就活の企業研究の基本、失敗しないための6つの方法

この記事の結論は「6つのポイントだけおさえれば、就活における基本的な企業研究はできる」です。2015年9月現在、日本には上場企業だけでも3492社あります。中小企業を含めた日本の企業数は約421万社といわれています。学生であれば、知っている会社は100社あれば多い方ではないでしょうか。この記事では、就活をする上で欠かせない企業研究の基本的なやり方をまとめました。どの企業を研究する上でも使える6つのポイントをご紹介します。

 

就活の企業研究はなぜするの?

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就活において企業研究をする理由は2つあります。

1「企業訪問をする前にどの企業に訪問をするべきかを決めるため」

日本には企業が400万社以上あり、リクナビやマイナビには、それぞれ10000社以上の企業が掲載されています。すべての会社を訪問することは現実的に不可能ですよね。就活に注力する人でも、説明会に100社参加をすれば多い方です。その100社をどの会社にするのが自分の興味関心やキャリア形成にとって良いのか、根拠となる材料を集めるのが企業研究です。

2「企業研究をすればするほど差が明確になり、企業の相場観ができるため」

10社の詳細しか知らない人よりも100社の詳細を知っている方が相場観が身につき、自分が納得できる選択に繋がります。入社後に後悔しないよう、できるだけ多くの企業について研究をし、自分のやりたいことや価値観に合うかを考えてみてください。

 

就活の企業研究方法

同じ項目で企業を比較すると差が明確になります。以下の6つを調べるのがオススメの企業研究方法です。

就活の企業研究方法

  • 1「ビジネスモデルを調べる」
  • 2「売上高と営業利益の過去推移を調べる」
  • 3「従業員数、拠点数を調べる」
  • 4「待遇、福利厚生を調べる」
  • 5「製品・サービスを体感する」
  • 6「OB・OG訪問をする」

就活の企業研究方法1「ビジネスモデルを調べる」

ビジネスモデルというと難しく聞こえるかもしれませんが、「顧客が誰か。メインの製品・サービスは何か。どのようにお金を稼いでいるか。」の3点をシンプルに語れればビジネスモデルを理解したといえます。

日本で一番売上高のあるトヨタ自動車のビジネスをシンプルに捉えると「顧客は車が欲しい人で、メインの製品は自動車、販売店を通じた自動車の販売でお金を稼いでいる」となります。

ビジネスモデルをベースにすれば、様々なことに関心がもてます。「自動車が欲しい人は日本に何人程いて、海外に何人程いるか?」を調べれば市場規模がわかります。「世界で乗られている自動車のうち何台がトヨタ車か?」を調べればマーケットシェアが日本と世界でわかります。

より具体的に調べていけば「プリウスや軽自動車が売れているようだけどそれはなぜか?」「グーグルを競合視しているようだけどそれはなぜか?」など、考察するべきテーマがみえてきますよ。

トヨタ自動車を例にしましたが、他の企業を研究する際にもビジネスモデルを理解するところからはじめてみてください。

 

就活の企業研究方法2「売上高と営業利益の過去推移を調べる」

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売上高は「その企業の製品・サービスが世の中からどれだけ必要とされているか」がわかる重要な指標です。

営業利益は「その企業がどれだけ効率良く会社を経営しているか」がわかる重要な指標です。

ポイントは過去3〜5年での推移を調べることです。一定期間における企業の業績をみれば、その会社の現状やある程度の未来予測ができるからです。

またトヨタを例にすると、リーマンショック前には営業利益で2兆円を越えるすさまじい業績を出していましたが、リーマンショック後の決算では5000億円の赤字を計上しています。

この事実から「次にリーマン規模の不況があるときには、トヨタの営業利益は数千億規模の赤字になるのか?」という論点を導くことができます。上場企業であれば開示義務があるので簡単に調べることができますし、非上場企業でもある程度の規模の企業であればホームページに掲載されていることもありますよ。

 

就活の企業研究方法3「従業員数、拠点数を調べる」

会社の従業員規模や拠点の数は、社風や会社のステージの指標のひとつになります。

拠点の数は多ければ多いほど転勤の可能性があるので、転勤をしたくない人や家庭の都合で転勤ができない人は、拠点が少ない企業というのも立派な魅力の1つですよね。

従業員数を調べたら「売上高÷従業員数」をしてみて、1人あたりの売上高を計算してみてください。一般的には「売上高÷従業員数」が高ければ高いほど1人あたりの稼ぐ力がある「生産性の高い企業」になります。利益率にもよりますが、1人あたりの売上が高ければ高いほど給与水準は高い傾向にあります。

 

企業研究の方法4「待遇、福利厚生を調べる」

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働くうえで待遇や福利厚生も欠かせない要素なので、調べるようにしてください。

上場企業であれば社員の平均年収を公開しています。福利厚生もあわせて確認するのもポイントです。「平均年収は高いが家賃補助が無いA社」より「平均年収は低いものの家賃補助が充実しているB社」の方が、自由になるお金が多くなることもあるからです。

ただ、これはあくまで「現在の平均年収」や「現在の福利厚生」なので、10年後、20年後まで保証するものではないということを念頭においておく必要がありますね。

企業研究の方法5「製品・サービスを体感する」

ここまでの4つの方法が定量的だったのに対して、5つ目、6つ目は定性的な方法です。

実際に顧客として企業のサービスを体感するのも、重要な企業研究です。

例えば、飲料メーカーを研究するのであれば一番売れている商品や新商品を購入し、自分なりの感想をまとめてみたり、「これは誰がどんなときに飲みたくなるのだろう」と考えてみたりしてみてください。

あわせて「自分だったら次にこういう製品を出したい、なぜなら」というところまで考えることができたら、面接で「何か質問ありますか?」と聞かれたときにそのアイディアをぶつけてみるのもオススメです。フィードバックをもらうことができますよ。

 

企業研究の方法6「OB・OG訪問をする」

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総合商社などのB to B企業の場合、製品・サービスを体感することは難しいので、実際に働いている人に会ってみるのがオススメです。

OB・OG訪問をするときには、質問したいことを必ず事前準備してください。OB・OG訪問を受けてくれる社会人は、善意で会ってくれている方がほとんどです。相手の時間を無駄にしないためにも、何を質問したいのか事前に準備することは最低限のマナーといえます。

質問したい内容が明確にならないときには、ここまで紹介した企業研究方法を活用してみてください

  • 「ビジネスモデルはこれで合っていますか?他にもありますか?」
  • 「最近業績が好調のようですが、どんな背景があるのですか?」
  • 「同業他社と比べた御社の強みはなんですか?」

など、気になったポイントや調べたけど分からなかったポイントについて質問をしてみましょう。

OB・OG訪問では「どういう人が働いている企業なのか」を体感できる就活における唯一のチャンスです。企業説明会は企業の人事部が準備した「オフィシャルな会社説明」なのに対して、OB・OG訪問は日々働く現場社員の「本音トーク」が聴けます。本やインターネットでは得られない、貴重な情報が得られるのです。

「この人のようになりたい」「この人と一緒に働きたい」と思える人に出会えるまで、できるだけ多くの社会人に会いにいくのがオススメです。

 

企業研究は1社でも多くした方がいい

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この記事を読んで何か行動を起こしたくなった方にオススメのアクションアイテムは3つあります。

「まずは3社、企業の研究をしてみること」

「いつまでに何社の企業研究をするのか、目標を決めること」

「企業研究した内容をまとめるフォーマットを作ること」

の3つです。まずは3社の研究をやってみると比較ができるので、「なぜA社の方がB社よりこの数値が高いのだろう?」という疑問点が生まれてきます。あわせて1社にどれだけの時間がかかるかも分かるので、いつまでに何社の研究をしようという計画を立てることもできるようになります。仮に50社の研究をしようと決めたら、同一フォーマットでまとめてみるのがオススメです。ExcelやGoogleドライブのスプレッドシートが使いやすいですよ。

1社でも多く企業研究をして、気になる企業をできるだけ増やし、説明会に足を運んでみてくださいね。

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