20代におすすめの転職エージェント全15選!選び方は?そもそも使ったほうが良い?転職サイトとの違いは...
2017.8.8
2017.8.8
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日本には現在、124の銀行があります(※1)。出典:日本金融通信社 2019年10月末時点速報値
少し前のデータですが、帝国データバンクの2008年の調査では、日本では
が銀行員として働いてると報告されています。
日本全体でみると
の割合ということになります。
意外と銀行員は少ないということがわかると思います。
銀行員の仕事内容には大きく3つの業務があります。
銀行員の主な仕事内容
銀行口座でのお客様の預貯金を管理する業務です。
銀行の窓口で働いている銀行員の方は預金業務に携わっている方です。
銀行員の仕事内容として一番身近で、イメージしやすいのが預金業務ですね。
他の口座への送金も古くから銀行が行っている業務の一つです。
国内だけでなく海外への送金もありますし、窓口やATMだけでなくインターネットバンキングを使った振込や送金を受け付けています。
電気・ガス・水道などの公共料金を銀行引き落としにしておくと銀行が自動で振り込んでくれるのも為替業務の1つといえます。
資金を必要とする人にお金を融資するのが貸付業務です。
融資したお金の利子が銀行の利益になります。
銀行の融資には2種類あります。
プロパー融資 | 保証付融資 |
---|---|
銀行独自の判断の融資 | 信用保証協会が保証する融資 |
|
|
学生が消費者として銀行を使うときは、預金の引き出しや他の金融機関への振込などが一般的ですね。
ただ、銀行で法人営業などを担当する部署は主に貸付業務を担当することが多いのです。
では、気になる銀行員の年収をみていきましょう。
銀行員の年収の傾向を知ると、様々なことが見えてきます。
新卒1年目の銀行員の初任給は、
です。
銀行員といえば年収が高いイメージがあるかもしれませんが、初任給はそれほど高くないのが現状です。
各社採用ホームページやナビ媒体の情報によると
の初任給は大卒20万5000円、院卒23万円となっています。
メガバンク3行の初任給は同額です。
平均年収が日本最下位の沖縄県にある琉球銀行の初任給も大卒・大学院卒20万5000円なので、メガバンクでも地銀でも差はありません。
銀行員は年収が高いイメージをお持ちの方もいるかもしれませんが、初任給だけでみると平均的な新入社員とあまり変わらないといえます。
しかし、銀行員の年収は低いままではありません。
30代からが銀行員の年収の特徴といえます。
出典:「みずほフィナンシャルグループ 新卒採用情報サイト」 「マイナビ2020 三菱UFJ銀行」 「三井住友銀行 新卒採用情報サイト」「マイナビ2020 (株)琉球銀行」
継続勤務による持続的な昇給が銀行員の年収カーブの特徴です。
年代別の平均年収をみると、都市銀行の年代別平均年収は、
平均年収 | 20代 | 30代 | 40代 |
---|---|---|---|
都市銀行平均 | 406万円 | 609万円 | 756万円 |
日本全体平均 | 348万円 | 458万円 | 586万円 |
差分 | +58万円 | +151万円 | +170万円 |
内訳をみると、20代で年収800万円以上を稼ぐ銀行員は1%しかいませんが、30代では27%います。
40代になると全体の32%が年収1000万円を越します。
都市銀行の銀行員の年収と比較すると、20代では約60万、30代で約150万、40代で約170万の差になります。
30代から年収が上がることがわかりますね。
以上は都市銀行のお話です。
しかし、地方銀行となると少し事情が変わってきます。
都市銀行と地方銀行では平均年収が違います。
同調査によると、
でその差は
です。
都市部の方が生活コストが高いので可処分所得で比べると地銀で勤務する方が高いのかもしれませんが、純粋な年収ベースでは平均で100万円以上の差があるのです。
また、銀行では職種によっても待遇が変わるということも押さえておきましょう。
各銀行にてさまざまな職種をわけて採用していますが一般的には
という分け方になります。
銀行によって多少の差異はありますが、「総合職」のほうが「事務職」よりも年収が高い傾向にあります。
「総合職」のなかで管理職に抜擢された人はエリート行員として出世街道を歩みます。
ドラマ「半沢直樹」などをみると日本の銀行員として働いたり出世するイメージがわくかもしれません。
外資の投資系銀行では数千万〜億単位で年収を稼ぐ人もいます。
多くの銀行では資格を持っている人に資格手当を支給しています。
などの資格を取得すると手当がつくことが多いです。
銀行員になってから資格の勉強をする方もいますが、本気で銀行員を目指すのであれば学生時代から勉強するのも一つの選択肢といえますね。
この記事を読んで銀行員を目指す就活生へオススメのアクションアイテムは
「銀行の将来展望を予想する」
です。
銀行は一般的な企業、特に中小企業と比べれば倒産(破たん)しにくいです。
ただ、バブル崩壊以降の銀行の断続的な統廃合や、1990年代後半に経営破たんした北海道拓殖銀行や日本長期信用銀行の例など、景気の影響を大きく受けるのも銀行の特徴です。
戦後からバブル崩壊までの約40年とは違い、この先の日本経済は安定した成長が約束されているわけではありません。
安定した会社に入りたいという動機で銀行を選ぶのは、日本経済が安定成長をしていたときの考え方ともいえます。
銀行のこれまでや統廃合の歴史を勉強し、将来展望を予測しながら、自分がやりたいこととの重なりを見つけられればオススメの就職先といえます。
「そうはいっても安定しているから」という理由で飛び込むにはリスクが高い業界といえます。
(※1)出典: 日本金融通信社 2019年10月末時点速報値