不勉強を通り越しています。

保険会社は万一のときにお金を支払うことが唯一にして最大の仕事ですが、その本質的なことを忘れ、契約することだけが仕事だと思っていると言わざるを得ません。

また、商品も複雑でわかりにくいものが多いです。例えば、三大疾病に備えた医療保険があります。三大疾病とは、がん、脳血管疾患、心疾患の3つです。なかでも心疾患のうちの1つである心筋梗塞は前触れもなく発症し死に至ることもある病気ですが、保険金支払いの条件にその心筋梗塞状態が90日以上続くこととしている保険会社があります。「その心筋梗塞状態が90日以上続く人はどれほどいるのですか?」と聞きたくなるほど、ほとんどそんな人はいないでしょう。何かあっても安心だと思って加入し保険料を払ってきたのに、そんな条件があることを伝えていなかったりします。また、保険料が10年ごとに上がっていくこと、60歳までは万一に5000万円の保障があるにも関わらず、60歳を1日でも過ぎると保障が10万円になるものなど、おかしな商品を挙げるときりがありません。また、わざとなのかと思わせるくらい設計書も複雑です。

保険はトータルすればとても高い買い物です。女性タレントや感動的な写真を集めたCMにも惑わされないようにしましょう。幸い情報はたくさんあるので自分で調べ、信頼のおける営業を見つけて相談する、そうして見つけたものが20代が入るべき生命保険といえます。

 

保険に関する知識を身につけておく:編集後記

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公益財団法人生命保険文化センターの「生活保障に関する調査」(2013年度)によると、約81.5%の人が生命保険に加入しています。年齢別にみると、20代は約54.6%、30代は約80.8%となっています。20代では約半数だった加入者が、30代ではおよそ8割に増加しています。多くの人が30代になると万一のときのリスクを考えるといったところでしょうか。多くの人が生命保険に加入することになるのですから「保険料が安くすむ若いうちの加入がオススメ」とAさんが仰るのも当然のように感じます。

Aさんが仰っているように保険の選び方も重要です。厚生労働省の「簡易生命表」(2015年度)によると、60歳まで生存する人の割合が男性は約92.6%、 女性は約96.0 %です。ほとんどの人が60歳まで生きるということは、本当に必要になる60歳を過ぎても手厚い保障が受けられる保険がいいと考えられます。

保険に加入する意志があるかないかにかかわらず、20代のうちから保険に関する情報を持っておくことは大切です。万一のときに保険以外のお金の調達方法を選ぶ人にとっても、参考になる情報はたくさんあるからです。

人によってそれぞれ人生設計は違うので、保険に対し何を求めるかも変わってきます。自分にとって最良の保険を見つけるためにも、自分に必要な情報に限らず、保険に関する多くの情報を知識として身につてけおくべきでしょう。

⑧20代で生命保険に入る 3つの理由◀    ▶⑩生命保険の種類と特徴 保険会社


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