銀行員の年収や初任給は?仕事内容、都市銀行と地銀の違いは?

企業・職種・業種研究

銀行員の初任給は20万円程が相場。30代の平均年収は609万、40代は756万円で、職種や大手・地銀によって差がある。銀行は経済社会において重要な役割を果たしているプレイヤーの1つです。銀行業界は就職先としても毎年トップクラスの人気を誇っています。しかし、その実態を把握している人は多くないのではないでしょうか。この記事では銀行員の仕事内容や初任給、30代や40代の平均年収、今後の展望についてまとめました。

銀行員の仕事内容は?

shutterstock_257605801
日本には現在、126の銀行があります(※1)。少し前のデータですが、帝国データバンクの2008年の調査では、日本では約28万7000人が銀行員として働いてると報告されています。

銀行員の仕事内容には大きく3つの業務があります。

銀行員の主な仕事内容

  • 預金業務
  • 為替業務
  • 貸付業務

 

預金業務

銀行口座でのお客様の預貯金を管理する業務です。銀行の窓口で働いている銀行員の方は預金業務に携わっている方です。銀行員の仕事内容として一番身近で、イメージしやすいのが預金業務ですね。

 

為替業務

他の口座への送金も古くから銀行が行っている業務の一つです。

国内だけでなく海外への送金もありますし、窓口やATMだけでなくインターネットバンキングを使った振込や送金を受け付けています。

電気・ガス・水道などの公共料金を銀行引き落としにしておくと銀行が自動で振り込んでくれるのも為替業務の1つといえます。

 

貸付業務

資金を必要とする人にお金を融資するのが貸付業務です。融資したお金の利子が銀行の利益になります。

銀行の融資には2種類あります。

プロパー融資

銀行独自の判断により融資の可否を決定する融資

プロパー融資は審査が厳しいですが、審査を通れば低金利で融資を受けられます。

保証付融資

信用保証協会が保証した個人や法人代表者にのみ融資

保証付融資は返済期間の長い融資を受けやすいので、特に中小企業に活用されています。銀行にとっても公的な保証人を獲得できるため、融資が行いやすいのです。

 

学生が消費者として銀行を使うときは、預金の引き出しや他の金融機関への振込などが一般的ですね。ただ、銀行で法人営業などを担当する部署は主に貸付業務を担当することが多いのです。

 

銀行員、初任給は?20万円が相場?

shutterstock_321052340
新卒1年目の銀行員の初任給は、約20万円です。

銀行員といえば年収が高いイメージがあるかもしれませんが、初任給はそれほど高くないのが現状です。

各社採用ホームページやナビ媒体の情報によると

  • みずほフィナンシャルグループ
  • 東京三菱UFJ銀行
  • 三井住友銀行

の初任給は大卒20万5000円、院卒23万円となっています。

メガバンク3行の初任給は同額です。

 

平均年収が日本最下位の沖縄県にある琉球銀行の初任給は大卒17万500円(平成24年実績、採用ホームページより)なので、メガバンクでも地銀でもそれほどの差はありません。

銀行員は年収が高いイメージをお持ちの方もいるかもしれませんが、初任給だけでみると平均的な新入社員とあまり変わらないといえます。

 

銀行員の平均年収は?30代からあがる?

shutterstock_251648884
継続勤務による持続的な昇給が銀行員の年収カーブの特徴です。

年代別の平均年収をみると、都市銀行の年代別平均年収は、(※2)

平均年収 20代 30代 40代
都市銀行平均 406万円 609万円 756万円
日本全体平均 348万円 458万円 586万円
差分 +58万円 +151万円 +170万円

内訳をみると、20代で年収800万円以上を稼ぐ銀行員は1%しかいませんが、30代では27%います。40代になると全体の32%が年収1000万円を越します。

都市銀行の銀行員の年収と比較すると、20代では約60万、30代で約150万、40代で約170万の差になります。30代から年収が上がることがわかりますね。

 

銀行員の平均年収、都市銀行と地銀の差は?

都市銀行と地方銀行では平均年収が違います。

同調査によると、都市銀行の平均年収は507万円、地方銀行は391万円でその差は約110万円です。

都市部の方が生活コストが高いので可処分所得で比べると地銀で勤務する方が高いのかもしれませんが、純粋な年収ベースでは平均で100万円以上の差があるのです。

銀行員の平均年収は総合職のほうが高い?

shutterstock_269280611
各銀行にてさまざまな職種をわけて採用していますが一般的には

  • 「事務職」
    窓口業務やサポート業務で働く
  • 「総合職」
    営業や管理部門として働く

という分け方になります。

銀行によって多少の差異はありますが、「総合職」のほうが「事務職」よりも年収が高い傾向にあります。

「総合職」のなかで管理職に抜擢された人はエリート行員として出世街道を歩みます。

ドラマ「半沢直樹」などをみると日本の銀行員として働いたり出世するイメージがわくかもしれません。

外資の投資系銀行では数千万〜億単位で年収を稼ぐ人もいます。

銀行員に資格手当はある?

多くの銀行では資格を持っている人に資格手当を支給しています。

  • 「FP(ファイナンシャルプランナー)」
  • 「中小企業診断士」

などの資格を取得すると手当がつくことが多いです。

銀行員になってから資格の勉強をする方もいますが、本気で銀行員を目指すのであれば学生時代から勉強するのも一つの選択肢といえますね。

 

今銀行の将来展望を予想する

shutterstock_139386767
この記事を読んで銀行員を目指す就活生へオススメのアクションアイテムは

銀行の将来展望を予想する」です。

銀行は一般的な企業、特に中小企業と比べれば倒産(破たん)しにくいです。

ただ、バブル崩壊以降の銀行の断続的な統廃合や、1990年代後半に経営破たんした北海道拓殖銀行や日本長期信用銀行の例など、景気の影響を大きく受けるのも銀行の特徴です。

戦後からバブル崩壊までの約40年とは違い、この先の日本経済は安定した成長が約束されているわけではありません。

安定した会社に入りたいという動機で銀行を選ぶのは、日本経済が安定成長をしていたときの考え方ともいえます。

銀行のこれまでや統廃合の歴史を勉強し、将来展望を予測しながら、自分がやりたいこととの重なりを見つけられればオススメの就職先といえます。

「そうはいっても安定しているから」という理由で飛び込むにはリスクが高い業界といえます。

(※1)出典: 日本金融通信社 2016年1月末時点速報値(※2)出典: 転職サービスDODA 平均年収/生涯賃金データ2014

あわせて読みたい