年収とは?額面と手取りの違いは?計算方法や20代の平均は?税金や社会保険料は?

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年収とは手取り給与とは異なります。年収が2倍になっても、給与口座に振り込まれる金額は2倍になりません。ビジネスマンの仕事の結果が数字に表れる年収。年収があがることをモチベーションにしている人も多いのではないでしょうか。ただ、「年収ってなに?」と聞かれて、正確に答えられる人は少ないです。この記事では、年収とは何を意味するのか、額面と手取りの違い、年収300万円、500万円、1000万円それぞれの場合の月額手取りについてまとめました。

年収とは?額面と手取りの違いは?

いきなりですが、質問です。あなたはこの3つの質問に答えられますか。

  • 「あなたの年収はいくら?」
  • 「あなたの額面給与はいくら?」
  • 「あなたの手取り給与はいくら?」

この質問に答えられなかった方は、知らないうちに損をしているかもしれません。

 

年収とは?額面給与とは?

一般に、「年収」とは「額面給与」と呼ばれたりしています。

皆さんが受け取る給与は、

  • 基本給
  • 残業代
  • 交通費
  • 賞与
  • 家賃手当を始めとした各種手当

などがあります。これら勤務先から受け取る給与すべてを合計したものが「額面給与」と呼ばれるものです。

一般に「年収」や「月収」と呼ばれるものは「額面給与」と同義で使われています。求人広告や転職時に条件として提示される給与は、「額面給与」を指すことがほとんどです。

自分の年収を把握したい場合は源泉徴収票の支払金額で確認することができますよ。

 

手取り給与とは?

「手取り給与」とは、「額面給与」から、いろいろと差し引かれた金額のことです。

  • 源泉徴収税
  • 住民税など各種税金
  • 各種保険料

みなさんの給与口座へ毎月振り込まれる金額は、「額面給与」からこれらの金額を天引きした金額ということになります。

条件でいろいろ変わりますが、一般的に、額面給与の2割程度が天引き額となることが多いです。自身の給与の内、毎月どれくらいの金額が天引きされているかは、給与明細で確認することができます。

これを機会に、額面給与からの天引き額を確認してみるといいですね。

知らずに損するよくあるシーンは、「額面給与」と「手取り給与」の違いを理解せず、転職の条件交渉をする場合です。

「額面給与」の金額を貰えるはずが、実際は「額面給与」より少ない「手取り給与」しか貰えないことはよく聞く話です。

 

まとめると、

「年収」
=「額面給与」=「1年間に勤務先から得られる給与収入合計」「手取り給与」
=「額面給与」−「税金と社会保険料」

ということになります。

これを期に、「年収とは?」「額面給与と手取り給与の違いは?」と言った質問に答えられるように自身の理解を整理しておくといいかもしれませんね。

 

30歳未満の平均年収はいくら?全年齢では?

20代の年収ごとの人数割合と人数をまとめました。20代のビジネスパーソンのほぼ9割が年収500万円以下であることがわかります。

20代の年収ごとの人数割合と人数一覧

年収 20代に占める割合 20代の人数
300万未満 31.8% 318万人
300万円台 37.8% 378万人
400万円台 19.3% 193万人
500万円台 7% 70万人
600万円台 2.6% 26万人
700万円台 0.8% 8万人
800万円台 0.3% 3万人
900万円台 0.1% 1万人
1000万円以上 0.2% 2万人

(転職サービスDODA:「平均年収ランキング2015」より[22万人登録データより])

また、国税庁が毎年発表している民間給与実態統計調査(2014年9月発表)によると、30歳未満の年代別平均年収は

20-24歳:246万円
25-29歳:339万円

とされています。

全年齢の合計での平均は414万円です。30歳未満でみると約300万円が平均年収といえます。これは「額面」でのお話です。

 

年収とは?300万円と500万円で月額手取りはいくら違う?

年収が300万円の場合、1ヶ月の月額「手取り」はいくらなのでしょうか。

「独身」「養っている家族(扶養家族)なし」「生命保険の加入なし」「ボーナスは2ヶ月分で年2回支給」を条件として計算すると、約15万円になります。

年収500万円で同条件で計算すると、約25万円です。どちらも「手取り」は「額面」金額の約80%になります。

 

年収1000万円の人の月額手取りは?

では、年収1000万円の場合をみていきましょう。

先ほどと同じ国税庁発表の民間給与実態統計調査によると、日本で年収が1000万円以上の人は4%弱です。これまでと同条件で計算すると、月額の手取りは約45万6000円です。

「手取り」は「額面」金額の約73%にまで下がるのです。年収の27%は無条件で税金と社会保険料になるともいえます。

 

 年収別の税金及び社会保険料の計算方法は?

年収500万円の月額手取りが約25万円なのに対して、年収1000万円では約45万6000円。

頑張った結果年収が上がったのに、なんだかもったいない感じがしますね。日本では年収があがればあがるほど、税率もあがるシステムであることがその理由です。

以下では、

  • 「年収別税金及び社会保険による控除割合一覧」
  • 「年収別手取り給与一覧(年額、ボーナス別月額)」

の概算をまとめています。年収が2倍になっても、手取り給与が2倍になるわけではないのです。

年収別税金及び社会保険による控除割合一覧

年収
額面
控除
割合
300万円 20%
400万円 20%
500万円 20%
600万円 20%
700万円 25%
800万円 25%
900万円 26%
1000万円 27%

年収別手取り給与一覧(年額、ボーナス別月額)

年収
額面
手取
年額
手取月額(ボーナス別)
2ヶ月分
年2回
2ヶ月分
年1回
300万円 240万円 15.0万円 17.1万円 20.0万円
400万円 320万円 20.0万円 22.9万円 26.7万円
500万円 400万円 25.0万円 28.6万円 33.3万円
600万円 480万円 30.0万円 34.3万円 40.0万円
700万円 525万円 32.8万円 37.5万円 43.8万円
800万円 600万円 37.5万円 42.9万円 50.0万円
900万円 666万円 41.6万円 47.6万円 55.5万円
1000万円 730万円 45.6万円 52.1万円 60.8万円

概算の算式は、年収ごとの記事でまとめていますので、記事最下部の関連記事を参照ください。

 

手取りと額面の差額は拡大する?

更にこの税率は、今後ますます上がるのではないかともいわれています。

財務省によると、日本における「国の借金」は、2015年3月時点で1053兆3572億円です。今後借金返済のために国民負担が増えることが想定されます。

その場合は税金が増え、手取りと額面の差額がますます拡大する可能性が充分に考えられます。

 

「自分の手取りと額面金額の把握」と「税と社会保険料」について勉強する

この記事を受けて何かしたいと思った方が起こすべき行動は2つです。

  • 自分の「手取り」と「額面」の金額を把握すること
  • 「税と社会保険料」について勉強すること

です。

例えば生命保険に入ったり、ふるさと納税といった制度を活用したりすると、税制面での優遇が受けられるケースもあります。

コントロールの前提は把握です。まずは自分の状況を整理することからはじめてみてくださいね。

年収特集 〜額面と手取りを総チェック〜