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コンビニエンスストア業界大手3社の事業内容、売上や利益、株価の違いは?

この記事の結論は「コンビニエンスストア業界大手3社はセブン-イレブン・ジャパン、ファミリマート、ローソン。3社ともに売上を伸ばしており、それぞれ特徴的な施策で発展を図っている」です。コンビニエンスストアは生活に欠かせない存在です。その中でも大手3社は、目にしない日がないほど全国に事業展開しています。この記事では、コンビニエンスストア業界大手3社の事業内容や売上高、利益、株価について比較してまとめました。

コンビニエンスストア業界大手3社の企業理念の違いは?

コンビニ 大手三社

いつもご覧いただきましてありがとうございます。BraveAnswer編集部です。

コンビニエンスストア業界の大手3社は以下の3社です。

  • セブン-イレブン・ジャパン
  • ファミリマート
  • ローソン

この3社はともに加盟店からロイヤリティを徴収するフランチャイズビジネスを主な収益源として成り立っています。

各社は大手企業から独立したのが始まりです。セブン-イレブン・ジャパンは株式会社イトーヨーカ堂、ファミリーマートは株式会社西友ストアー、ローソンはダイエーから独立しています。

各社のホームページによると、企業理念と戦略は以下の通りです。

セブン-イレブン・ジャパン

企業理念:いつでも、いつの時代も、あらゆるお客様にとって『便利な存在』であり続ける

求めるもの:革新性

戦略:オムニチャネル戦略

 

ファミリーマート

企業理念:ホスピタリティあふれる行動を通じて、お客様に『気軽にこころの豊かさ』を提供し、快適で楽しさあふれる生活に貢献

求めるもの:ホスピタリティ

戦略:合併によるアクセス数の増加

 

ローソン

企業理念:皆様のマチの暮らしにとってなくてならない存在

求めるもの:ニーズへの対応

戦略:海外展開による事業拡大

 

コンビニエンスストア業界大手3社の売上や利益の違いは?

コンビニ 大手三社

3社の有価証券報告書(2016年2月期、連結決算)によると、2016年のチェーン全店売上高、営業総収入、経常利益、当期純利益は以下のとおりです(前年比における小数点第二位以下は四捨五入して算出)。

会社名 チェーン全店売上高 営業総収入 経常利益 当期純利益
セブン-イレブン・ジャパン 4兆2910億円
(前年比107.0%)
7936億6100万円
(前年比107.8%)
2567億2600万円
(前年比110.4%)
1629億1000万円
(前年比119.0%)
ファミリーマート 2兆0055億5800万円
(前年比107.8%)
4276億7600万円
(前年比114.2%)
518億8800万円
(前年比122.0%)
210億6700万円
(前年比82.0%)
ローソン 2兆495億5400万円
(前年比104.5%)
5834億5200万円
(前年比117.2%)
696億2200万円
(前年比97.0%)
313億8100万円
(前年比96.0%)

3社ともチェーン全店売上高、営業総収入を増やしています。セブン-イレブン・ジャパンが他の二社と大きく差をつけて業績トップです。経常利益はローソンのみ減少しています。為替差損が主因です。当期純利益はセブン-イレブン・ジャパンのみが増加で、ファミリーマートが大きく減少してます。

また、各社のホームページより店舗数、日販は以下の表のようになっています。

企業 2016年2月時点の店舗数 2016年の日販
セブン-イレブン・ジャパン 1万8572店 65.6万円
ファミリーマート 1万1656店 54.0万円
ローソン 1万2395店 51.6万円

3社を比較すると、店舗数、日販ともにセブン-イレブン・ジャパンが他の2社に対して差をつけています。

月の粗利が600万円の各社加盟店のロイヤリティは以下の表の通りです。

企業 ロイヤリティ
セブン-イレブン・ジャパン 383.5万円
ファミリーマート 331.5万円
ローソン 330万円

セブン-イレブン・ジャパンがロイヤリティが高いにも関わらず最大の店舗数を誇る理由は日販の多さからであるといえます。

 

コンビニエンスストア業界大手3社の従業員数、平均年収は?

コンビニ 大手三社

各社が公表する有価証券報告書(2016年2月時点)によると、2016年時点の提出会社社員データは以下のとおりです(▲はマイナス)。セブン-イレブン・ジャパンは公表データがなかったため、平均年収、平均勤続年数、平均年齢は親会社であるセブン&アイホールディングスのものを掲載しています。

会社名 平均年収(前年比増減額) 平均勤続年数 平均年齢 社員数
セブン-イレブン・ジャパン 716万6697円 18.7年 43.9歳 8054人
ファミリーマート 622万2544円
(▲26万1660円)
8.0年 39.0歳 4304人
ローソン 653万0000円
(8万2334円)
13.0年 40.0歳 3846人

3社を比較すると、セブン-イレブン・ジャパンの社員数が非常に多いことがわかります。平均年収もセブン-イレブン・ジャパンが唯一700万円台となっています。勤続年数はファミリーマートが10年を下回っています。

 

コンビニエンスストア業界大手3社の株価は?

コンビニ 大手三社

ヤフーファイナンスによると、2016年8月22日時点の3社の株式状況は以下のとおりです(セブン-イレブン・ジャパンは非上場会社であるためセブン&アイホールディングスの情報)。

会社名 株価 発行済株式総数 一株株主資本(BPS) 株価収益率(PER)
セブン&アイホールディングス 4449円 8億8644万1983株 2588.84円 22.87倍
ファミリーマート 7630円 9768万3133株 2883.53円 32.92倍
ローソン 7550円 1億0030万0000株 2589.37円 21.27倍

※BRSは実績、PERは会社予想

3社で株価が最も高いのはファミリーマートです。発行済株式総数が一番少ないのもファミリーマートです。PERが最も高いのはファミリーマートであるため、一番割高であり株式市場で評価されている株式といえます。

 

変化するコンビニエンスストア業界

コンビニ 大手三社

コンビニエンスストア業界の各社のチェーン全店売上高や営業総収入は着実に増加しています。

セブン-イレブン・ジャパンは他の2社と比べると業績に大きく差をつけています。ただ2016年にカリスマ経営者である鈴木敏文氏が退任しました。特徴であったトップダウンの経営方法は大きな転換を迎えると予想されます。社長の交代が経営状況にどのような影響を与えるかは未知数です。

コンビニエンスストア業界で第2位に位置するローソンですが、コンビニエンスストア業界の飽和を回避するために近年海外展開や事業拡大を行っています。ローソン統合報告書によると、2016年の方針は「売場力強化」「商品力強化」「加盟店強化」を掲げています。2016年は、既存店舗との関係を強化したうえでブランド力の向上を図ると考えられます。

業界第3位であるファミリーマートは、2016年9月にサークルKサンクスと合併することが予定されています。店舗数はセブン-イレブン・ジャパンと同程度になる見込みです。

各社ともに特徴ある変化が起きています。今後、コンビニエンスストア業界にどのような変化がおきるのか注目です。

 


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