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2016.9.6
2016.9.6
Jリーグのクラブはイベント型のビジネスモデルです。
主な収益源は「入場料(チケット)収入」「スポンサー収入」「放映権収入」「グッズ収入」の4つです。基本的に、ホームゲームの入場料はすべてホームチームの収入になります。反対にアウェイゲームの場合は、入場料収入はありません。
J1リーグではホームゲームが17試合あるので、ホームゲームに多くの観客に来ていただくことで、入場料収入は上がっていきます。アルディージャは現在、ホームゲームの1試合平均観客数は12,000人弱です。
スポンサー収入も重要な収益源です。アルディージャではスポンサー様をパートナーと表現しています。パートナーには「トップパートナー」「サプライヤー」「オフィシャルパートナー」「クラブパートナー」「オフィシャルエコパートナー」の5種類あります。
2016年現在のアルディージャのトップパートナーにはNTTドコモ様、NTT東日本様、富士薬品様、武蔵野銀行様、アンダーアーマー(ドーム)様の5社になって頂いています。
ホームゲームというイベントに来場頂くファンの方を増やすことで、スポンサーへ提供できる価値も高まり、グッズ収入もあがる構造になっています。また、クラブやリーグの価値そのものが向上することによって、リーグから分配される放映権料が上がっていきます。
広報の主な仕事は「取材対応」「クラブ公式サイトおよびSNSの運営」「クラブ会報誌、ポスターなどの広報物の作成」の3つです。
取材対応は記者やライターさんなど、大宮アルディージャをとりあげて下さるメディア関係者との関係性構築、クラブ内での調整がメインの仕事です。
メディアで取り上げて頂ければ多くの人の目に触れ、そのなかに試合を観に行ってみようかなと思う人がいるかもしれないですよね。私自身、前は取材する立場で仕事をしていたので、どんな情報、ネタを提供すれば良いかの現場感を持っていることが強みの1つです。
公式サイトやFacebook・Twitter・InstagramといったSNS、会報誌などでも同じことが言えて、これらを観て大宮アルディージャに興味をもってくれる人を増やす、そして所属選手やクラブをより好きになってもらうことが目的ですね。
広報の仕事はやることは明確なんですけど、成果が見えづらいのも特徴です。
チケット担当には集客人数、ホームタウン担当はイベント数、営業はスポンサー様の数や収入など結果指標が見えやすいです。広報は集客数を中心にクラブに関することに幅広く携わることもあり、「どの施策でどれだけの人が興味を持ったのか」は数値化が難しいので、何をどれだけ行うかの目標は立てづらい面がありますね。
現在、田口さんが大宮アルディージャで携わっている仕事は広報という仕事です。広報の仕事の質によって、ホームゲームの観客人数やクラブの知名度アップや人気に繋がり、その先のクラブ収益にも大きく影響します。
一方で広報の仕事は、どの施策がどれくらいの成果に結びついたのかが見えづらい仕事です。すぐに結果が出るというよりも、クラブの魅力発信を地道にコツコツと続けていくことで、地域の人に少しずつ届くような仕事といえます。
すぐに結果の出ない、見えづらい活動も、続けていくことで地域や人の心に染み込み、やがて成果となって現れるのだと思います。
田口さんの話をお聞きしていると、日々の仕事が苦労の繰り返しであっても、やりたいことがあるならその想いを継続して行動することが、夢を実現させるために必要と感じました。
これまで3記事に渡ってご紹介してきた田口さんのインタビューも次回が最終回です。田口さんの将来やりたいことやビジョン、大宮アルディージャのビジョンついてお話をお聞きしています。
(BraveAnswer編集部: 浅野)