人材

キャリアカウンセラーの仕事は?資格や試験、働き方は?

就職をして、働いてみて、良くも悪くもギャップを感じ、自分のキャリアの将来について考えている人。20代ならば特に、悩んでいる人も多いのではないでしょうか。そんな時に頼りになるのが、キャリアカウンセラーです。この記事では、キャリアカウンセラーの仕事内容や資格、試験や働き方についてご紹介します。リクルート出身で現在はフリーランスのキャリアカウンセラーとしてご活躍されている天田有美さんにお話をお聞きしました。

キャリアカウンセラーはどんな仕事?

shutterstock_249725647

キャリアカウンセラーは「就職や転職を希望する人」「在職中で今後の方向性に悩んでいる人」「ワークライフバランスのとり方に困っている人」を対象に、キャリア形成のサポートをするお仕事です。その他には「中高生などの若年層に向けたキャリア教育」「シルバー層の活用」「ワーキングマザー支援」など、キャリアに関わるテーマが仕事になります。
具体的には、個別に悩みや不安をお伺いして、一緒に解決策を探したり、講演会やガイダンスなどで多くの人に話したり、研修やセミナーなどでワークショップを行ったりします。
キャリアについての悩みは多岐に渡りますし、人生のステージが変われば変化するものです。先輩や上司に相談すれば解決する場合もあるし、家族の理解が必要な場合もあります。

ただ、周りの人には相談しづらいこともあると思います。
そんな時は、キャリアカウンセラーというプロの手を借りるのも一つの選択肢です。

 

キャリアカウンセラーの資格、種類は?

shutterstock_150587642

キャリアカウンセラーには、国家資格が1つだけあり、その他は民間資格です。国家資格は「キャリアコンサルティング技能士」です。民間資格は多数存在しますが、代表的なのはキャリアカウンセリング協会認定の「GCDF-Japanキャリアカウンセラー」日本キャリア開発協会認定の「キャリア・デベロップメント・アドバイザー(CDA)」などです。
かつては、キャリアカウンセラーは民間資格のみでした。ただ、その必要性が増し、民間資格が乱立し、有資格者の中でもレベルにばらつきが出てきたことなどを受け、2008年に国家資格として「キャリアコンサルティング技能士」が誕生したのです。
キャリアカウンセラーやキャリアコンサルタントなど、複数呼び名が存在するのは、民間の各団体がつけた名称がそれぞれ異なるためです。仕事内容は基本的には同じです。2016年4月に「キャリアコンサルタント」は国家資格となり、名称そのものが独占されることになりました。

 

キャリアカウンセラーになるには試験がある?

shutterstock_95272771

キャリアカウンセラーになるには、学科試験と実技試験に合格する必要があります。資格ごとに少しずつ異なりますので、代表的なものとして、今回は私が保有している「GCDF-Japanキャリアカウンセラー」の試験についてご説明しますね。
学科試験の内容は

・キャリアコンサルティング理論
・キャリアカウンセラーとしての倫理と行動について
・社会的意義について
・職業能力開発法やその他法令について

などを問われます。

また、クライアント(相談者)から相談を受けているシーンを指定され、クライアントの課題をどのように見立て、自分ならどのような支援をするかを答える、論述問題があります。
実技試験は、試験官をクライアントに見立て、与えられた条件のもと、実際にカウンセリングを行います。その後口頭試問があり、実技とトータルで評価されます。
「GCDF-Japanキャリアカウンセラー」の場合は、所定のトレーニングプログラムを受講すれば、試験を受けることができます。国家試験を受けるためには、厚生労働大臣が認定する養成講座を受講し、キャリアコンサルティングに関する実務を3年以上積むなどの条件をクリアする必要があります

 

キャリアカウンセラーの働き方は?

shutterstock_359810510

活躍の場は、大きく分けて「企業」「公的機関」「教育機関」の3つです。人材派遣業、人材紹介業、研修事業など、人材や育成に関連する事業を行う会社では、知識やスキルが生かせる場が多いです。一般企業では、人事として資格を生かせたり、マネジメントする立場において力を発揮できると考えています。
ハローワークやジョブカフェなどの公的機関では、相談員として求職者の方の対応をするのが仕事です。求人を持ってくる企業サイドとやり取りをすることもあります。
教育機関では、高校や専門学校、大学やNPOにおいて、これから社会に出て行く学生たちに向け、ガイダンスを行ったり、エントリーシートの書き方や面接の仕方などの実践的なスキルの指導をしたりします。

私のように、フリーランスで活動している人も多くいますよ。キャリアアドバイザーとしてはもちろん、研修講師や面接官を務めることもありますし、講演会に登壇したり、コラムを執筆したり。フリーランスの場合、仕事内容は多岐に渡りますよ。

 

キャリアカウンセラーのやりがいは?

shutterstock_403515793

私のやりがいは「クライアントの顔がぱっと明るくなった瞬間に立ち会えること」です。お会いする方は、何かしら悩みや不安を抱えています。話をするだけで気が楽になる、という人もいれば、何気ない会話の中で自ら答えを掴んでいかれる方もいます。社会に出たことがない学生さんを指導する時には、多少厳しいことを言わなくてはいけない場面もありますが、皆さんとても一生懸命です。頑張る人の背中を押しているつもりが、逆にパワーをもらうこともしばしばです。
仕事って、1日8時間・週5日という、人生において大きな時間とボリュームを費やすものですよね。仕事がつまらなかったら、人生がつまらなくなってしまう。「若者が元気なら、日本が元気になる」と私は思っているので、楽しく元気に働く若者を、どんどん支援し、増やしていけたらと思っています。

 

キャリアカウンセラーになるには、学ぶ力が重要

shutterstock_213333985

キャリアカウンセラーを志す人の中には、講座受講や試験が必要と聞いて、少しひるんだ人もいるかもしれません。でも、人生において重要な場面に立ち会い、支援するためには、勉強も知識も経験も必要なのです。いざ始めてみれば、自分のスキルのなさに愕然とし、「もっともっと勉強したい!」と思うことがよくありますよ。
一方で、自分自身がキャリアについて悩んだり、迷ったりした経験、働いてみて考えたこと・感じたことはすべて、キャリアカウンセラーとしての財産になります。悩める人の背中を押すお仕事、仲間が増えたら嬉しいですね。

 

キャリカウンセラーに向いている人について考える:編集後記

shutterstock_291434984

成長社会から成熟社会に変化した日本において、キャリアに悩む人、将来に不安がある人はますます増えていくでしょう。その意味でキャリアカウンセラーは重要な役割を果たしますし、「キャリアコンサルティング技能士」という国家資格ができたことからも、キャリアカウンセリングへの期待の高さがわかりますね。天田さんは「若者が元気なら、日本が元気になる」というテーマの基、フリーランスのキャリアカウンセラーとしてご活躍されています。

貢献できる人は若手ビジネスパーソン、大学生、中高生、シルバー層、ワーキングマザーなど、本当に多岐に渡ります。また、「クライアントの顔がぱっと明るくなった瞬間に立ち会える」というやりがいを感じられるのも、他の仕事にはない魅力といえますね。自分自身のキャリアについて悩んだり、迷ったりした経験がすべて財産になるキャリアカウンセラー。自分のキャリアに悩んだ経験がある人ほど、向いている職業なのかもしれないですね。
(BraveAnswer編集長: 和田)

あわせて読みたい

カテゴリー